投資信託の選び方について。銘柄選びのポイントから知っておきたい注意点まで解説

投資信託(ファンド)は、投資の初心者から上級者までが利用できる金融商品です。しかし、日本において販売されている投資信託は数千本にのぼるといわれています。その中から自分に合う投資信託を見つけることは、初心者には難しいかもしれません。この記事では、自分に合った投資信託を見つけるための方法を解説します。

投資信託の種類を知ろう!

投資信託は分類の仕方によって、いくつかの種類に分かれます。ここでは、投資対象と地域による種類を紹介します。

国内株式型

国内の市場で取引されている株式で運用するタイプを、国内株式型といいます。株式を発行した企業の業績が上がれば株価も値上がりし、株式を買った投資家は利益を得られます。ただし、株式は債券に比べて価格変動の要因が多く、大きな利益が期待できる反面、損失のリスクもあることが特徴です。投資信託なら投資する株式の銘柄を運用のプロ(ファンドマネージャー)が選んでくれるため、銘柄選びや投資のタイミングに悩むことがありません。また、国内株式の投資信託は市場全体の値動きを表す日経平均などの情報が得やすいため、初心者でもなじみやすいでしょう。

海外株式型

国内株式型に対し、海外の市場で取引されている株式で運用するタイプが海外株式型です。海外には世界的な大企業やこれからの成長が見込める国があり、日本の株式よりも大きなリターンが期待できます。しかし、値動きが大きいために収益が安定しない点がデメリットです。また、日本円で購入した投資信託でも運用は外貨建てで行われるので、為替変動の影響も受けます。自分が受容できるリスクに応じて取り入れるとよいでしょう。

国内債券型

日本国内の企業や政府が発行する債券で運用するタイプを、国内債券型といいます。債券は投資家が国や企業にお金を貸し、発行体から決められた利息を受け取って満期後に元本を全額返してもらう仕組みです。得られる利益が決まっているため、株式に比べてリスクが低いといえます。現在の国内の金利状況では大きなリターンは期待できませんが、損失を避けたい人には適したタイプです。

海外債券型

国内債券型に対し、海外の市場で取引されている債券で運用するタイプが海外債券型です。海外には、日本国内のものより高い金利の債券がたくさんあります。ただし、格付けの低い債券に投資する商品のように、一般的な債券よりリスクが高いものもあることに注意が必要です。また、海外株式型と同様に為替変動の影響を受けることも頭に入れておきましょう。

国内不動産型

投資家から集めた資金で不動産投資を行い、売却益や賃料収入を還元する金融商品をREITといいます。国内のREITで運用するタイプが国内不動産型です。個人が不動産に投資するには少なくとも数100万円が必要ですが、投資信託なら少額からの投資ができます。不動産は株式や債券とは異なる値動きをするため、分散投資先として有力な選択肢になるでしょう。

海外不動産型

国内不動産型に対し、海外の市場で取引されているREITで運用するタイプが海外不動産型です。日本にはないタイプの不動産に投資するものもあり、一般的に利回りが高い傾向にあります。その反面値動きも大きく、損失を被る可能性もあることに注意してください。

バランス型

投資信託選びや組み合わせに迷ったら、バランス型の投資信託という選択肢もあります。バランス型とは、国内株式や海外債券などの複数の資産に投資するタイプです。資産運用では複数の投資対象を組み合わせて分散投資をすることが、リスクの軽減につながります。しかし、初心者にとって複数の投資信託を選ぶのが難しいこともあるでしょう。そのような人には、資産の組み合わせも任せられるバランス型がおすすめです。

自身に合った商品を選ぼう!銘柄選びの4つのポイント

具体的な投資信託の商品を選ぶときに、チェックすべきポイントを解説します。

自分に見合った商品を選ぶ

投資信託には、ローリスクローリターンからハイリスクハイリターンまでさまざまな商品があります。投資をする以上、高いリターンを得たいと考える人もいるでしょう。しかし、ハイリターンな商品ほど大きな損失を被る可能性があることも知っておく必要があります。「高いリターンを得るためにはリスクを取ることも必要」と考えるか、「大きな損失を避けるためには、ほどほどのリターンでかまわない」と考えるかで選ぶ商品は変わってくるのです。

コストを確認して選ぶ

投資信託選びには、コストの比較が欠かせません。投資のリターンは不確実ですが、投資信託のコストはあらかじめ決まっているからです。投資信託には、次のようなコストがかかります。

