近ごろは全国的に未婚化・晩婚化の流れが加速していると言われますが、それでも地域別に見れば温度差はあります。また、結婚するためには「未婚者との出会い」が必要ですから、やはり未婚者が多い地域のほうが結婚には有利です。ではご自身が現在住んでいる、もしくは今後住もうと考えている地域はどうなのか……気になる方も多いでしょう。そこで今回は、福岡の男女比や未婚率、婚活事情などについてお伝えします。
福岡の男女比を見ると、女性が多い!
福岡県の令和2年「人口移動調査」によると、人口総数約511万人のうち、男性は約242万人、女性は約269万人という結果です。27万人ほど、女性のほうが多い結果になっています。
また年齢別に見てみると、以下のような結果です。
・20~24歳…男性13万9502人、女性13万7265人(男性50.4%、女性49.6%)
・25~29歳…男性12万1883人、女性12万6130人(男性49.1%、女性50.9%)
・30~34歳…男性12万9953人、女性13万6690人(男性48.7%、女性51.3%)
・35~39歳…男性15万926人、女性15万7962人(男性48.9%、女性51.1%)
20~24歳の世代を除き、他の全ての世代で女性が5000~7000人程度多い結果となっています。結婚は必ずしも同じ世代同士でするものではありませんが、男性にとっては嬉しい結果かもしれません。一方、女性はライバルが多いと言ってもよいでしょう。
出生は男性が多く、転入も男性が多い
同調査によると、出生・転入ともに男性のほうが多い結果です。それなのに男性のほうが全体的に少ないのはなぜでしょうか?原因のひとつに「転出」も男性のほうが多いことが挙げられます。
福岡は全国平均と比べれば女性の独身率は高め
ここでは、福岡の独身率について見てみましょう。福岡県の平成27年「国勢調査人口等基本集計結果」によると、平成27年時点の福岡の未婚率は以下の通りです。なお、カッコ内は全国平均の数字になります。
・25~29歳…男性69.9%(72.7%)、女性62.2%(61.3%)
・30~34歳…男性44.2%(47.1%)、女性36.9%(34.6%)
・35~39歳…男性32.6%(35.0%)、女性26.0%(23.9%)
独身率は全ての世代において、男性は全国平均を下回り、女性は上回っています。あくまでも統計上の話ですが、全国平均と比べれば福岡は女性にとって比較的結婚しにくい地域と考えてよいでしょう。
女性は仕事に忙しく、男性は収入を不安視している
ここからは、独身が多い・多くなった理由について考えてみましょう。まずは、「女性の社会進出が進んだ」ことが挙げられます。筆者世代とは異なり、女性のキャリア形成が当たり前の世の中です。仕事に忙しく打ち込んだ結果、結婚は意識しつつもタイミングが難しくなりがちです。
女性にだけ理由があるわけではありません。男性は現在でも女性に比べて平均年収は高いものの、現在の収入で妻子を養っていく自信が持てないと考える男性も増えているようです。男性の2割程度の方は非正規雇用で、自身の生活を不安視する中、結婚に踏み切れない気持ちは理解できます。
男性のリードに期待しつつ、女性からのひと押しを!
最後に、補足情報をお伝えします。既に申し上げた通り、福岡は女性のほうが多く、また全国平均と比べて若い独身女性も多い土地柄です。女性にとって、男性からのアプローチを待ちたい気持ちがあるかもしれませんが、前述したように男性は男性なりに悩みを抱えているのも実情です。男性の心を動かすポイントは、女性側のひと押しです。リードして欲しい気持ちはとてもよく分かりますが、よりよい未来を築くためのきっかけ作りと思って行動してみてはいかがでしょうか。
まとめ:女性が多い地域特性を踏まえ、いまできることを考えてみよう!
福岡は女性が多い、これは揺るぎない事実です。男性が消極的になりがちな昨今、余計に結婚への道のりが険しくなりがちです。また、本記事執筆現在、外出も難しく出会いどころではないのも実情です。男性にして欲しいこととともに、「男性がどんなことに悩んでいそうか?」という観点で思いを巡らせてみるのも良いかと思います。
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山本 昌義
CFP®、一級FP技能士
山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中や結婚直後の若者の相談に対応。また、独立10年を機に「農業FP」としても活動を開始。後輩育成にも力を入れている。