生活に欠かせない「お金」。大切ということは誰かに言われるまでもなく分かっていても、積極的にお金について勉強しようと思う人は意外と多くありません。また、お金について勉強しようと思ったとしても、そのための機会も多くありません。「効率よくお金のことを学びたい」「でもお金の知識を学べるのってどこ?」こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
その答えのひとつとして資格を通して学ぶ事が考えられます。そこで今回は、お金の知識が学べる資格を12個厳選したので、お金の知識を身につけたいと言う人は参考にしてみてください。
お金にまつわる資格を取るメリット
お金にまつわる資格を取るメリットとして主に以下の3点が考えられます。
お金の知識を体系的に学べる
節税・家計管理など将来設計に役立つ
就活・転職で役に立つ
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
お金の知識を体系的に学べる
お金についての資格を勉強すれば、知識を体系的に学べます。
断片的なお金の知識だけでは、イレギュラーな状況下には対応できない可能性があります。ネットや書籍でその都度分からないことを調べて知識を仕入れても、必ず抜け漏れは発生してしまいますよね。
一方で資格の場合、学習を通して必要な知識体系的でまとまった形で学べます。
たとえば簿記であれば、会社に必要なお金の一連の流れを必要としますし、FPであれば個人や家族での人生設計に必要なお金の知識を学ばなくてはいけません。
一つのまとまりとして学んだ知識はそのまま仕事や家計に活かせるので、直ぐに役に立つでしょう。
節税・家計管理など将来設計に役立つ
お金の知識を学ぶことで、節税や家計管理などができるため将来設計で役立ちます。
たとえば「副業を始めたい!」と思ったときに、せっかく売上が発生しても何を経費に入れられるかの知識がなければ、納税額が大きくなってしまいます。
また、将来子供が進学したり、家を建てたりするときにいくらかかるのかと言った目途を立てられなければ、必要な額の貯金が出来ずそのときにお金が足りなくて困ってしまう、なんてことにもなってしまいます。
将来の計画を立てるためにも、お金の知識は必要不可欠です。
就活・転職で役立つ
簿記やFPと言ったお金の知識を学べる資格は、企業からも人気で就職や転職でも役立ちます。ユーキャンが取ったアンケート結果を参考にしても、これらの資格は上位にランクインしていることが確認できます。
お金に関する資格は企業での求人数も非常に多いので、待遇を上げたい人やよい職場へ就職したい人にもおすすめできる資格です。
【初心者向け】お金の知識が身につく資格|主婦にもおすすめ
それでは早速、お金の知識が身につく資格をご紹介します。
最初に紹介するのは初心者の人、つまりお金の知識がまったくなくてこれから勉強したい人へ向けての資格です。
具体的には
FP3級
簿記3級
年金アドバイザー3級
相続アドバイザー3級
マネーマネジメント検定
があるので、順番に紹介します。
ファイナンシャルプランニング技能検定(FP)3級
合格率 | 80% |
勉強時間 | 80時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | お金に関する幅広い金融知識 |
ファイナンシャルプランニング技能検定(通称FP)3級は金融系の国家資格で、保険業界や不動産業界で幅広く重宝される資格です。
FPの試験は学科試験と実技試験に分かれますが、どちらも合格率は80%前後で推移しており知識がない場合でもそこまで苦労せずに取得できると言えるでしょう。
FPの知識を有していれば実生活で金融知識が必要な場面に遭遇しても、慌てて情報を集めたり専門家に頼ったりする必要がなくなるため安心感が得られます。
日商簿記3級
合格率 | 50% |
勉強時間 | 100時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 企業の会計に関する基礎知識 |
日商簿記3級は主として、経理や会計に関する基礎的な知識を幅広く学べる資格です。
FP3級が個人のお金について学べることに対し、日商簿記3級は会社のお金の流れについて学習できます。
日商簿記3級は経理部門に勤める人はもちろん、各部門の部門長や管理職と言った予算案に関する業務に携わる人も持っておいたほうがよい資格です。
日商簿記には3級・2級・1級とありますが、3級は毎回50%程の合格率で勉強時間も100時間あれば取得できるので、時間に追われる学生の人や社会人の人でも負担は少ない簡単な資格となっています。