  • 買付手数料:購入時に販売会社に直接支払う手数料(「ノーロード」といって無料の商品もある)。

  • 信託報酬:運用中に信託財産から間接的に引かれる手数料。

  • 信託財産留保額:解約時に直接差し引かれる費用(引かれない商品も多い)。

長期に運用する場合、信託報酬の年率はリターンにも大きく影響します。同じ投資対象の商品を比較する場合、コストの低いものを選びましょう。

運用資金の大きさに注目

純資産残高は投資信託の運用資金の大きさを表す数値です。投資信託は、なるべく純資産残高の大きな商品を選ぶようにしましょう。運用資金の規模が小さすぎると効率的な運用ができなくなり、期待したリターンも得られません。あまりに純資産残高の少ない商品は、繰り上げ償還(運用中止)の可能性もあることを知っておきましょう。純資産残高の基準は、30億円以上が望ましいといわれています。また、純資産残高が順調に増えている投資信託は、運用成績が優秀であると考えられます。

運用成績を比較して判断する

過去の運用実績は、投資信託選びにおいてとても重要な要素です。長期に渡って安定したリターンのある商品であれば、その成績が将来的に続く確率は高いと考えられます。しかし、過去の実績が良好な商品を買ったからといって、確実に期待したリターンを得られる保証はありません。運用実績をチェックする際は、値動きの振れ幅(リスク)も確認するようにしましょう。

知っておくべき銘柄を選ぶ際の注意点について

次に、投資信託選びで失敗につながりやすい注意点について解説します。

ランキングだけで商品を選ばない

証券会社が発表している投資信託の「リターンランキング」や「売れ筋ランキング」の上位の商品を購入しても、期待したリターンが得られるとは限りません。商品知識がない場合、そのようなランキングを参考にしたくなるものですが、鵜呑みにするのは危険です。中には、金融機関が販売に力を入れているせいで売れている商品もあります。また、たまたま成績がよかったので上位になったが、長期の実績はそれほどでもない商品もあるのです。ランキングを見て興味を持った商品が、本当に自分に合うかどうかを慎重に検討しましょう。

分配金の頻度が少ない商品を選ぶ

投資信託の中には「毎月分配型」と「年1回分配型」のように、分配金の頻度が異なる商品があります。人気があるのは1年に12回、毎月分配金が受け取れる毎月分配型です。しかし、長期の資産形成を考えるなら分配金の頻度が少ないほうが、運用効率は高くなります。分配金を払い出すと、その分運用資産が減ってしまうからです。分配金を受け取らなければ運用益も運用資産に組み込まれ、じわじわと資産がふくらんでいきます。

新しい商品に注意する

運用成績を見る際には、できるだけ5年以上の長期の実績で検討することが大切です。そのため販売されて間もない商品は、チェックした時点の運用成績がよくても注意しましょう。長期の運用実績がない商品が、短期的に値上がりすることはよくあります。できれば3年以上の安定した運用実績がある商品を選びましょう。

複数の資産に分散投資する

投資のリスクを減らす方法の1つに、分散投資があります。分散投資とは、資金を複数の投資対象に分けて投資することです。1つの投資対象に集中的に投資をすると、経済変動などの影響が資産全体に及びます。異なる特徴を持つ投資対象に分けて投資すれば、ダメージを軽減して運用成績を安定させる効果が期待できるのです。

投資信託選びに悩んだら西日本シティ銀行の「パステルノート」がおすすめ

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投資信託を始める前に確認しておくこと

自分に合った投資信託を選ぶために、商品そのものを検討する前に確認すべきことを解説します。

投資の目的を明確にする

投資信託を選ぶためには、教育資金準備や老後資金準備のような投資の目的をはっきりさせることが大切です。投資の目的によって、「いつまでにいくら準備する」という目標が立てられます。それによって目標とする利回りが決まり、達成できるリターンの投資信託が絞られてくるのです。

生活に必要な資金を確認する

投資は余裕資金で行う必要があるため、事前に「いくら回せるか」を確認する必要があります。投資にはリスクが伴い、時には損失を被ることもあるからです。余裕資金とは、すぐに使う予定のないお金のことを指します。余裕資金がいくらあるかを知るには、家計の見直しが有効です。一般的には、生活防衛費として生活費の半年分ほどの預貯金が必要とされています。それ以外で使う目的のないお金を投資に回すとよいでしょう。

自分のリスク許容度を確認する

投資信託のリスクは、商品によってさまざまです。値動きがあるため、時には値下がりすることもあります。値下がりした際に自分がどの程度までなら受容できるか(リスク許容度)を確認することは、とても重要です。リスク許容度を超えた商品を選んで想定外の損失を被った場合、投資をやめてしまいたくなるかもしれません。投資は長期でコツコツ続けることが大切です。長続きさせるために、まずは自分のリスク許容度を知っておきましょう。

まとめ

投資信託は、長期の資産形成に適した金融商品です。たくさんの商品がありますが、人気のある商品が自分に合うとは限りません。自分に合った商品を選ぶには、投資の目的や自分のリスク許容度を確認する必要があります。この記事を参考に、投資信託で長期の資産形成を始めてはいかがでしょうか。

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