福岡(九州北部)の梅雨入り、梅雨明けの目安を解説します。
福岡(九州北部)の梅雨入りは平年6月4日、梅雨明けは7月19日ごろです。福岡(九州北部)の梅雨は梅雨前線の勢いが強く、大雨になる傾向にあります。
また近年「線状降水帯」による大雨の被害にも注意しなければなりません。
今回は、福岡の梅雨入り・梅雨明けの目安と、平均的な梅雨の期間はどれくらいかを最新の気象庁のデータをもとに紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
福岡(九州北部)の平年の梅雨入り・梅雨明け時期
福岡の平年の梅雨入り時期は6月4日ごろ、梅雨明け時期は7月19日ごろです。福岡の梅雨入りは、福岡管区気象台から発表されています。
梅雨とは、季節が春から夏へと移り変わるときに、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象です。
梅雨の入り明けには、平均的に5日程度の「移り変わり」の期間があります。
気象庁では梅雨を「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる期間」と定義し、季節が移り変わる中で現れる季節現象の一つとして捉えています。
「今日から梅雨」「今日から梅雨明け」などとある1日を特定することは難しく、移り変わりの期間があることから、梅雨入り・梅雨明け日の末尾に「ごろ」と付けています。
福岡(九州北部)の過去20年間の梅雨まとめ
福岡(九州北部)の過去20年間の梅雨をまとめました。
下記でご紹介する福岡(九州北部)の過去20年間の梅雨入りと梅雨明け期日は、移り変わりの期間のおおむね中日の記載です。
梅雨入り時期は例年、5月下旬から6月上旬ごろ、梅雨明け時期は7月中旬から7月下旬ごろです。
梅雨入り時期
梅雨入り時期 | ||
2003年 | 6月9日ごろ | |
2004年 | 5月29日ごろ | |
2005年 | 6月10日ごろ | |
2006年 | 6月8日ごろ | |
2007年 | 6月13日ごろ | |
2008年 | 5月28日ごろ | |
2009年 | 6月3日ごろ | |
2010年 | 6月12日ごろ | |
2011年 | 5月21日ごろ | |
2012年 | 5月30日ごろ | |
2013年 | 5月27日ごろ | |
2014年 | 6月2日ごろ | |
2015年 | 6月2日ごろ | |
2016年 | 6月4日ごろ | |
2017年 | 6月20日ごろ | |
2018年 | 6月5日ごろ | |
2019年 | 6月26日ごろ | |
2020年 | 6月11日ごろ | |
2021年 | 5月11日ごろ | |
2022年 | 6月11日ごろ |
梅雨入り時期とは、梅雨の期間に入る時期のことです。数日から1週間程度の天候の予想にもとづき、地方気象台が発表します。
福岡(九州北部)の梅雨入り時期は、5月下旬から6月上旬ごろです。
梅雨入り発表の目的は、雨が降りやすい時期になると、大雨による災害が発生しやすくなるため、防災のため注意喚起することです。
梅雨明け時期
梅雨明け時期 | ||
2003年 | 7月31日ごろ | |
2004年 | 7月11日ごろ | |
2005年 | 7月17日ごろ | |
2006年 | 7月26日ごろ | |
2007年 | 7月23日ごろ | |
2008年 | 7月6日ごろ | |
2009年 | 8月4日ごろ | |
2010年 | 7月17日ごろ | |
2011年 | 7月8日ごろ | |
2012年 | 7月23日ごろ | |
2013年 | 7月8日ごろ | |
2014年 | 7月20日ごろ | |
2015年 | 7月29日ごろ | |
2016年 | 7月18日ごろ | |
2017年 | 7月13日ごろ | |
