家の屋内と屋外を緩やかにつなぎ、心地よく開放的なスペースをつくることができる「ウッドデッキ」。家の外観がおしゃれな雰囲気になるだけでなく、多彩な使い方ができるため暮らしがより豊かになるスペースです。ウッドデッキを新築で設置する相場は、20万円から35万円前後だと言われています。使用するメーカーや素材、広さ、オプションなどにより変動があるため事前によくリサーチし、検討したいですね。
今回は、ウッドデッキのデザインや素材選び、屋根の設置について、あると便利な機能など、ウッドデッキをより快適なスペースにするアイデアをご紹介します。
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「ウッドデッキ」のデザインは選べる
ウッドデッキは、建物のテイストに合わせてデザインを選ぶことができます。たとえば、すっきりとしたシンプルスタイル、洗練されたモダンスタイル、ほっこりと温もりを感じるカントリースタイルなど、目指す家のイメージや庭の雰囲気に合わせて素材や色、デザインを選べば、浮くことなく調和することでしょう。
建物のある位置や方角、庭の広さを考慮することも、ウッドデッキのデザイン選びのポイントになります。
ウッドデッキの一般的な形状で広々とした印象を与える長方形、コンパクトに設置しやすい正方形、めずらしいものでは限られたスペースを有効活用できるL字型など形にもバリエーションがあります。変形地や狭小地に設置する場合も、加工を施すことで貴重な屋外スペースを無駄なくウッドデッキとして使いこなすことができますよ。
ウッドデッキの「素材選び」は重要!
屋外スペースを有効に活用できるウッドデッキですが、その素材選びによってメンテナンス性や使いやすさは変わります。下記のようにウッドデッキに使われる素材は、それぞれに特徴があります。
自然の風合いが楽しめる「天然木」
ウリン、セランガンバツ、レッドシダーなど天然木を使ったウッドデッキは、価格が上がりますが木の香りや自然の風合いが楽しめることが最大の特徴です。木が本来持っている優しいぬくもりを感じられる一方で、シロアリや雨水などによる腐食、ひび割れなどが起こりやすい素材でもあります。
丁寧なメンテナンスを施すことにより良い状態を保つことができますが、1から3年に1度程度、防虫・防腐塗装といった「塗り直し」作業が必要になります。快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスを忘れずに行うことが大切です。
お手入れが比較的簡単な「人工木材」
天然木に比べてメンテナンス性に優れている素材が、樹脂などで作られた人工木材。夏の強い日差しで熱くなることもありますが、汚れや水にも強く、色あせや腐食などが起こりにくいことが特徴です。
天然木と比べて価格が抑えられたり、加工がしやすかったりと気軽に取り入れやすいのも魅力。デザインや色もバリエーションがあるため、希望に合ったウッドデッキを施工しやすいのではないでしょうか。
ウッドデッキに「屋根」は必要?
ウッドデッキに屋根を設置すると日よけや雨よけになり、より便利に使うことができます。
ウッドデッキの屋根には、ポリカーボネート製のタイプ、オーニング、サンシェード、ツル性の植物を絡ませたパーゴラ、ウッドデッキを囲ってしまうサンルームのようなタイプなどさまざまな種類があります。
ウッドデッキのデザインやテイストに調和させることで、統一感のある素敵なエクステリアに仕上がりますよ。
ウッドデッキに屋根を設置するリフォームの費用相場は、使用する素材や選ぶタイプなどによっても異なりますが、15万円程度から20万円前後が目安だと言われています。簡易的なオーニング(日よけ)であればよりリーズナブルに、デザイン性にこだわると高額になる傾向があるため、予算に合わせてタイプを選ぶのもひとつの方法です。
ウッドデッキにあると便利な設備は?
【便利な設備1.】照明
暗い時間になっても手元を明るく照らせるよう、照明を設置するとウッドデッキで過ごす時間が快適になります。屋外で使用するため、虫の集まりにくいLEDを選ぶのがおすすめです。
【便利な設備2.】水道
ウッドデッキが汚れた時に掃除をしたり、室内で洗えないシューズなどを洗ったりなど、水道があるとウッドデッキがより便利になります。スロップシンクタイプなら、大きめのアウトドア用品なども洗うことができ重宝することでしょう。
【便利な設備3.】アウトドア家具
テーブル、チェア、ハンモックなど、屋外で過ごす時間を快適にしてくれるアイテムを揃えると、もうひとつのリビングのようにくつろぐことができます。ウッドデッキでバーベキューを楽しみたい方は、グリルステーションや調理スペースなどを設置するのもよいですね。使わない時には収納できるよう、コンパクトなタイプや折りたたみ可能なタイプなどを選ぶと便利に使えることでしょう。
「ウッドデッキ」で暮らしをもっと楽しもう
ウッドデッキは、自宅にいながらアウトドア気分を楽しめるスペース。家族団らんの場、リラックスの場、来客と楽しむ場としてなど、多彩な活用方法があります。屋根や水道、照明などのオプション機能をプラスすることで、居心地はより快適になります。あなたもぜひ、ウッドデッキのリフォームアイデアとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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