部屋を広々と使いたい、足を伸ばしてゆったりとくつろぎたい、そんな部屋をつくるなら「ロースタイルインテリア」を取り入れてみてはいかがでしょうか。長く和室で暮らしてきた日本人にとって、「床の近くで暮らす」ライフスタイルは親しみ深いもの。洋室が主流になった今も、やはり心和むのは「床に近い暮らし」なのかもしれません。今回は、そんな「ロースタイル」なインテリアのつくり方をご紹介します。
「ロースタイルインテリア」のメリットは?
ロースタイルインテリアとは、背の低い家具を取り入れるなど部屋全体を「低め」にまとめたインテリアのこと。背の低い家具で揃えるメリットは、こんなことが挙げられます。
・視界の抜けがよくなり開放的に感じられる
・圧迫感がなく、狭い部屋も広々とした印象になる
・家具転倒による不安が軽減される
天井を立ったまま見上げるよりも、座った状態で見上げた方が高さをより感じられるもの。低い位置で生活することで、視界の抜けがよくなり開放感を得られます。また、高い家具による圧迫感もないため部屋をより広く見せる効果も。高い家具の転倒が不安という方も、ロースタイルインテリアにすれば、不安が軽減されるのではないでしょうか。
「ロースタイルインテリア」のつくり方
1.背の低い家具でまとめる
ロースタイルインテリアは、背の低い家具でまとめるのが基本。収納家具などを高さ60cm以下を目安に選ぶとよいでしょう。チェアやソファなどは、座面の高さが350㎜程度、背もたれは60cm以下が目安になります。
ただダイニングチェアなどの一般的なチェアよりも座面が低めなので、立ち上がる時に腰に負担がかかることも。対策としては、握りやすくしっかりとしたアームがあるか、座面が沈み込まず適度な硬さがあるかをチェックして選んでみてください。
また、収納家具で背の低いものは、小さなお子さんが転んだ時にちょうど頭などをぶつけやすい高さです。危険がないよう角が丸く仕上げられた家具を選んだり、クッション性のあるセーフティグッズなどを使ったりと安全対策をしておきましょう。
2.入り口の近くに低い家具、奥に背の高い家具を配置する
空間を広く見せるためには、手前に低い家具、奥に背の高い家具を配置するのがおすすめ。また、家具を壁側に寄せて、お部屋の真ん中を空けて床を多く見せると開放感を演出できます。
3.床に座っても冷えない工夫を
低い家具を置くと、床に直接座りたくなることもありますよね。そこで取り入れたいのが冷えを防止するラグや、置き畳など床座を快適にするアイテム。特に冬の寒い時期には、床から伝わる冷えがこたえます。ウールやアクリル製の暖かなラグ、クッション性のある厚みのある置き畳やマットなどを取り入れて冷えない工夫をしておくと、床に座って過ごしても快適です
4.目線を上げる高い位置にグリーンを吊るして
全体を低めに揃えたロースタイルインテリアは、壁や天井が多く見えることで開放感を生み出しますが、反対に少し寂しいインテリアに感じられることも。そこでプラスしたいのが、みずみずしいグリーンです。
視線を高い位置に逃がすためには、グリーンを吊るして飾ってみてはいかがでしょう。目にも優しいグリーンの色合いで部屋を明るく演出してくれます。また、植物の葉の形や色合いを立体的に楽しめるのも魅力。落下するなどの危険がないよう、プラスチック鉢などの軽量なタイプを選び、フックの耐荷重を確認してから吊るしましょう。壁面や窓際にハンギングすれば、緑のカーテンとなりナチュラルで心和む空間に仕上がります。
ロースタイルインテリアで居心地のよい部屋に
家具を低めにすることで得られるメリットはたくさん。限られた空間を広々と使うためにも、役立つアイデアではないでしょうか。和室でくつろぐように、床座でリラックスして過ごしたい方にもおすすめです。ぜひあなたのお部屋でも、ロースタイルインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか
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- インテリア
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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