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教えて!かけいぼ相談室|将来の教育資金が不安、3人目を考えてもいい?

相談者:Yさん(熊本県在住)

夫36歳(団体職員)、妻36歳(公務員)、長女6歳、次女3歳

Q. 将来の教育資金が不安、3人目を考えてもいい? 

 妻と娘2人との4人家族です。昨年マンションを購入し、やっと生活が落ち着いてきたところです。今回、3人目の子どもを前向きに検討できる家計状態であるか、アドバイスいただきたく応募しました。

 車は10年目になる軽自動車が1台。13年目を迎えるタイミングで、ファミリーカーへの買い替えを検討しています。住宅ローンは変動金利で4090万円の35年ローン。10年間の控除が終わったら繰り上げ返済していくつもりです。老後に向けては、個人年金とiDeCoで貯蓄しています。今後も、NISAの枠内を目安に、資産運用を行っていく予定です。

 夫婦ともに浪費癖や物欲もないので、私は3人目の子どもを望んでいます。一方、妻は、産休に伴う収入減と「子どものやりたいことはやらせたい」「奨学金なしで大学へ」などと考えており、経済的に難しいと思っています。

 確かに現段階では貯蓄する余裕があるので楽観視していますが、将来の事まできちんと考えられているか、自信がありません。今の家計に対する改善点や3人目の子どもに関するご意見を伺えるとうれしいです。

 

A. 夫婦で力を合わせることができれば対応可能な家計

問題は投資信託の保有銘柄の数。多すぎるので再考を

 とてもパワフルな家計ですね。マイホームを購入したばかりなのに、3000万円近い金融資産をお持ちです。4000万円超の住宅ローンを返しながら個人年金とiDeCoで計画的に貯めている一方で、年間黒字が277万円とは恐れ入りました。

 フルタイムの共働きにありがちな「お金を使って家事の時間不足を補う」「ストレス発散のために外食や浪費をする」なども見当たりません。家計支出については問題なさそうです。保険、年金、預貯金などの金融商品も主体的に選択し、一覧表にして内容をしっかり把握できています。

 問題は投資です。投資信託の保有銘柄が家族4人分で50近くにも…。エクセルでデータ管理して損益計算しておられますが、投資先の情報を収集・理解・判断できる限界を超えているのでは?再考をおすすめします。

 夫婦の価値観がほぼ一致しているのが強みのY家ですが、子どもの数に関しては見解の相違があるようです。

 経済的に難しいかどうかについて、妻が心配する一時的な収入減の影響は軽微で、問題なし。一人のお子さんにかける教育費に関しては不確定要素が多く、「3人でもOK」と太鼓判は押せません。

 でも、すでに経済的な基盤をがっちり築いていて、 家庭経営能力も高いので、夫婦で力を合わせれば、想定外の事態にも対応可能と思われます。

 最善を尽くした上で、「そのときはそのときだ!」という覚悟を夫婦で共有し、何があっても臨機応変に軌道修正する構えでいられるといいですね。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2022年7月23日号掲載

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