お悩み相談

教えて!かけいぼ相談室|家計のために、専業主婦を辞めて働くべき?

相談者:Yさん(熊本県在住)
夫34歳(会社員)、妻32歳(専業主婦)、長女4歳、長男1歳

Q. 家計のために、専業主婦を辞めて働くべき?

結婚6年目です。結婚とほぼ同時に夫の転勤が決まり、夫婦で引っ越してきました。2人の子どもにも恵まれたため、専業主婦として子育てと家事に専念しています。

 家計簿上では黒字になっていますが、児童手当には手を付けず毎月貯蓄したいので、気持ちの面では赤字です。レジャーやイベント等、イレギュラーな出費は、ボーナスに頼りがちで思うように貯蓄できていないように感じています。

 これから、子どもの成長に伴って増える出費の負担を考慮し、家計の見直しが必要だと感じています。どこか削れそうな所を考えるより、私がパートで働いて世帯収入を増やす方が良いのか悩んでいます。今の家計から何の項目を減額して黒字を増やしたら良いのか、あるいは私が働きに出て、収入を増やす必要性があるのか、アドバイスをお願いします。

 また、資産が普通預金と変額保険に偏っているのも気になっています。今後、どう運用すべきかも教えていただければ助かります。

 なお、全国転勤は今後もある予定。現在は考えていませんが、私はゆくゆくは新築一戸建てが欲しいです。

A. 最低毎月2500円+ボーナス赤字分の節約が必要

専業主婦を辞めるか、変額保険を見直すか、は自己責任意識で判断を

 全国転勤があるのですね。転勤先では5年のみ家賃の8割補助があり、現在は補助なしとのこと。以前の家賃補助分を子ども名義で預金したのは賢明な判断でした。高校や大学時に親と離れて暮らさざるをえないこともありうるので、次回の転勤時も同様にして備えるといいでしょう。

 児童手当を貯蓄に回す希望を叶えるには、最低でも毎月2500円の節約が必要です。食費の削減の工夫、携帯電話の契約見直しなどをおすすめします。

 誕生日やクリスマスプレゼントや外食、仕事用のスーツや家電品などのイレギュラーな支出をボーナスで賄うこと自体は問題なし。ただ、ボーナス収支は夫の普通預金分を含めて5万円弱の赤字状態なので、その分の節約に努めましょう。

 見直すべきは、夫が手がけている不動産投資を家計簿に計上している点。年間持ち出し25万2000円に対し、節税(還付金)20万円なので、年5万円強の赤字です。資産価値の向上やローン完済によって、いずれは採算がとれる見込みかもしれませんが、家計とは切り離し、夫に責任を持って管理してもらうべきです。

 他方、リスクのある変額保険への投資は、あなたが知り合いのFPさんを介して行っているようです。なぜその商品を利用するかを含め、自己責任意識で見直すかどうか判断してください。専業主婦を辞めるかどうかを、お金のためだけで考える姿勢もちょっと残念。子育て後の生きがいやマイホームで実現したい暮らしを含め、家庭の共同経営者の夫とよく話し合って決めましょう。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング熊本・かごしま」2023年8月5日号掲載

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