妊娠がわかったら、揃えなければならないのがマタニティグッズやベビー用品。いろいろありますが、すべて用意しなければならないのかと頭を抱えてしまうこともあると思います。
当記事では、妊娠中に用意しておくべきマタニティグッズやベビー用品を、できるだけ絞った形で必要な時期別にご紹介いたします。
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【妊娠初期(~4か月頃まで)の準備リスト】妊娠がわかったらすぐに必要なものは何?
初めてのお産の場合には、何から揃えたらよいのか戸惑ってしまうことが多いでしょう。以下、妊娠がわかったら取り急ぎ用意しておきたいものをリストアップします。
マタニティインナー(妊婦用下着)
妊娠中は体型が変化するので、それまで使っていた下着だと窮屈に感じるようになります。妊婦専用のマタニティインナーが売られていますので、購入しておきましょう。
①マタニティ・授乳用ブラジャー
妊娠中は出産に向けて乳腺が発達してくるので、通常のブラジャーでは合わなくなります。マタニティ専用のブラジャーを着用しましょう。ハーフトップと呼ばれるタイプのものなら胸を締め付けないので楽です。
マタニティブラジャーは授乳対応のものが多いので、授乳中まで長く使えるものにしておくのがおすすめです。
②マタニティショーツ
マタニティショーツはおへその上までお腹をカバーできるタイプのショーツです。大きくなってくるお腹を包み込んでくれます。
③妊婦帯・マタニティガードル
妊婦帯は大きくなってくるお腹を支えるための帯です。着用することで腰への負担を減らせるので、腰痛を予防できます。妊娠5か月目の戌の日に安産祈願に行くとさらしの腹帯を授与してもらえる神社もありますので、神社でもらった腹帯を使ってもかまいません。
さらしの腹帯は巻き方が多少難しいので、着用するときにはパートナーに手伝ってもらうのがおすすめです。着用が簡単な腹巻タイプのものやマタニティガードルと呼ばれる専用のガードルもありますので、こうしたものを使ってもよいでしょう。
マタニティウェア
マタニティウェアと言えば昔はワンピースタイプのものばかりでしたが、最近はおしゃれなアイテムがたくさん揃っています。スカートタイプのものだけでなく、パンツタイプのものも用意しておくとよいでしょう。
【妊娠中期(5か月~7か月頃)の準備リスト】入院グッズやベビー用品を揃えよう
妊娠初期は体調も安定しないので、入院グッズなど産前産後に使うものやベビー用品は、安定期になってから揃えましょう。
産前産後にママが使うもの
急に入院になっても慌てないように、産前産後に使うものは早めに揃えておくのが安心です。
①マタニティパジャマ
マタニティパジャマはお腹をカバーできるように丈が長くなっていて、胸のところに授乳口が付いています。ズボンはウエストを調整できるようになっているので、産前産後の時期に長く着用できます。
病院では、お見舞いに来る人を迎えたりする機会もあるので、パジャマ姿を人から見られることも多いもの。見られても恥ずかしくないものを選びましょう。洗い替え用に2セットくらいあれば安心です。
②母乳パッド
授乳が開始すると、寝ている間に母乳が溢れ出てきてパジャマが濡れてしまうことも。そのような場合に備えて、母乳パッドを用意しておきましょう。母乳パッドには布製のものと使い捨てのものがあります。最初は母乳がどのくらい出るのかわからないので、使い捨てタイプのものを1パック用意しておくとよいでしょう。
③産褥ショーツ・産褥パッド
産褥(さんじょく)ショーツは産後の悪露(おろ)を手当してもらうために着用するショーツです。産後には悪露として下りてくる血液などを受け止めるために、産褥パッドというナプキン状のものを使います。産褥ショーツは股の部分がマジックテープで開閉できるようになっており、看護師さんに産褥パッドを取り換えてもらうのに便利な作りになっています。
