学び

プロが教える室内撮影のテクニック!カメラの選び方やライティングのコツも伝授

室内撮影のポイントについてお教えします!

皆さん、自宅ライフを楽しんでいますか? いまは外に出かけたくても少し不安があるかもしれません。世の中は少し落ち着きを取り戻したかに見えますが、油断は禁物です。そんな今だからこそ、自宅で写真撮影をしてみませんか?

一眼カメラやコンパクトカメラなどがなくても、スマホやタブレットがあればOKです。最近のスマホのカメラは性能が良くなっていて、手軽にキレイな写真が撮れるようになりました。今回は、自宅で写真撮影を楽しむポイントをご紹介します。

手軽にキレイな写真を撮るための重要事項、ご存知ですか?

皆さんは、手軽にキレイな写真が撮れていますか?写真撮影の時に一番大切なこと、写真の出来映えを左右する重要な要素って何かご存知ですか?

それは「愛」です。愛なければ人はカメラを手にしません。皆さんの深い「愛」を伝える代弁者が写真です。写真を上手に撮ることでみなさんの深い「愛」をたくさん伝えてくださいね。

さて、技術的な話に移ります。キレイな写真を手軽にとるために重要な要素、それは「光」です。光を意識しながら写真撮影するだけでも、あなたの写真が大きく進化します。

例えば光が無かったらどんなカメラであっても何も写りません。もちろん人の目にも何も見えません。少しでも光があれば写真を撮ることができますが、「そこにどんな光があるのか?」が重要です。

こんな話があります。スキーに行くと、普段見慣れたパートナーの姿がキレイに、カッコよく見えた…と。それはなぜか?

そう「光」が変わったからです。

ゲレンデには一面雪が積もっていて、壮大なレフ板(白色やシルバーのパネルで下から反射させて顔を明るくするもの)の役割を果たし、肌がきれいに見えたことが要因でしょう。一方、普段の照明はそれほど明るくないことが多いです。たとえ室内のテーブルが白色だったとしても、レフ板のような効果はほとんど期待できないのです。

写真もそうですが人間も光の反射でその物体を認識することが出来るようになっているので、綺麗な光が当たっていればキレイに見えるし、光が変われば見え方が変わります。キレイに見えるものは、光をキレイに反射させているからと言っても良いでしょう。

ファンデーションを思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。ファンデーションの乗り方で、見え方が違った経験はありませんか?ファンデーションがキレイに乗ることで、光をキレイに反射させたことが一因です。

もし、「自分は写真写りが悪い」と思っている人がいたら、その大きな要因は「光」です。これを機会に、光について勉強してみると良いかもしれません。写真撮影が上手になったら、遊びに仕事に役立つこと間違いなし!と私は思います。

以下では、光を考えながらスマホカメラで家の中のモノをいろいろと撮影してみましょう!

室内でのスマホ撮影スポットはどこが最適?


結論としては、「昼間の窓のある部屋」がおすすめです。窓から入る光がとてもキレイだからです。早朝や夕方など太陽が低い位置にある時間帯は、撮影難度が高くなるため上級者向けです。以下では「昼間の窓のある部屋」に焦点を当てて、具体的に解説します。

「昼間の窓のある部屋」の中でも、撮影におすすめなのはココ!

特殊な間取りもあると思いますが、以下の条件を満たしているとベストです。

  • 4面ある壁面のうち、窓が1~2個ある壁側

  • 壁、天井、床が白色または白っぽい色

  • 直射日光が当たらない

室内撮影のベストポジションとは?

被写体が人物でも小物や花、料理でも、上図のベストボジション周辺で撮影するだけで、いままでとは違った写真が撮れると思います。もちろん日の当たる場所がNGではありません。相対的に難度が高くなると考えてください。

ちなみに人物撮影をするときは、カメラマンは窓側から撮影してくださいね。物を撮る時はどちら側からでもキレイに撮れるので、両方試してみてください。花・料理は上図のように、窓と反対側から撮影するのがおすすめです。

少し難しい話になりますが、気をつけて欲しいことがあります。「光には色がある」ということです。色が違う光が混ざると、部分的に黄色くなったり茶色くなったりすることがあるのです。もしそういった現象が起きたら、部屋の電気を消して自然光のみで撮影すると解決するケースも多くあります。

もうひとつ、気を付けて欲しいことがあります。それは「明るさ」です。カメラは明るさ調整(露出補正)をすることで、能力がより引き出されるのです。後から、アプリなどで明るさ調整はできますが、撮影段階で最適な明るさに設定するのがより好ましいでしょう。特にスマホカメラでは、このひと手間をかけることで仕上がりに大きく影響します。

スマホカメラでも光に気を付けるだけでよい写真が撮れます

例えば、筆者・高巣が使っているiPhone7の場合、花や顔などのメイン被写体に指で触れると、スマホが自動的に明るさを調整してくれます。上の画像はその時の様子です。さらに明るさを調整したければ、指を上にスライドすればさらに明るく、下にスライドすれば暗くなります。この機種の場合は、指を乗せて2秒くらい止めていたら明るさが固定されます。お使いの機種によっては操作方法が変わるので、各機種の説明書に従って操作してください。

明るさがちょうど良くなったらシャッターを切ってください。

花もこんなにきれいに撮影できます!

