ホテルやレストラン、カフェなど「居心地がよい」そう感じる空間は、さりげなく照明にも工夫が凝らされています。心からほっとできる空間をつくるために、自宅でも照明にこだわってみてはいかがでしょうか。
シェードのデザインや明るさで選ぶだけでなく、「光の質」「照らし方」「分量」にも目を向けるとより心地よい部屋に仕上がります。今回は、リラックス感のある部屋をつくる照明づかいのポイントをご紹介します。
暮らしに欠かせない「照明」にこだわる
快適に暮らすために欠かせないのが「照明」。当たり前のように日常のなかにあるモノですが、その取り入れ方によってリラックス感が変わることをご存じでしょうか。
照らす役割はもちろん、癒されたり和んたりと心地よく過ごすために照明は大きな役割を果たします。たとえば、照明の強さや色によって目が覚めたり、集中力が高まったり、安らげたりした経験はありませんか。照明の持つチカラは、私たちのライフスタイルにも大きくかかわるもの。ぜひご自分にとっての「心地よい」照明を探してみてはいかがでしょうか。
それでは、リラックスできる部屋づくりの具体的な照明プランをご紹介します。
リラックスできる部屋に。照明づかい4つのポイント
1.暖色系の温かみのある光を選ぶ
リラックスしたい部屋には、オレンジがかった電球色の光を取り入れるのがおすすめです。温かみのある光が部屋を包み込むと、ほっとくつろげる雰囲気に。リモコンひとつでシーンや気分に合わせて、光の色が変えられる調色機能が付いた照明もあります。
2.眩しさのない心地よい光で照らす
光の量や色がちょうどよいと感じられても、「眩しさ」が気になると心地よく過ごせないことも。そうならないためにも、照明が直接目に入らない位置に設置するなど配置にも気を配ってみてください。また、明るさを調節できる「調光機能」を使って、ご自分にとってほど良い光に調整することも大切なポイントです。
寝室の読書灯なども、シェードの角度を手元に合わせて目に直接光が入らない工夫を。ヘッド部分やアームが可動しやすいタイプを選ぶと、快適に使えることでしょう。
3.フォーカルポイントを中心に照らす
照明は人を照らすだけでなく、モノを照らして演出する役割もあります。アートやディスプレイコーナーなど視線が集まる場所「フォーカルポイント」を照らすことで、ドラマティックな空間づくりができます。美しく整った部分を中心にテーブルランプなどで照らすことで、部屋がすっきりと美しく見える効果も期待できますよ。
4.一室多灯で光を分散させる
天井に直付けするシーリングライトなど、全体照明で部屋を照らすのが日本の住宅では主流ですが、リラックス感のある部屋をつくるなら補助照明をプラスするのがおすすめ。1室多灯で部屋のなかに光を分散させると、光の量を調整しやすく便利です。
たとえば、食事などの家族団らんの時間は全体照明で照らし、食後のリラックスタイムは全体照明を落として、フロアライトなど補助照明を点灯させて雰囲気のある空間をつくるなど工夫してみてはいかがでしょう。照明の色合いや明るさが変わるだけで、同じ部屋にいても気分転換できるはずです。
「照明」がリラックスできる部屋づくりの鍵に
照明にこだわれば、自宅で過ごす時間がもっと心地よくなります。調色・調光、そして分散して照明を取り入れるなど、ちょっとした工夫でリラックスできる部屋はつくることができます。ぜひ、あなたも心地よい空間づくりのヒントとしてご参考にしてみてはいかがでしょうか。
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伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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