【ぼくたちの子育て】妻の想いに気づき、育児への意識が変わった|村木昇人さん

長澤 由紀

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2021年9月22日 (水)

もともと仕事を優先して、あまり育児に参加できていなかったという村木さん。次女、心美ちゃんの誕生とコロナによる働き方の変化が、意識を変えたそうです。また、健康食品メーカーでの仕事を通して学んだことが産後の奥さんのサポートに役立ったと言います。2人の女の子の子育てに励む村木さんにインタビューしました。

■Profile
村木昇人(むらき しょうと)さん
健康食品メーカー営業
1987年生まれ。神奈川県出身。2010年に健康食品メーカーに入社し大分へ。2014年、福岡へ転勤し、医療機関向けのサプリメントの営業を担当。産婦人科や調剤薬局の訪問や、医療従事者・一般顧客向けのセミナー企画、媒体へのタイアップ記事の出稿などを務める。2017年に妻・桃子さん(28歳)と結婚し、現在、美思(みこと)ちゃん(2歳9ヶ月)と心美(ここみ)ちゃん(4ヶ月)の子育て中。

福岡への転勤が始まり

――お二人の出会いをお聞かせください。

転勤で福岡に来てから、2015年に飲み会で知り合いました。ドライブ好きの集まりだったので、仲良くなってからは2人で車で出かけることが多かったです。それから2年後の2017年、僕が30歳になる年に入籍しました。だいたい30歳ぐらいまでに結婚したいと考えていたので、ちょうどいいタイミングだったのかなと思います。

――子どもを持つことについてはいかがでしたか?

子どもが欲しいという話はしていました。僕にも妻にも兄弟がいるということや、経済的なことも考えて、2人ぐらい欲しいと思っていました。

仕事で得た知識をもとに産後の妻に寄り添った

――仕事で産婦人科を訪問されるとのことですが、何か役立ちましたか?

はい、妊産婦向けのサプリを取り扱っているため、子どもが生まれる前から、産後のホルモンバランスについて勉強していました。

美思が生まれたとき、妻が精神的に不安定になっていて。気分が落ち込んだり、泣き出したりしたときは、話を聞いて、そばにいてあげるなど、できるだけ寄り添うようにしました。うまくやれていたかどうかは分からないのですが、事前に勉強していたおかげで、動揺することなく対応できたと思います。

――落ち着いてサポートしてもらえて桃子さんも心強かったでしょうね。出産には立ち合いましたか?

美思のときは立ち会えました。これまで新生児を抱っこする機会がなかったので、不思議な感覚で、「本当に抱っこしていいのかな?」と、おそるおそる抱っこしたのを覚えています。心美のときは、コロナの関係で立ち会うことができませんでした。生まれてから約5日後、退院してから初めて会うことができたんです。

――家事や育児は夫婦で分担していますか?

今は妻が専業主婦なので、家事・育児の割合は妻の方が多いです。僕はゴミ出しや洗濯、皿洗い、あとは簡単な朝ごはんを作ったり、できるときはやるようにしています。僕の意識としては手伝っているつもりなんですが、妻からしたら戦力外だと思われているみたいです…。今朝も洗濯機を回したんですが、洗濯の仕方が違うと怒られました (笑) 。

――育児をすることで村木さん自身が変わったことはありますか?

当たり前のことかもしれませんが、飲み会や自分の趣味に使う時間が減りました。もともとサーフィンやゴルフが好きで、以前はよく行っていたんですが、どちらも1日中時間を使うような趣味なので、子育てとの両立は無理だと割り切って、今は全くやっていません。逆に諦めがつきました。今はそういうタイミングではないと考えるようにしています。息抜きしたいときは、漫画を読むなど、家でもできることを楽しんでいます。

初めて1人で子どもを見て、妻の気持ちに気づく

――子どもが2人になってから変わったことはありますか?