2018年 | 7月9日ごろ | |
2019年 | 7月25日ごろ | |
2020年 | 7月30日ごろ | |
2021年 | 7月13日ごろ | |
2022年 | 7月22日ごろ |
梅雨明け時期とは梅雨の期間が終わることで、数日から1週間程度の天候の予想にもとづき、各地方予報センターが発表します。
九州北部の梅雨明け時期は、7月中旬から7月下旬ごろです。
福岡の梅雨時期の降水量や気温
福岡の梅雨時期の降水量や気温 | ||
降水量 | (2022年6月合計) | |
最高気温 | (2022年6月) | |
最低気温 | (2022年6月) |
梅雨時期の降水量は、ほかの月と比べて多くなりがちですが、とくに近年「線状降水帯」といわれる、積乱雲が同じ場所を通過、停滞することで大雨を降らせる現象が起きており、注意が必要です。
また梅雨時期は、気温も高くなってきます。気温とともに湿度も高いため、湿度が低い時よりも暑く感じます。
これは湿度により汗が蒸発しにくくなっているためです。汗が蒸発しにくいと体に熱がこもります。気付かないうちに熱中症を引き起こす危険性があるので、注意しましょう。
九州(福岡)の梅雨の特徴
九州(福岡)の梅雨は梅雨前線の勢いが強く、例年大雨になる傾向が強いです。
一時的に強い雨が降るスコールと違い、長時間降り続けます。局地的な大雨も降るため注意が必要です。
梅雨前線は、オホーツク海気団と小笠原気団とで形成されますが、九州(福岡)などの南日本は、さらに熱帯モンスーン気団の影響も受けるため、大雨になりやすいです。
梅雨明け後は日差しが強く気温も上がり、暑さ指数*が高くなります。熱中症による救急搬送者も増えるので、注意が必要です。
*暑さ指数は、熱中症を予防することを目的として、1954年にアメリカで提案された指標のこと。詳しくはこちら(環境省熱中症予防情報サイト)
梅雨に関して知っておくべきこと
梅雨に関して知っておくべきことは下記2つです。
平均的な梅雨の期間・時期
梅雨入り・梅雨明け時期の決定方法
それぞれ詳しく説明します。
平均的な梅雨の期間・時期
平均的な梅雨の期間、時期は、1か月から1か月半ほどです。梅雨が明けると晴天が続きます。
梅雨入り後、梅雨前線は、九州、近畿、関東甲信、東北地方へ、帯状の雨雲を南北に移動させながら、3か月ほどの時間をかけてゆっくり北上します。
おおよそ40日程度の梅雨が終わると、南の地方から梅雨明けとなります。
北海道は梅雨前線の影響を受けづらいので梅雨はありません。
ただし、梅雨の時期に前線の影響を受け、北海道の南半分の地域で小雨が降ったり、くもって肌寒い日が続く「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれる現象があります。
梅雨入り・梅雨明け時期の決定方法
梅雨入り、梅雨明け時期の決定方法は、確定日ではなく、移り変わりの時期5日間の中日を梅雨入り日としています。
梅雨入りは、今までの天候とその先一週間の予報をもとに、雨や曇りの日が多くなり始める頃を梅雨入りとして「○月△日頃、梅雨入りしたとみられます」という形で発表されます。
具体的に「雨がどの程度降ったら」といった基準はとくにありません。
また梅雨明けは、梅雨前線が日本付近になくなり、くもりや雨の日が多い天候から、晴れて暑い夏の天候へと季節が変わる頃のことを指します。
福岡の梅雨情報まとめ
福岡の梅雨入りは5月中旬から6月上旬ごろ、梅雨明けは7月中旬から7月下旬ごろです。福岡の梅雨は梅雨前線の勢いが強いため、大雨になる傾向があります。
平均的な福岡の梅雨の期間は1か月から1か月半の40日ほどです。梅雨時期の決定方法は確定日ではなく、天気の移り変わりの時期5日間の中日を梅雨入り日としています。
梅雨時期は湿度が高く汗が蒸発しにくいため、熱中症になりやすく注意が必要です。