お悩み相談

教えて!かけいぼ相談室|45歳。マイホームは無理してでも早く買うべき?

相談者:Aさん(熊本県在住)

夫45歳(会社員)、妻45歳(会社員)、長男16歳、次男10歳、三男7歳

Q. 45歳。マイホームは無理してでも早く買うべき? 

 投資を始めて2~3年経ちました。最初は日本の個別株を購入していたのですが、昨今の世界情勢で痛手を負ったので、今年から投資信託に切り替え、つみたてNISAを始めました。日本個別株のマイナスが出ている分は放置。大きなマイナスを出してしまったことを反省し、今後は投資信託でコツコツ積み立てていこうと思います。

 今の悩みはマイホームについて。45歳ということもあり、購入を焦っています。庭のある生活、帰る家のある生活を子どもにさせたいので、中古物件でいいので立地優先で探していますが(予算2200万円程度)、なかなか見つかりません。

 今無理して買うなら新築も検討せねばならず、そうなると予算が1400万円ほど上がりそう。私たちの収入でそれを払っていけるのか不安。でも、このまま賃貸に住み続けるのも、資産の面で心配です。

 条件に合う物件に出合うのを待ったとして、50歳からでも住宅ローンを組めるのでしょうか? 組めたとしても団信やがん保険はつけられるのでしょうか。それとも、いま無理をしてでも早く買った方がいいのでしょうか?

 

A. 無理して買う前に現状を正確に把握し、赤字圧縮を

長期ローンが組めずとも自己資金を増やせば問題なし。投資依存は×

 結論から申し上げると、マイホームは無理して買ってはいけません。現在の家計状況を正確に把握し、他の資金計画もしっかり立てた上で、わが家にとっての購入適齢期を見極めるようにしましょう。

 Aさんの場合、応募の家計簿は黒字ですが、お便りによればほとんどの月が赤字とのこと。それでは住宅ローンを安全に返していくことはできませんよね。

 まず、赤字の原因がどこにあるのかを突き止めて、それをどの程度圧縮できるか把握し、確実に実行してください。「牛乳一本でもクレジットカードで購入し、貯まったポイントで日用品を買っている」のだそうですが、カード支出の多さが家計を複雑にしている面もありそう。ボーナスから赤字補てんや帰省費に回っている点も含め、家計簿に反映させる必要があります。

 資金計画という点では、教育資金づくりに計画的に取り組んでいるのは◎。今後は個々の進路に合わせて過不足を調整する方向で検討しましょう。

 問題は投資です。どういう資金を作ろうとしているのでしょうか。損の出た個別株を塩漬けにし、毎月かなりの金額をつみたて投資に回す一方で、マイホームの資金不足や住宅ローンの支払いを心配している点は不可解です。

 年齢が高いと返済期間が長いローンが組みにくくはなりますが、それまでに自己資金を増やせれば問題なし。とはいえ、不確実性の高い投資に依存するのは避けるべきです。団信保険の加入は健康状態によるので、健康管理も大切ですよ。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2022年7月30日号掲載

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