眺めているだけで心を和ませてくれる植物。 家の中にもひとつは置きたい、暮らしに潤いを与えてくれる存在ですよね。ここではマンション生活でぴったりの人気の観葉植物と失敗しない育て方を紹介します。
①不動のゴムの木
ゴムの木
40年以上前から不動の人気のゴムの木。そういえばおじいちゃんおばあちゃんの家にあった!なんて記憶の人も多いのではないでしょうか?寒さに強い、乾燥に強い、水やりが簡単、挿木で増やすこともできるなどが大きな理由といえそうです。水やりは置き場所や周囲の気温で変わりますが冬場は月1回程度の水やりでよいとのこと。一昔前は大きな葉が主流だったのですがここ最近は葉の小さいタイプがトレンドです。
②根っこの形を楽しむガジュマル
ガジュマル
ガジュマルというと沖縄などに生息する大木を想像するけれど、マンションにぴったりなのは剪定をして鉢に小さく収まったガジュマル。特に20~30代に好まれていて、それぞれ違う個性的な根っこの形と枝のバランスを盆栽のように楽しみます。日光が好きな植物なのであまり日の当たらない部屋や場所に置きたい場合は、1週間、日の当たる場所へ置いて1週間、日の当たらない場所にと交互に移動してあげましょう。
③日が入りにくいところでも楽しめるポトス
ポトス
最新ポトスとして注目を浴びているのが「ENJOY」と「GLOBAL GREEN」。特徴は葉っぱが小さく、違った色の部分が交っている模様、斑(ふ)があること。「ENJOY」は白い斑、「GLOBAL GREEN」は黄緑の斑が入っています。間接光や照明の光でも育つので、日が入りにくいマンションの玄関などにも適しています。乾燥にも強いので土の量などにもよりますが水やりは1、2週間に1回程度でOK。
④土がいらないエアープランツ
エアープランツ
風が強く、朝深い霧が立ち込めるような中南米が生息地の植物。根は栄養をとる役割ではなく樹木や岩などに付着するためのもの。土はいりませんが、適度な風と明るさ、水分が大切。水分は週2回以上、霧吹きでたっぷり補給。葉からでている細かい毛から水分を吸収しています。霧吹き後は乾燥が大切なので風の通らない瓶の中などではなく、風通しの良いところで育てましょう。
⑤中高校生に人気のコケ
コケ
瓶の中で可愛く育つコケ。ある程度安定した温度で日陰の場所を好むコケは学習机の上などでも楽しめる植物として中高校生に人気です。ただ日陰と言っても真っ暗になってしまう窓のないトイレなどには適さないのでご注意ください。
★観葉植物の失敗しない育て方のポイント
植物をダメにしてしまう原因の7割が水やり。水のやらなさすぎか、やりすぎなのです。水やりは室内で育てる観葉植物の場合は土の表面が乾いてきたら水を与えます。水やりの後、少しして受け皿に水がでてくるくらいでOK。ここでのポイントは受け皿にたまった水を雑巾やスポンジで必ず吸い取ること。上からあげる水が土を通って下から出る間に肥料のカスや植物の老廃物を含んで下に落ちてくるので上の水と下の水は違うものなのです。下の水を放っておくとその水がまた土に浸透し植物が弱る原因となるのです。
■取材協力:株式会社平田ナーセリー