実は、子どもが1人のときは妻に任せっきりにしていることが多かったです。1人なら妻だけで見ることができるだろうという甘い考えがありました。この意識が変わったのは、心美が生まれるタイミングです。出産のために妻が入院しているとき、立会いや面会ができないので、美思を僕1人で面倒を見る期間が5日ぐらいありました。これまでは、僕が休みの日でも、必ず妻も家にいたので、完全に僕1人で子どもを見るのは、恥ずかしながらこのときが初めてだったんです。

子どもって話しても分かってくれなかったり、言うことを聞かなかったり、たとえ僕がやることの優先順位を決めていたとしても、子どもを後回しにしてしまうと怒ってしまったり、なかなかコントロールが効かないですよね。このとき、1人で子どもを見ることの大変さを、身をもって知りました。

それからは、少しでも早く家に帰って育児に参加しようと思うようになりました。育児について、大枠は本を読んで勉強しているんですけど、細かい実務的なことは、まだまだ経験が少ないので、今でも妻には怒られてばかりですが、1人で見るよりは良いと思っているので、僕にできることを見つけてやっています。

――心美ちゃんが生まれて、美思ちゃんもお姉ちゃんらしくなりましたか?

はい、お世話したがりで、心美に結構ちょっかい出してますね。たまにわがままになることもありますが、目立った赤ちゃん返りのようなものはないです。

子ども最優先が時間をうまく使う秘訣

――仕事とのバランスはいかがですか?

コロナが流行る前は、外回りからまた会社に戻ることも多く、朝は出勤が早く、夜は帰りが遅いという働き方をしていました。つい仕事を優先してしまい、子どもとの時間をあまり取れていなかったなぁと思います。美思が1歳半になったぐらいのとき、コロナが流行り始めて、そこから仕事の仕方が大きく変わりました。出張が減り、会社へ直行直帰することがほとんどで、在宅勤務も始まって。それで、育児に関わる時間が増えて、意識的にも、もっと育児に関わっていこうと思うようになりました。

――在宅で仕事をしながら子どもの面倒を見るのは大変じゃないですか?

子どもがだんだん言葉を喋れるようになって、遊べるようになってからが特に大変になりました。今は、子どもが寝てから仕事をするようにしています。結局、子どもを最優先にするのが1番楽だと思うんですよね。仕事は後の時間に回して、子どものことを先にするという時間の使い方が、僕にとっては効率が良いなと思っています。

一瞬一瞬を見落とさないように

――子どもにはどのように育ってほしいはですか?

健康で元気に育って欲しいのと、自分でやりたいことをやって欲しいです。それから、ここまで求めるのはどうか分かりませんが、自分で責任を取れるような、自立した大人になってくれたらいいですね。

女の子なので、本音を言うと、将来付き合う相手とか心配なことはたくさんありますが、今から考えてもしょうがないので(笑)。5年、10年経ったら相手にされなくなる覚悟はしているので、今、構ってくれって言ってくれるときを大事にしたいです。僕は、姉が2人いるんですけど、姉たちと父親との関係を見ているとそう思います(笑)。

そして、日々できることがどんどん増えてきていますし、今後の成長も楽しみです。これからどんなことに興味を持って、どんな習い事とかをするのか、わくわくします。夫婦で、こんな習い事をして欲しいっていう話もするんですが、やっぱり自分でやりたいことを選んでくれるのが1番ですね。

――これからパパになる人や今子育て中のパパにコメントをお願いします。

子どもの成長ってすごく早いなと思います。美思が、最初は言葉の言い間違えやうまく発音ができない言葉があったのに、うまく言えるようになると、逆に寂しく感じてしまいます。そのときそのときの仕草や行動は、ちゃんと見ていないと、すぐ見落としてしまいます。

また、昔の父親像のようなものでは、男は外で朝から晩まで働くというイメージがありましたが、やっぱり今は父親も積極的に育児に参加した方がいいと思います。子どもが小さいときこそ、家族と向き合う時間を大切にした方が良いんじゃないでしょうか。仕事にもよりますが、5年後や10年後、タイミングがあれば、また仕事に打ち込むこともできるので。

それから、僕たちは、写真館などでの記念写真をあまり撮っていなかったので、そんなのがあっても良かったかもしれないと、今になって思います。その代わりに、日常の写真や動画はたくさん撮っています。スマホの機能で、過去のおすすめ写真が出てくるじゃないですか。それを見て、妻と一緒に盛り上がっています。美思がまだ小さかったときの写真を見て、心美の今とここが似てる、ここは似てないとか比較すると面白いです。ぜひ、子どもとの思い出をたくさん記録に残してください。

取材後記

リモート取材中、村木さんの回答に対して、隣にいらっしゃった桃子さんからのツッコミの声が聞こえてきました(笑)。家事・育児の仕方についてまだまだ学ぶことが多いという村木さんですが、できることから育児に関わっていこうと努力されているのが伝わりました。パパとして一歩ずつ成長していく姿は、これから子育てに挑戦する後輩パパたちに勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

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