産褥ショーツや産褥パッドは短期間しか使わないので、産院で用意してもらえるケースもあります。事前に確認しておきましょう。
④産後のリフォームインナー
産後には体型を元に戻し、緩んだ骨盤を安定させるために、リフォームインナーを着用します。骨盤ベルト、ウエストニッパー、リフォームガードルと段階的に着用するのが効果的です。
新生児が使うベビー用品
入院中は産院で貸してもらえるものや支給してもらえるのもあります。退院後に使うものでも、消耗品は買い足すことができるので、最低限用意しておけばよいでしょう。
①肌着
入院中は産院で肌着を用意してもらえることもありますが、退院時に必要になります。新生児用の肌着には、丈の短い短肌着と丈の長い長肌着があります。短肌着が基本になりますが、頻繁に着替えることになりますので5~6枚はあるとよいでしょう。
寒い時期の出産なら、短肌着の上に長肌着を重ねて着せるとよいので、長肌着も同じくらいの枚数を用意しておきます。夏場は短肌着だけでも大丈夫ですが、長肌着も1~2枚あると安心です。
足の部分が2つに分かれているコンビ肌着もありますが、生まれて間もない時期は足をそれほど動かすこともないので、最初はなくてもよいでしょう。
②ベビーウェア
新生児期には股が分かれていないドレスタイプのベビーウェア(ベビードレス)を着せるとおむつ替えも楽です。股の部分をスナップで留められるようになっているツーウェイオールなら長く使えます。
赤ちゃんが家で寝ているときは肌着だけでもOKなので、新生児期にはベビーウェアはそれほど使いません。とりあえず1~2枚用意しておけばよいでしょう。
③おむつ
おむつには紙おむつと布おむつがあります。紙おむつの場合、すぐに使う分を1~2パック程度用意しておきましょう。新生児用を使える時期は1~2か月程度。紙おむつは出産祝いに頂くこともありますので、たくさん買ってしまうと余ることがあります。
布おむつの場合には、とりあえず20枚程度を用意し、おむつカバーも2~3枚用意しておきます。布おむつには輪型のものと成型タイプのものがありますが、成型タイプのものが使いやすいです。おむつネット(おむつライナー)を併用すると、濡れてもサラッとしていて、汚れも取れやすくなります。おむつカバーは防水性の高いしっかりした作りのものを選びましょう。
布おむつを使いたい人も、洗濯が間に合わなかった場合やお出かけ用に紙おむつを1パック用意しておくとよいでしょう。
④おしり拭き
赤ちゃんはトイレットペーパーの代わりにおしり拭きを使います。ウェットティッシュ状の使い捨てのものを購入しておきましょう。
おしり拭きが赤ちゃんの肌に合わないこともあります。もし足りなくなっても、家ではコットンをお湯で濡らして拭くこともできますので、とりあえず1パック用意しておけばよいでしょう。
⑤ベビーバス
赤ちゃんの沐浴に使うベビーバスは、使用期間も短くなっているので、購入するかどうか戸惑ってしまうもの。不要になった人に貸してもらえたらラッキーですが、たらいなどでも代用できます。
⑥ベビーベッド・ベビー布団
赤ちゃんと添い寝しない場合は、ベビーベッドやベビー布団を用意しておきましょう。赤ちゃん用の枕もございますが、新生児の間はタオルでも十分です。また、必ずベビーベッドに寝かす必要はありません。新生児期は夜中にも授乳をするため、母乳の赤ちゃんなら添い寝して添い乳した方が楽です。
⑦粉ミルク
完全母乳の場合には粉ミルクは必要ありません。粉ミルクは産院でサンプルをもらえることも多いので、用意する場合には1缶程度で大丈夫でしょう。
⑧哺乳瓶
粉ミルクを飲ませるときにはもちろん、母乳を搾ってから飲ませる場合にも使うことがありますので、哺乳瓶は用意しておいた方がよいでしょう。産院で粉ミルクのサンプルと一緒に哺乳瓶を貰えることもあります。
