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教えて!かけいぼ相談室|育児に備え、マイホームと学資保険はどうすべき?

相談者:Tさん(熊本県在住)

夫31歳(公務員)、妻32歳(公務員/育休中)、長女0歳

Q. 育児に備え、マイホームと学資保険はどうすべき? 

 昨年末に子どもが生まれ、ミルク代などで出費がかさむようになりました。いまは賃貸に住んでいますが、LPガスの料金が高いうえ、子どものためにエアコンを24時間つけていたため光熱費も一気に高くなっています。

 子どもはまだ欲しいと考えており、その場合は今の住まいでは手狭になるため、今後戸建てかマンションを購入したいです。

 また、子どもの学資保険にもまだ入っておらず、いくつか検討している段階です。すぐに加入すべきか、つみたてNISAなどを行う方がよいか迷っています。頑張って節約しているつもりですが、賢く貯めていくにはどうすればよいでしょうか?

 なお、夫婦の普通預金口座にはまとまった預金があるので、円安の今、それを運用に回したいと思っています。リスクは避けたいので、定期預金や個人向け国債を検討していますが、踏ん切りがつきません。

 毎月の収支がギリギリなので、つみたてNISAは上限まで増やすと同時にiDeCoを開始するかも迷っています。アドバイスよろしくお願いします。

A. 復職後の収入と支出を見積もり、黒字額の予測から

夫婦でバランスよく資金運用を。教育資金は学資保険でなくてOK

 育児休暇で収入がダウンしている中で、毎月のやりくりは収支トントン。上手にやりくりしていますね。マイホームの購入や子どもの教育資金など、将来に向けた資産形成を始めたいようですが、そのためには復職後の収入と支出を見積もる必要があります。

 復職後は光熱費が減少する一方で、保育料や外食費やレジャー費が増えるはず。保育料を調べていないようですが、まずはそこから着手してください。毎月の黒字額がどのくらいになるかの予測を立てた上で、保険やつみたてNISA、iDeCoなど、何にいくら回すかを考えましょう。

 マイホーム購入にあたっては、「家賃程度のローン返済なら安心」と考えがちですが、マンションだと管理費・修繕積立金や駐車場代がかかります。T家では月2万4000円の家賃補助がなくなる点に留意を―。

 夫婦ともボーナスを固定収入的に考えられる職業なので、年2回、まとまった資金運用ができるのは大きな強みです。リスクを避けたいのであれば、金利が高めの定期預金を探したり、キャッシュバックのあるキャンペーン期間に個人向け国債を購入してはいかが。

 夫が株式やETF、ドル預金などリスクのある運用をお試し中なのはいいですね。妻は安全運用、夫は積極運用、でバランスよく資産形成しましょう。二人とも死亡保障商品にしっかり入っているので、教育資金は学資保険でなくてOK。普通預金のお金を使い、来年末で廃止が決まり利用価値が高まったジュニアNISAを利用する手もあります。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2022年7月2日号掲載

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