お悩み相談

教えて!かけいぼ相談室|貯蓄がほとんどない状況。節約の改善点は?

相談者:Yさん(福岡県在住)
夫58歳(会社員)、妻53歳(パート)、長男26歳(会社員)、次男23歳(学生)

Q. 貯蓄がほとんどない状況。節約の改善点は?

 コロナ禍などで、現在、家計の状況が大変になっています。夫は仕事が変わったため、ボーナスの支給がない状況が続いており、毎月の家計費からは、多くを貯蓄に回す余裕がありません。どこか節約できるところはあるでしょうか。

 2人の子どもは近い将来、家から出て、別世帯になる予定です。夫は65歳、定年まで仕事を続ける予定ですので、しばらくは夫婦共働きを続けるつもりです。 また私自身、現在パートで仕事をしていますが、体がそれほど強くないこともあり、勤務時間は現状のまま維持したいと思っています。

 しばらくは大きな出費の予定はありませんし、家もこのまま継続して家賃を支払いながら、住み続ける予定です。

 つみたてNISAなど、非課税になる方法での積立投資が気になっています。最近よく耳にする制度ですが、知識がありません。

 現時点では、始めるゆとりがありませんが、知識を念頭に置き、有効であれば、今後始めてみたいと思っています。始める時期や、どのようなものを選べばよいか、などについても知りたいです。

A. 子どもに月1万円ずつ生活費を入れてもらっては?

「追加支出年間10万円以内」の目標を立て、超過分を自分へのご褒美に

 コロナ禍で相当なダメージを受けたようですね。お気持ちお察しいたします。お子さんたちが独立なさればゆとりが持てるでしょうが、今が正念場です。

 現在の黒字額がそのまま貯められると1年後の貯蓄残高は48万円強に―。お子さんの独立によって食費と携帯電話代の削減ができ、月2万円程度の黒字上乗せができるはず。それを待たず、この4月からお子さんたちに1万円ずつ生活費を入れてもらってはいかが?

 それができれば、1年後の貯蓄残高は72万円強になる計算ですが、交際費も発生するでしょうし、衣服費の買い足しも必要になるはず。娯楽費も含め、「追加支出を年間10万円におさめる」という目標を立てましょう。そして、毎月決算をして、予定通りの黒字が出ているかチェックします。使い過ぎたら、翌月に挽回しましょう。

 来年3月末の貯蓄残高が60万円超になれば、超過分を自分へのご褒美にして、好きに使うことをおすすめします。目標を立てて、達成感を味わうことができれば、次へのステップにつながります。同じペースでやりくりできれば、来年12月末には貯蓄が110万円に達し、非課税投資活用のスタートラインに立てますよ。

 来年から新しいNISA制度に移行しますが、初年度は情報収集期間とし、活用は2025年からにしましょう。何にどう投資するかについては、正しい知識に基づいて冷静に判断することが大切。夫60歳、妻55歳からのスタートに向けて、夫婦でアンテナを高く立て、どういう勉強法があるかを知ることから始めてください。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング熊本・かごしま」2023年4月15日号掲載

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