哺乳瓶の消毒には専用のキットも販売していますが、煮沸消毒すれば消毒キットは必要ありません。ただし、熱い鍋から哺乳瓶を取り出す際に使う哺乳瓶ハサミはあった方がよいでしょう。
⑨ガーゼ
よだれを拭いたり、沐浴時に体にかけたり、赤ちゃんのお世話にはガーゼを頻繁に使います。5~10枚程度あると良いでしょう。
⑩ベビー用爪切り
赤ちゃんは生まれたときに既に爪が伸びています。ハサミ型のベビー用爪切りがあると便利です。
⑪体温計
赤ちゃんは落ち着きがないので、短時間で測れる体温計がよいでしょう。耳で測るタイプのものが便利です。
⑫抱っこひも
生まれてすぐ外出することは稀ですが、1か月検診には必要です。まだ首の座らない赤ちゃんの外出には、抱っこひもの使用がおすすめです。最近は機能的なものが増えていますが、赤ちゃんをすっぽり包めるベビースリングもシンプルで使いやすいです。
【妊娠後期(8か月~)の準備リスト】退院後すぐに必要なものが揃っているかチェック
入院中に必要なものは、産院で用意してもらえることもあります。退院時や退院後すぐに必要なものを重点的にチェックしておきましょう。
赤ちゃんを連れて帰るときに最低限必要なもの
①おくるみ
赤ちゃんを包むおくるみは、おむつかえ用のマットにもなるので1~2枚あると便利。バスタオルでも代用できますが、外出用に準備しておくとよいでしょう。
②チャイルドシート
赤ちゃんを車に乗せるときには、チャイルドシートが必要になります。産院から自家用車で赤ちゃんを連れて帰るなら、新生児用のベビーシートを用意しておきましょう。取り外してベビーキャリーやベビーチェアとして使えるものが便利です。
③マザーズバッグ
おむつやおもちゃ、哺乳瓶など荷物が多くなるので、大きめのバッグが必要です。マザーズバッグも入院前に準備しておきましょう。
④セレモニードレス
ベビー用の白いセレモニードレスはお宮参りの時に赤ちゃんに着せます。退院時にも着せるのであれば、入院前に用意しておきましょう。
あると便利なおすすめアイテム
①授乳クッション
U字型の授乳クッションは、赤ちゃんを乗せて授乳する以外に、赤ちゃんの枕やママの腰当てとして大活躍します。1つ用意しておくと良いでしょう。
②クーファン(ベビーバスケット)
赤ちゃんを寝かせたまま持ち運べるクーファン。クーファンがあれば、ママが家事をするときも赤ちゃんをそばに寝かせておけるのでとても便利です。
③おむつ用バケツ
布おむつを使う場合には、つけ置き用のバケツを用意しておきます。特におすすめなのは、モーターの付いた電気バケツ。すすぎはできませんが、つけ置きした布おむつをそのまま洗えるので、布おむつの洗濯が楽になります。
産後に揃えても大丈夫なベビー用品は?
産後に購入しても良いもの
①ベビーカー
生まれて1か月くらいは赤ちゃんを連れてお出かけすることもないので、ベビーカーは産後でもかまいません。ベビーカーには新生児期に使うA型と7カ月頃から使うB型があります。A型ベビーカーは使用期間が短いので、レンタルを活用するのもおすすめです。
②メリー
オルゴールの音色を奏でるメリーがあれば、赤ちゃんが泣き止むことも。出産祝いに頂けることもありますので、あえて妊娠中に用意する必要はないでしょう。
まとめ
出産準備のためのアイテムは多くありますが、すべて揃えると出費もかさみます。使用期間が短いものについては、おさがりやレンタルの活用も検討しましょう。
子育てが始まると、買い物に行ってもゆっくり商品を選ぶ時間が少なくなります。出産後に使うものでも、妊娠中にリサーチしておくのがおすすめです。
- 妊娠・出産
森本 由紀
AFP(日本FP協会認定)、行政書士、夫婦カウンセラー
大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。