雨の日や、花粉、大気汚染が気になる時など、洗濯物を外干ししたくない日が多い、という方は多いのではないでしょうか。また共働きなどによって、朝に外干しが難しいご家庭も…。そんな時にあると便利なのが「室内干し」スペースです。今回は、家事がはかどる「室内干し」のアイデアをご紹介します。
「室内干し」ができると家事がスムーズに
洗濯機から洗濯物を取り出して干す時、近くに「室内干しスペース」をつくっておくと重い洗濯物を持ったまま移動する必要がなく家事がスムーズになります。また、室内干しスペースがあると洗濯物の取り込みも室内で完了するため、外干しに比べて家事が効率的に。
洗濯機の周辺や洗面所のドア枠など、小さくても室内干しスペースをつくることで、想像以上に洗濯がラクに感じられることでしょう。
ですが、気になるのがスペース。できるだけ場所を取りたくない場合は、折りたためるタイプのハンガーラックや、浮かせて使える室内干しグッズもあります。具体的には、これからご紹介するアイデアを参考にしてみてはいかがでしょうか。
便利に使える「室内干しスペース」は?場所づくりのアイデア
1.折りたたみ式、ハンガーバーなどを活用する
室内干しで、最も気軽に取り入れやすいのは、ハンガーラックです。使わない時には折りたためるタイプ、移動がラクなキャスター付きのタイプなどさまざまな種類があります。
また、伸縮タイプやコンパクトタイプを選べば部屋のなかに置いたままでも圧迫感がなく、場所を取りません。通気性のよい窓の近くや、洗濯物を干すのに役立つ洗濯機周辺に置いてみてはいかがでしょうか。出したままでもインテリアになじむ素材や色のハンガーラックを選べば、生活感が抑えられるでしょう。
2.洗面所、浴室、ランドリールームに物干しを設置する
浴室に常設されている物干しを使って室内干しをするご家庭も多いのではないでしょうか。浴室内は、入浴の時間以外は使用しないスペース。居室に洗濯物を干したくない方に、おすすめの場所です。生活スペースに居る時には洗濯物が目に入らないため、より生活感を抑えることができるでしょう。
こちらは、部屋の天井からポールを吊るすタイプの室内干しグッズ。天井から吊るすタイプの室内干しグッズは、置き型に比べてスペースを取らないので部屋を広々と使うことができます。室内干しをしない時には、ポールを取り外せるタイプもあるため、お好みで選んでみてはいかがでしょうか。
天井に取り付ける常設タイプのハンガーバーも、モノトーンカラーで部屋の色合いになじませたり、インテリアのテイストに合う素材を選んだりすれば、生活空間のなかで視界に入っても気になりません。
なお、天井に取り付けるタイプの室内干しグッズは、DIYできるタイプもありますが、下地の状態を確認するなど安全に取り付けるための前提条件があります。新築やリフォーム時に依頼するなど、不安な場合は専門業者に施工してもらうことをおすすめします。
3.窓際やドア枠に室内干しグッズを設置
窓際やドア枠に、簡単に取り付けられる室内干しグッズも多数登場しています。引っ掛けるだけといったネジなど不要で取り付け可能なタイプもあるため、賃貸物件でも取り入れやすいのではないでしょうか。
ただ、洗濯物を掛け過ぎるとドア枠やカーテンレールなどに負担がかかり落下などの危険があります。少量の洗濯物を室内干しする時に使用しましょう。
4.サンルームを活用する
戸建住宅で近年、注目されているのがガラスなどで囲われた空間である「サンルーム」です。
晴れた日は室内に自然光が降り注ぎ、屋外にいるような気持ちよさを感じられるスペース。アウトドアリビングのように快適に過ごせたり、雨の日や花粉・大気汚染が気になる日も、天候を気にすることなく洗濯物を干すことができたりなどメリットがたくさんあります。
反面、夏には直射日光が入るため暑く感じられる、冬には外との温度差から結露が発生しやすいなどのデメリットも…。また、施工費用にくわえ「固定資産税」の課税対象になることなど、導入には費用がかかることも理解したうえで検討してみましょう。
あなたの暮らしに合う「室内干しスペース」を
洗濯は、日々の暮らしに欠かせない家事。外干しができない日でも、安心して室内干しできるスペースがあれば、気持ちがラクになりますよね。生活感が出てしまうことが気になる室内干しですが、ご紹介したようにインテリアになじませたり、使わない時にはしまったりすることで軽減することができます。あなたも洗濯の時間が少しでも楽しくなる、室内干しスペースのアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか?
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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