年金アドバイザー3級
合格率 | 30% |
勉強時間 | 30時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 年金に関する一般的な知識 |
年金アドバイザー3級はその名のとおり、年金に関する知識を学べる資格です。
少子高齢化が進み多くの人が不安と感じている年金について学べるので、自分のためにも人のためにも活かせます。
とくに銀行の中では新入社員に対して年金アドバイザー3級の取得を課しているところも多く、銀行員や金融機関で働きたい人は取っておいて損はない資格です。
相続アドバイザー3級
合格率 | 40% |
勉強時間 | 50時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 相続に関する一般的な実務知識 |
相続アドバイザー3級は、渉外担当者や窓口担当者として相続に関する相談業務にあたるさい、必要な知識を学べます。
相続も年金同様、人生において一度は関わるため、いざと言うときに知識があると困りません。
相続アドバイザーは先程の年金アドバイザーと合わせて銀行業務検定試験と呼ばれています。
マネーマネジメント検定
合格率 | 50% |
勉強時間 | 10時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | お金の教養 |
マネーマネジメント検定(通称マネマネ検定)は個人または家計に関するお金の管理方法について幅広く学べる知識です。
マネマネ検定は他の資格ほどメジャーではないものの、個人のお金の管理するにあたっては十分な知識を得られます。
マネマネ検定は受講料が1回1,000円とお手軽価格なので気軽に受験できる資格です。※2021年2月現在、申し込みを一時停止中です。
【中級者向け】お金の知識が身につく資格|就活・転職にも
次に紹介する資格は中級者向けで、ある程度お金の知識がある人向けとなります。
なかには受験資格があるものや、それなりに勉強時間を要するものもあり、ハードルが高く感じるかもしれません。
確かに簡単に合格できるとは言い難いですが、取得できれば一層高い評価を得られ就職や転職にも役立つのでメリットも大きくなります。
中級者向けのお金に関する資格としては具体的には
FP2級
簿記2級
証券外務員
宅地建物取引士
があります。
ファイナンシャルプランニング技能検定(FP)2級
合格率 | 40% |
勉強時間 | 150時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | より深いお金に関する金融知識 |
FP2級はFP3級の上位資格として位置しています。「ライフプランニングと資金計画」・「金融資産運用」・「タックスプランニング」・「リスク管理」・「不動産」・「相続・事業承継」の6つの分野について、より深く学習します。
FP3級と比較すると出題される範囲は変わりませんが、FP2級の場合はさらに深い知識を学ぶため、キャリアにも活きることでしょう。
FP2級の受験資格にFP3級の合格者であることか、実務経験があることなどが必要なため受験前に確認しておきましょう。
日商簿記2級
合格率 | 20~40% |
勉強時間 | 250時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 連結会計やリース取引等の企業取引に関する知識 |
日商簿記2級は日商簿記3級の上位資格で、3級で学習した商業簿記と呼ばれる一般的な取引に加えて工業簿記と呼ばれる製造・販売に関する内容も学習できます。
とくに製造業では工業簿記の知識が必要とされており、その製造業は日本全国で60万社以上あることからも日商簿記2級の需要の高さが伺えます。
日商簿記2級はFP2級と異なり、下位資格である日商簿記3級を持っていなくても受験できます。また、日程的に3級とのダブル受験も可能です。
証券外務員一種
合格率 | 60% |
勉強時間 | 300時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 証券取引・デリバティブ取引等に関する知識 |
証券外務員一種試験とは金融商品取引や株式業務と言った投資に関わる知識とデリバティブ取引や財務諸表作成業務と言った企業に関する知識の両方を学べる資格です。
証券外務員試験はFPと簿記双方の、さらに投資性が強い部分について学習できます。
証券外務員試験は二種と一種に分かれますが、一種のほうが難しくその分評価も高いです。
あわせて読みたい
宅地建物取引士(宅建)
