戸建住宅の庭は「中庭」「外庭」どちらがいい？立地やライフスタイルがポイントに
自宅にいても屋外を感じられる「庭」のある家。特に敷地面積が狭くなりがちな都心で暮らす人にとって、自分だけの「専用庭」に憧れる方は多いのではないでしょうか。戸建住宅には、おもに「外庭」「中庭」2種類の庭のつくり方があります。それぞれの特徴を知れば、どちらが「わが家の庭」として適しているのか検討しやすいのではないでしょうか。今回は、「中庭」「外庭」の魅力をご紹介します。
庭があれば、暮らしにゆとりが生まれる
自宅に専用の屋外スペースがあれば、暮らしの楽しさが広がります。たとえば専用庭があれば、家庭菜園を楽しんだり、草花に触れ合いながら季節を感じられたりと自然がぐっと身近になります。また、周辺に迷惑をかけない立地であればアウトドア気分でバーベキューなどを楽しむことも可能です。
気軽に出かけることが難しいご時世でも、自宅に屋外スペースがあることで気分転換がしやすくなり、暮らしにゆとりが生まれることでしょう。
中庭の魅力は？
住宅密集地でも外からの視線が気になりにくい
隣家が近いなど住宅密集地でも、外からの視線を気にすることなく、窓を開けて過ごすことができるのが中庭のメリット。プライベート感は保ちつつ、屋外の風や光を家のなかに取り込むことができます。
たとえばコの字や口の字といった形状の家であれば、建物の外側に窓が少なくても内側に窓を設けることができるため、中庭がもたらす明るさや開放感をより感じられることでしょう。
屋内外がゆるやかに繋がる
リビングなど家族が集まる広い部屋から屋外スペースを繋げれば、もうひとつの「アウトドアリビング」としても使えます。中庭があれば、プライバシーを守りつつ屋外を緩やかに繋ぐことができ、多彩な使い方を楽しめます。人工芝などを敷けば、より居心地のよいプライベートな屋外スペースに。お子さんの遊び場としても活躍しそうです。
風通しがよい
窓を開け放って換気がしやすいのも中庭の魅力。外側に向けて開口部をつくれない場合も中庭に面して窓を設けることができるので、風がよく通り部屋の空気を循環させることができます。
外庭の魅力は？
広さを確保しやすく開放感がある
外庭は、中庭に比べると広い面積でつくられることが多く、住まいに開放感が生まれます。おうちキャンプをしたりお子さんの遊び場にしたりと、自宅にいてもアウトドアの楽しさを感じられるのが魅力です。
ただあまりにも開放的過ぎるとプライバシーを守ることが難しくなるため、隣家や道行く人の視線が気になる場合は「植栽」や「タープ」などで目隠しをするとよいでしょう。
背の高い植栽や家庭菜園を楽しめる
背の高い植栽も近隣に迷惑にならない高さであれば、外庭のなかに植えて楽しむことができます。さまざまな樹種を住まいに取り入れることができるため、季節の移ろいを自宅にいても感じられるのが魅力です。
また広さのある外庭なら、一画を耕して家庭菜園に挑戦することもできます。家族で花や木、野菜を育てるなど自然に親しみやすい環境づくりが叶いますよ。
ウッドデッキを設置すれば庭がより身近に
外庭に向けてリビングなどからウッドデッキを繋げれば、より屋外スペースが身近に。外靴に履きかえなくても屋外に出やすくなるため、植物の水やりをしたり、日向ぼっこをしたりするのもラクに。屋内と屋外がシームレスに繋がれば、暮らしがより豊かに感じられることでしょう。
「中庭」「外庭」づくりは立地やライフスタイルに合わせて
中庭、外庭ともに魅力がありますが、敷地面積はもちろん今回ご紹介してきたように、立地やそれぞれのご家庭のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
また、庭の地面をコンクリートにするか、芝生にするか、砂利にするか、植栽はどのような植物にするか、エクステリアはどのようなものを取り入れるかなど庭の「ディテール」にこだわることも、快適に過ごせる屋外スペースにするポイントになります。「庭のある住まい」を検討中の方は、ぜひ専門家に相談しながら理想の庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA（フククラ）」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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