相談者
Oさん(鹿児島県在住)
夫30歳(会社員)、妻32歳(専業主婦)
Q.質問
教育費やマイホームのために家計を見直すには?
結婚4年目、来年2月に第一子が生まれます。私は妊娠を機にパートを退職して現在は専業主婦です。
あと2年は夫の社員寮に住めるため住居費や水道光熱費はかかりません。その後は、いったん、夫婦どちらかの実家へ移る予定です。
今後の大きな出費は、今から5年後にマイホームを購入したいのと、6年後に控えた車の買い替えです。子どもは2人欲しいですが、私は1人目が3歳になったらパートを再開しようかと思っています。
夫の小遣いは、仕事の接待費(1回あたり2~3万円)や友人の勧めで加入した終身保険の支払い(月3700円)も含まれています。
夫の保険は最近見直しをしたので、終身保険は解約してもいいと思いますが、夫は気にしていないようです。これまで外食やカード払いが多く、たびたび赤字をボーナスでカバーしていました。それでも年間100万円程度貯蓄できていましたが、住居費がかからない今のうちにしっかり貯蓄を増やしたいです。
家計の見直しポイントや今後の貯蓄方法について、ぜひアドバイスをお願いします。
A. 回答
毎月定額を積み立てて、実家暮らしの間に貯蓄増を
夫はタバコをやめ、小遣いの使い道や付き合いの生命保険を見直して
生まれてくるお子さんとの対面が楽しみですね。この先2年は社員寮、その後3年は実家暮らしの予定だそうですから、その間に貯蓄を殖やしましょう。
現在は余ったお金を普通預金に貯めている状態ですが、毎月定額を積み立てる習慣をつけることが大切。マイホーム資金を貯めながら住宅ローンを払う練習ができて、一石二鳥ですよ。
1年後に車のローンの残債(147万円)を一括返済することを検討中だとか。ぜひ実行してください。
昇給や節約も含め、積み立て額を増やして、貯蓄にはずみをつけるべきです。
夫の小遣いの使い道も見直したいですね。仕事の接待に1回あたり2万円も3万円も負担する必要性についてよく話し合い、知恵をしぼってください。付き合いで入ったという生命保険については、解約して夫の小遣いを引き下げることに賛成。
タバコもやめる方向で検討を―。
クレジットカードの使い方も見直しましょう。家計簿からは詳細が分かりませんが、ボーナスをあてにして、毎月の収支が赤字になる使い方をしてはダメ!
〝カード払いは借金〟と心得て、使ったらそのつど金額を記録して、未払い合計額を把握してコントロールしましょう。
貯蓄を殖やすには、ボーナスが入ったらすぐに一定額を貯蓄に回すこと。また、現在普通預金に預けているお金の約9割は、定期預金にするなど、安易に引き出せないよう預け替えを―。
なお、第2子の計画がおありなら、実家暮らしの間に産んだほうが、パートを再開しやすいのでは?
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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2020年11月21日号掲載
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高橋 伸子
生活経済ジャーナリスト
長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。2016年に内閣総理大臣より消費者支援功労者表彰を受ける。株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの社外取締役監査等委員。