相談者
福岡県在住・Oさん(30歳・専業主婦)【夫:37歳・専門職】
Q. 質問
8月に出産、無駄を削って家計を見直すには?
2月に夫が正規雇用になり、これを機に家計を見直したいです。
昨年9月まで夫が1年留学したため、貯金がほとんどありません。親戚の家を無料で借りて住んでいます。
今まで収入の増減は激しかったものの、特に困窮したことがなく、夫婦ともにあまりお金にきっちりするタイプではありません。
お互いに買ったものは把握していますが、お小遣い制ではうまくいかず、節約が苦手です。
8月に1人目の子どもが生まれますし、将来はもう1人欲しいです。
子どもが生まれると出費の比重も変わると思いますが、どこから見直したらよいでしょうか?
無駄な出費が多いのは自覚していますが、ストレスなく削れる方法があれば知りたいです。
今年は、義母の還暦、夫の昇進祝い、義弟の結婚式、8月に出産とお金がかかる行事が続き、どこまで生活費かもよく分かりません。
老後に備えて夫婦でiDeCo、子どもの教育資金づくりにNISAを今月から始めました。
また、5年以内に家を買いたいと考えています。今の家計で、家のローンは月々いくらまで払えるのでしょうか?
回答
食費を削減し、日用品や妻小遣いも予算内に収めて
老後資金の積み立てを住宅資金用に変更し、自己資金を増やして
夫の昇格、第一子誕生、と良いことが続きますね。
お便りによれば、今年は親族の還暦祝い、結婚式、結婚記念日などの祝い事もあり、特別収支にイベント代・冠婚葬祭費計70万円を計上したようです。
今年は特別な年でやむを得ない支出でしょうから、予算オーバーしないように気をつけてください。
そして、毎月の家計の見直しに着手しましょう。
食費はその気になれば削れるはず。
節約が苦手、とのことですが、食べ残し、使い残しをなくすように心がけることから始めましょう。食品ロスをなくすことは、節約と環境保全の両方にメリットがあります。
食品や日用品をまとめ買いしたり通信購入する際は、予算の範囲内で買い物をする練習もお薦めします。
出産後しばらくの間は外食もパスですから、その分の出費も浮きますね。
あなたの小遣いも工夫を。
まずは約1割カットの5万円をオーバーしないようにすること。
財布に入れるお金を制限したり、電子マネーのチャージルールを決めるなど、ゲーム感覚で取り組んではいかが?
現在の収入を基準にすると、月8万円の黒字を出せそうです。
まずはそれをローンの支払いに充てるつもりで節約を。
マイホームの夢が近づく嬉しさから、ストレスにならないはずです。
なお、老後資金目的の積み立て(定期預金)は、住宅資金目的に変更を。
住宅取得後はローン支払いに充当も可です。
自己資金を増やすことが、安全な住宅取得のポイント。ボーナスからも住宅資金を貯めましょう。
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【転載元】「リビング北九州」2020年7月11日号掲載
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髙橋 伸子
生活経済ジャーナリスト
長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。2016年に内閣総理大臣より消費者支援功労者表彰を受ける。株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの社外取締役監査等委員。