眺めているだけで心を和ませてくれる植物は暮らしに潤いを与えてくれる存在ですよね。戸建て生活では庭で育てる楽しみもあり、ここでは戸建てにおすすめの植物と植え替え時期などを紹介します。
①シンボルツリー オリーブ
オリーブ
最近の戸建ては植物を植えるスペースとして庭を造る人は少ないようですがそれでも1つは選びたいという時にセレクトされるのがオリーブの木。特徴は枝が柔らかくしなやかなことです。そのため強風などでも折れにくく寒さにも強いことが好まれている理由の一つ。旧約聖書ではノアの箱舟から放たれた鳩がオリーブをくわえて戻ってきたとの一説から鳩とともに平和の象徴とされ花言葉は平和。強い生命力を持ち、平和の象徴の樹木となればシンボルツリーとされるのも納得です。
②ドライフラワーでも人気 ミモザの木
ミモザの木
3~4年前くらいから特に注文が多くなってきているというミモザの木。3月ごろになると黄色い房状の花が咲き、シルバーグリーンの細いシダのような葉っぱとコントラストが可愛いく春を感じさせます。3月8日の国際女性デー(ミモザの日)で女性に贈られるシンボリックな花でもあります。常緑なので一年中グリーンを楽しめ、ドライフラワーにも適しています。
③庭の軒下などのスペースに 多肉植物
多肉植物
1万種類以上ともいわれる多肉植物。乾燥に強く、葉が肉厚なのが特徴です。
砂漠や海岸などの乾燥地域に多く生息し、原産地や育ち方もさまざまな植物です。価格も幅広く、珍しい品種や交配したものなどが高値で販売されています。庭の空いたスペースや軒下などに鉢植えで彩るのがおすすめ。寒い冬は夜から日中の温度差と日差しの影響で赤く色づくものもあり色の変化がなんとも愛らしい植物です。
④庭に数種類を ハーブ
ハーブ
ミント、ローズマリー、バジルなど種類が豊富なハーブは料理やハーブティ、アロマテラピーや虫よけなどさまざまな用途があり人気です。ミントではアップルミント、スペアミント、パイナップルミントなど清涼感の中にそれぞれの香りの違いが料理の香りづけやお菓子、ドリンク、入浴剤など生活に活かされています。ハーブを庭で育てていると日々の暮らしのアクセントに一役買ってくれます。
★庭の木の失敗しない植え替え時期のポイント
土の中に植えるいわゆる地植えの場合は、土の中に根をはらさないといけないので植える前に土を作ることが大切です。掘った土をただ埋め戻すのではなく、堆肥や肥料をしっかり入れた土で根が良く育つような土の環境を作って植えることが必要。
植える時期は一般的に落葉樹は冬、常緑樹は春と秋になります。落葉樹は冬、休眠をしている状態なのでその間に枝や根を整え植え替えます。常緑樹はこれから芽吹くころに植え替えをすることで新しい環境の中でも根も芽もすっと成長し、失敗しにくい時期と言えます。植える場所は樹種にもよりますが日当たりがよい直射か半陰くらいのところがよいでしょう。
水やりは植え替えをした場合1年くらいは状態を観察しながら、通常は3、4日雨が降らなければ水をあげます。夏は毎日、冬は1週間に1度くらいが目安です。時間的には暑すぎず寒すぎない朝か夕方がおすすめです。水の量は地中へ浸透していきますので10~20Lたっぷりあげてください。
■取材協力:株式会社平田ナーセリー