相談者:Oさん(熊本県在住)夫37歳(会社員)、妻32歳(育休中)、長男8歳、次男0歳Q. 塾・習い事の費用とマイホーム資金の捻出方法は? 次男が誕生し、将来的に次男も長男同様に塾や習い事をさせてあげたいのですが、今の家計のままだと難しいと思い、アドバイスをいただきたく応募しました。 妻は長男が生まれた後にしばらく扶養内のパートで働いていましたが、次男が昨年生まれ、現在育休中です(育休手当は妻の管理のため把握していません)。来年1月からパートで復職を…と考えていますが、扶養の範囲内で月8万円程度の収入になると思います。しかし、保育園料などで月6万円くらいはかかるので、あまりプラスになりません。 また、長男の塾や習い事(スイミング・英語・プログラミング)の負担も大きく、削りたいと思うのですが、「成績が悪くなるのでは…」と心配で、なかなか削れません。 現在、家も賃貸で、できれば次男の小学校入学前くらいに家も購入したいと思っていますが、その資金も思うように貯まらず、最近の建築費の高騰や物価高などもあり、なかなか踏ん切りが付きません。 次男の塾や習い事の費用、マイホームの資金など、どのように捻出したらいいでしょうか? アドバイスお願いいたします。A. 住宅取得には大幅な家計改善と収入アップが必要児童手当は学費のために積み立て、家族で話し合いを かなえたいことがたくさんある場合は、優先順位を意識することが大切です。 まずは、今後必要になる費用の目安をみていきましょう。学費については、文部科学省データによると、大学4年間の学費の目安は国公立約250万円、私立文系約400万円、理系約550万円。お子さん2人ですから、この2倍必要になりますね。 次にマイホーム資金ですが、取得するときに必要な費用には、頭金と諸経費があります。この費用の目安は、物件価格の30%程度。これらの費用を貯蓄していくには、現在の生活をかなり見直す必要があります。 現在のOさんの家計の中で特に見直す項目は、こども費と通信費、レジャー費です。レジャー費は、近場に出かける、宿泊施設のグレードを下げる、出かける頻度を下げるなどの工夫をして節約してみましょう。 児童手当はこども費に充てるのではなく、大学の学費のために積み立てます。塾代は年齢が上がるにつれて上がっていきます。子どもが小さなうちは、費用は抑えたいところ。お子さんの特性や意欲等から判断して本当に必要か、家計に合った負担額なのか、家族でよく話し合いましょう。 ただし、見直したとしても、希望する時期にマイホームを取得するのは難しいです。取得時期を再検討する必要がありますね。また、妻さんの働き方をフルタイムに変更して収入を増やせば、希望がかなう可能性も出てきます。妻さんの働き方やマイホーム取得時期については、もう一度夫婦で話し合ってみましょう。回答者 髙杉雅紀子さん監修 安田まゆみさん東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴27年目(CFP認定者)。これまでの相談件数7000件以上、講演回数1000件を超える。相談者募集!家計の悩みを解決してもらいませんかあなたの家計もマネーセラピスト・安田まゆみさんに相談してみませんか。1カ月の収支、家計状況と質問を書いて投稿フォームから応募を。相談内容(保険、ローンなど)に関するデータは詳しく。確認のため電話番号は必ず明記してください。採用者には商品券2,000円分を進呈。転載元:「リビングふくおか」「リビング北九州」「リビングかごしま」2024年8月24日号掲載■あわせて読みたい記事・LCCM住宅とは?メリットとデメリット、利用できる制度などを解説・【住宅購入を検討の方、必見】住宅購入・住宅ローンについてアンケート調査しました!
相談者:Hさん(福岡県在住)夫41歳(会社員)、妻38歳(会社員)、長女10歳、次女9歳Q. 3,000万円貯蓄するためにできることは? 正社員に復帰してから4年になります。収入アップのために転職を3回しました。夫は単身赴任で週末に帰ってきます。 朝から晩まで、ほとんど自分の時間は持てず、家の事や仕事や子どもや犬の世話に追われていますが、あと10年は正社員で頑張って貯金してから、のんびりパートタイムで働きたいなと考えてます。 将来のため、3,000万円は貯めたい!と思っているのですが、貯蓄方法や金額など、いかがでしょうか? NISAを始めようと考えていますが、時間が無くてまだ手続きできていません。NISAは月10万円を、なんらかの方法で運用したいと思っています。 また、夫の手取りが低くて、平均的なのかどうかについても悩んでいます(単身赴任手当も含めてこの給与です)。でも本人は転職するつもりはありません。単身赴任はおそらく、ずっと続きます。 今後、子どもの習い事が増える予定。中学校や高校では、公立の予定ですが、毎月どのくらいかかるのかと、気になるところです。また、もし、自分一人になったとき、年金はどのくらいもらえるのかと、そこもずっと気になっています。A. 今のままで◎。ただし貯蓄ペースは子どもの進路次第働き方変更を延期すると安心。月々の投資額は貯蓄額の3分の1に 単身赴任の家庭は、手当の補助があるといえども、一般的な家庭より支出が多くなります。その中で、しっかり家計を黒字にされているのは、とても素晴らしいです。さらに平日は子育てをワンオペで、良く頑張っていらっしゃいますね。 将来、3,000万円貯蓄したいとのこと。月額黒字約18万円を、このペースで積み立てていけば、14年後に3,000万円になります。 ただし、今後お子さんの成長とともに、毎月18万円の黒字が減少する可能性はありますね。なぜなら、お子さんの教育費は進路によって大きく変わるからです。 文部科学省によると、塾代などの学校外活動費を含む公立高校の学習費は年間約50万円。私立高校は年間約100万円です。大学の学費は、国公立は4年間で約250万円、私立文系は約410万円。これら以外に、一人暮らしの場合は家賃や生活費などの仕送りが必要になります。そのため、学資保険とは別に1人300万円は準備したいところ。 10年後にパート勤務に変更したいとのことですが、まだ教育費がかかる時期。変更する時期はもう少し先にすると家計的に安心です。 お便りによると、NISAを毎月10万円、20年後以降まで使わないつもりで始めたいとのこと。おっしゃる通り、投資は長期的な運用が効果的です。ただし8月初めに日経平均株価下落・高騰があったように、投資商品は金利や為替、社会情勢などによって変動します。変動リスクを考慮して、投資に回す月額は、月の貯蓄額の3分の1程度と考えておくとよいでしょう。回答者 髙杉雅紀子さん監修 安田まゆみさん東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴27年目(CFP認定者)。これまでの相談件数7000件以上、講演回数1000件を超える。相談者募集!家計の悩みを解決してもらいませんかあなたの家計も元気にしてもらいませんか。1カ月の収支、家計状況と質問を書いて投稿フォームから応募を。相談内容(保険、ローンなど)に関するデータは詳しく。確認のため電話番号は必ず明記してください。採用者には商品券2,000円分を進呈。掲載元:「リビング北九州」2024年9月7日号掲載■あわせて読みたい記事・【会社員の人必見】標準報酬月額の調べ方は?計算方法とあわせてわかりやすく解説・教育資金で焦る前に!お金を殖やす体質になるための知識と準備