戸建住宅に「宅配ボックス」は必要？設置するメリット・デメリットを解説
マンションには、設置されているケースが多い宅配ボックス。以前に比べ、外出自粛を余儀なくされている昨今ではネットショッピングによる商品の配送が増えた、という方も多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが、非対面でも荷物を受け取ることができる「宅配ボックス」。マンションだけでなく、個人宅でも導入する動きが見られます。今回は、戸建住宅に宅配ボックスを設置するメリット・デメリットをご紹介します。
国土交通省も支援する「宅配ボックス」
さまざまな事情から宅配サービスを利用する機会が増えた、という方は多いのではないでしょうか。でもタイミングよく荷物を受け取れず再配達してもらうのは申し訳ない、スケジュールが確定できず指定日時を決められない…などお悩みもありますよね。
そこで活躍するのが宅配ボックスです。戸建住宅でも気軽に設置できるタイプや、捺印機能が付いたものなどさまざまなタイプが登場しています。国土交通省のウェブサイトでも、対面での接触機会を最小限とするために「宅配ボックス設置の支援策」が設けられています。
宅配荷物の受け取り方を見直すことで、宅配業者の再配達の手間を軽減するだけではなく、受け取る側にもメリットが多いことでしょう。
■「宅配ボックス設置」の支援策について詳しくはこちら
出典：国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000050.html
戸建住宅に「宅配ボックス」を設置するメリットは？
1．非対面で荷物を受け取れる
宅配ボックスを設置しておけば、外部との接触を避けたい時期にも非対面で荷物を受け取ることができます。また、冷凍・冷蔵保管が必要ない荷物などは不在時でも受け取ることができて便利です。
2．宅配業者の再配達の負担が軽減する
ECサイトやフリマアプリなど宅配サービスの利用者が増加するにつれ、宅配業者の負担も増加しています。その要因のひとつとなっているのが「再配達」です。
受け取り可能な指定日時を設定していても、急に在宅できなくなることも。そのようなタイミングでも、宅配ボックスがあれば荷物を受け取ることができるため、宅配業者の再配達を減らせるというメリットがあります。
3．防犯対策のひとつになる
宅配ボックスがあれば、配達の連絡があるたびに玄関ドアを開ける必要がないため防犯対策のひとつになります。特に小さなお子さんだけで留守番をすることが多いご家庭では、安心して荷物の受け取りができるのではないでしょうか。
宅配ボックスを設置するデメリットは？
1．購入・設置などに費用がかかる
宅配ボックス自体は価格も幅広く、簡易的なタイプであれば1万円台から機能性の高いタイプでは10万円以上するものまでバリエーション豊富です。なかには取付工事不要なタイプもありますが、壁に埋め込むタイプやポールの取り付けが必要なタイプなどは別途工事費用がかかることも。導入までに初期費用がかかることはデメリットと言えるかもしれません。
国土交通省における宅配ボックス設置に関する支援策では、いくつかの要件はありますが戸建住宅が対象となる場合もあります。詳細を確認したい方は、以下のリンクからチェックしてみてはいかがでしょうか。
出典：国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000050.html
2．設置場所を必要とする
戸建住宅に設置する宅配ボックスはサイズやデザインなどさまざま。玄関前に設置するケースが多いため、ドアや門扉の開閉に影響のない場所を確保する必要があります。埋め込みタイプなどを新築やリフォーム時に取り入れておけば余分にスペースは不要ですが、後から宅配ボックスを設置したい場合は、不安定な場所を避けて荷物の出し入れがしやすい場所を確保する必要があります。
3．複数の荷物の受け取り時に困る
宅配ボックスは主に玄関前に置く「据え置き型」と壁にビスなどで固定する「壁付け型」や壁に埋め込む「埋め込み型」があります。据え置き型は簡易型の宅配ボックスで、手軽に取り入れやすいのがメリット、「壁付け型」「埋め込み型」はしっかりと固定されるため盗難などの不安も軽減され耐久性にも優れているというメリットがあります。
いずれにしても、タイプによっては1個目の荷物を取り出さなければ、2個目の荷物を受け取ることができない仕組みになっているものが多く見られます。宅配の荷物が多いご家庭は、宅配ボックス購入時に複数の荷物が受け取り可能かも確認しておきましょう。
戸建住宅でも便利に使える「宅配ボックス」
それぞれのご家庭によって宅配サービスの利用頻度やライフスタイルは異なります。メリットとデメリットを比較したうえで、導入を検討する場合はそれぞれのご家庭にあった宅配ボックスの種類や設置方法にもこだわりたいですね。あなたもぜひ、戸建住宅に宅配ボックスを検討するヒントとしてご参考になさってはいかがでしょうか。
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伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA（フククラ）」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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