部屋の壁が、結露や湿気によるカビ・剥がれなどで見た目がよくない…そのようなお悩みはありませんか。特に壁のカビは、見た目の問題だけではなく、健康面にも影響を及ぼすことが分かっています。
そこで今回は、壁のカビ・剥がれ対策と、壁紙張替えリフォームのポイントをご紹介します。居心地のよい住まいづくりの参考になりますように…。
壁の「カビ」や「剥がれ」が気になったら…
壁のカビや壁紙の剥がれは、部屋の印象が一気に古びたものになり、目にする度に気になるもの。これらの大きな原因となるのが、「湿気」や「結露」です。
窓や壁の結露などによって壁にカビが発生すると、喘息やアレルギーなど健康上の問題を引き起こす可能性があります。特に気をつけたいのが、窓の下の壁。窓の断熱性能が低いと、窓の下の壁紙にも影響を及ぼしやすいと言われています。
また、洗面所やキッチン、洗面脱衣室、浴室、トイレなど湿気が溜まりやすい場所も、壁にカビが生えやすいので要注意です。断熱性能を高めつつ水回りの設備を一新するなど、大規模なリフォームを行えれば解決への近道となりますが、すぐにはできない…という場合もあるでしょう。
そのような時は、身近なことから始めてみてはいかがでしょうか。
通気性を確保し、こまめな掃除を
まずは、カビや剥がれの原因のひとつとなる、湿気や結露を防止するために、通気性をよくすることから始めましょう。窓がある場合は、時々風通しをして新鮮な空気を取り込みます。
もし、窓がないなど風通しがよくない環境である場合は、除湿機を取り入れて湿気を減らす工夫を。また、こまめに部屋を掃除して「カビの栄養分」となる汚れを除去することも有効です。
素人では難しいカビ除去は、プロに依頼も検討を
すでに生えてしまったカビは、掃除によって多少は取り除くことができますが、素人では対処が難しい場合もあります。その場合は、ハウスクリーニングの業者など、カビ取りのプロに手を借りることも検討しましょう。
業者によって価格もさまざまですが、1㎡あたり約2,000円~3,000円がカビ取りの費用相場だと言われています。
壁の「カビ・剥がれ」対策と壁紙の選び方
専門業者に依頼し、壁の下地を確認
壁紙の表面にだけカビが生えた場合は、壁紙を張り替えるだけで対処できますが、壁の下地にまでカビが及んでいる場合は、下地の石膏ボードや合板なども張り替える必要があります。
壁の状態が気になる場合は、専門業者に依頼して壁紙だけでなく下地の状態も確認してもらいましょう。
湿気やカビに強い「機能性壁紙」を選ぶ
壁紙を交換する場合は、予め「湿気に強くカビや結露を抑える」タイプの壁紙を選ぶとよいでしょう。通気性の高いタイプ、調湿するタイプなど、高性能な壁紙が多数登場しています。一般的な壁紙よりも価格が上がりますが、通常のビニール壁紙よりも効果が期待できるでしょう。
湿気の多い場所や換気が難しい場所にも取り入れやすい、調湿機能を持つ壁紙や、自然素材の持つ調湿機能を生かした珪藻土壁紙など、デザイン性だけでなくカビ対策にも有効な機能性に注目してみてください。
専用テープで壁紙を補強する
剥がれやすい壁紙の角や端の部分を補強するために、ジョイント部分(つなぎ目)を補強するテープを貼るのもひとつの方法です。下地と壁紙の接着補強になるため、壁紙と壁紙のつなぎ目の「目すき」や捲れ対策として役立ちます。インターネットでも購入可能ですので、興味のある方は「壁紙補強テープ」で検索してみてはいかがでしょうか。さまざまな種類のアイテムがあるため、比較検討することができますよ。
「壁紙」の張替えリフォームで部屋を一新!
家のなかで、大きな面積を占める壁。カビや剥がれが気になっている…という場合は、DIYや専門業者による壁紙の張替えリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。予想以上に費用がかかるという場合は、「リフォームローン」を活用するという選択肢もあります。壁が一新することで、インテリアがより美しくなり、居心地のよい部屋に生まれ変わるはずです。
参考サイト:
環境省(省エネ住宅をつくる/選ぶとき、快適・健康に暮らすチェックポイント)環境省(水回りの快適性に注目しよう)
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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