ほらキレイに撮れました!

背景をぼかすとグッと上級者のような仕上がりに

日々成長していく子どもの写真は何枚でも撮影したくなる人も多いのではないでしょうか?これまでお伝えした内容だけでも、以下のようなキレイな写真が撮影できるのですが、少し物足りない気もします。

背景をぼかさなかった場合パート1
背景をぼかさなかった場合パート2

そんなときは、背景をぼかすとグッと見た目が良くなります。背景をぼかす機能が付いたスマホをお使いの人は、ぜひ活用してください。

背景をぼかす機能がない?私のおすすめアプリはcamera360

背景をぼかす機能がついていないスマホをお使いの皆さまに朗報です。

私のおすすめはcamera360!一部機能は有料ですが、基本的に無料で使うことができます。先ほどの2枚の写真を、camera360で加工した結果がこちらです!

Camera360で加工した画像パート1
Camera360で加工した画像パート2

とてもいい感じになったと思いませんか?背景をぼかすだけでこんなにも違うのです。

アプリも良いけど本格的なカメラにも憧れませんか?

そういえば、公園や観光地などで家族連れを見ていたらカメラを持った人が少なくなった気がします。この記事でもおすすめしてきたように、確かにスマホでもキレイな写真が撮影できます。しかし、プロカメラマンの私としては、やっぱりカメラも手に取っていただきたい!

カメラを購入するとしたら…

私のおすすめは、コンパクトカメラよりも一眼レフカメラ、ミラーレスカメラです。写真が当たり前に存在する現在だからこそ、本格的なカメラを手に取っていただきたい思いがあります。もし、一眼カメラを買おうと思っている人がいたら、個人的にはミラーレスカメラをおすすめします!

理由は以下のとおり。

  • スペック的は一眼レフカメラ、ミラーレスカメラのどちらもあまり変わらない

  • ミラーレスカメラのほうがコンパクトで軽いピント合わせも顔認識があればとても便利

  • ミラーレスカメラの開発がますます進んでいる

屋内, 電子機器, テーブル, カメラ が含まれている画像

自動的に生成された説明

一眼レフカメラもミラーレスカメラもボディーとレンズに分かれていますが、写真の出来映えを左右するのはボディーではなく「レンズ」です。これは筆者の体感ですが、予算があるのならば高いボディーを買うのも良いのですが、レンズに予算をかけたほうが高い満足度を感じられると思います。

カメラのレンズについてもう少し深掘り

レンズは開放F値の数字が小さい方が明るく撮影できるので好ましいです。例えば、標準ズームレンズならF2.8…をおすすめしたいのですが、非常に高価です。F4であれば比較的手頃ですので、バランスから考えるとF4を薦めたいですね。個人的な見解ですが、F4よりも数字が大きいレンズは、暗くなってしまうので好みではありません。

家の中で子供やペットを撮りたい場合は、単焦点レンズの50mm、F1.8をおすすめしています。理由は、小さくて安い優秀なレンズだからです。このレンズは筆者もよく使っています。

カメラのレンズにもさまざまな種類があり用途によって使い分ける

上のレンズは一眼レフカメラのレンズ。アダプターを使えばミラーレスカメラにも使用することができるが、ミラーレス用のレンズは一眼レフカメラで使用することはできない。

自宅で50mmF1.8を使ってネコを撮ってみました!

自宅で50mmF1.8を使ってネコを撮ってみました!前後のボケ具合が素敵です。

知っておきたいセンサーのおはなし

最後に、簡単にセンサーのお話に触れましょう。

フィルムカメラはその名のとおりフィルムに写真が記録されていました。一方、デジタルカメラではセンサーで感知しメモリーカードなどに記録されます。センサーにはいくつかサイズがあり、代表的なのはフルサイズとAPS-Cサイズです。

フルサイズの方が、描写力が高くボケ具合の幅も広いため、個人的にはフルサイズをおすすめしています。

知っておきたいセンサーのおはなし

写真の魅力はなんといってもボケ!筆者はそう思っています。

被写体の前後がボケることで、主役が浮かび上がる。人間の目では体験できない効果を楽しめるのが写真の大きな魅力のひとつです!皆さまも素敵な写真をたくさん撮ってくださいね!


【宣伝!】YouTubeでも写真撮影について解説しています!ぜひご覧ください。

チャンネル名:OK!高巣カメラTV

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