合格率 | 15% |
勉強時間 | 250時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 宅地や建物の取引に関する知識 |
宅地建物取引士(通称宅建)は、宅地建物の取引に関係する知識を学習できます。
不動産業を営むにあたって、各事業所で5人当たり1人以上、宅建士を置かないといけない決まりがあります。そのため、不動産業界で活躍できることは言うまでもありません。
宅建士は年間15万人が受験する人気資格で受験資格もないため、チャレンジまでの敷居が低いことも魅力的です。
【上級者向け】お金の知識が身につく資格|専門職向け
最後に紹介する資格は上級者向けの資格で、主に「士業」と呼ばれるものになります。
取得するためにかかる時間は、中級者向けまでの資格と比較しても膨大で難易度も跳ね上がります。
一方でこれらの資格を取得できれば専門家として仕事ができるため、就職・転職はもちろんのこと独立して働くことも可能です。
上級者向けの資格としては
社会保険労務士
中小企業診断士
公認会計士
が挙げられるので、順番に紹介します。
社会保険労務士(社労士)
合格率 | 5~10% |
勉強時間 | 1,000時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 労働・社会保険に関する知識 |
社会保険労務士(通称社労士)は企業の人事・労務管理・社会保障制度に関するアドバイスや業務代行を行える業務独占資格の一つです。
雇用保険・災害保険・健康保険といった社員の保険制度について学べる資格では、社労士の右に出る資格はありません。
社労士は人事業務に従事し、社員の保険に関する面で従事したい方にはおすすめの資格です。
中小企業診断士
合格率 | 1次:20% 2次:20% |
勉強時間 | 1,000時間 |
主催 | 中小企業診断協会 |
どんな知識が付くか | 経営戦略・財務・システム・法務など幅広い知識 |
中小企業診断士は、中小企業の経営者として必要な経営戦略・財務・システムなど幅広い知識を学べる資格です。
中小企業診断士の科目の一つ、財務については簿記やFPで学ぶことと重複しますが、加えて経営戦略や中小企業経営の科目では、融資や助成金に関する知識も得られます。
創業間もない企業の大きな課題の一つに「資金繰り」が挙げられます。その課題の対処法を知ることは、大きな武器と言えるでしょう。
公認会計士
合格率 | 10% |
勉強時間 | 3,500時間 |
主催 | |
どんな知識が付くか | 会計にまつわる幅広い知識 |
公認会計士は、日本三大資格(残りは医師・弁護士)に数えられており財務会計・管理会計に関する幅広い知識を必要とします。
公認会計士の勉強を通して単純に会計や税といった経理的な側面だけでなく、企業法・民法などの法律分野、経済学・経営学等の経営に関する分野、そして統計学といった数学的知識も得られます。
公認会計士を目指す場合、単純にお金の知識を学びたいからというよりはコンサルタントとして活躍したい!といった強い意志が無いと合格は難しいと言えるでしょう。
お金の資格を取るには通信講座がおすすめ
お金について学べる資格を12個紹介しましたが、なかには独学で取得するには難しい資格も含まれています。受験者が多い資格ばかりなので教材を取り扱う通信講座もいくつもあります。
なかでもフォーサイトは以下のようなメリットがあります。
作りこまれたハイクオリティのフルカラーテキストで視覚的にわかりやすい
試験で頻出の箇所が一目瞭然。最小限の勉強量で済むため、学習者の負担が少ない
受講料が安く、財布にやさしい
これらの特徴から、ファーサイトは受講者からも「気軽に受けられて挫折しにくい」と好評で、最近注目されているので、ぜひとも検討してみて下さい。
証券外務員一種に関してはフォーサイトでは扱っていませんが、STUDYingで扱われています。
STUDYingは以前は通勤講座と呼ばれており、忙しい人でも通学・通勤中にスマホ一台あれば勉強できます。
場所を気にせず手がるに学習できるので人気急上昇の通信講座です。
お金の知識が身につく資格まとめ
今回はお金の知識を学べる資格について紹介しました。お金は人生において切っても切り離せない存在で、知識として身に着けて置いて損はありません。資格で得られたお金の知識を就職・転職・生活に活かして、よりよい生活を送りましょう。
\おすすめ記事/
- お金
Go!Go!ワンクサポーターズ
Go!Go!ワンクサポーターズとして「Go!Go!ワンク」で記事を執筆してみませんか?詳細は「お問い合わせ」ページからお問合せください。