「おしえて!ヒロセくん」は、異業種から金融業界に中途入社したクボが、これまで馴染みのなかった金融用語や事柄をエリート???行員のヒロセくんにわかりやすく教えてもらうコーナーです。
ヒロセくん。最近いいことでもあった?
どうしたんですか、突然。
最近ニヤニヤしてるから。
ニヤニヤしてませんよ(笑)。でもまたこうしてお話しする機会があるのは嬉しいなと。
だからニヤニヤしてたのね。恋でもした?
はい。
えっ…
…
詳しく聞かないんですか?
ヒロセくんの恋バナに興味ある人いるんかね?
…いるはずです。
「恋」といえばうち(西日本シティ銀行)の「恋するiDeCo」でしょ。
話の持っていき方が強引です。。
最近自分の周りでもiDeCoとかNISAをはじめたという人が増えてきてさ。だから「iDeCoとは」から教えてほしいなと。
はい。実は支店で営業をしていた時からiDeCoの説明は大得意でした。
ほうほう。
iDeCo(イデコ)とは
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称のことで、英語表記である「individual-type Defined Contribution pension plan」の一部から構成されています。自身でつくる年金制度で、定期的に掛け金を積み立て、60歳以降に公的年金に上乗せ、もしくは一時金として一括で受け取ることができます。
正式名称も言われてもイメージが湧かない。。
個人型確定拠出年金もindiviなんちゃらも難しいね。
ですよね(笑)。
なので「節税しながら、老後資金を準備することができる魅力的な制度」と理解いただければと思います。
ごめん、そんな上手い話だけだとなんか怪しいから「個人型確定拠出年金」を分解しながら説明してみて。そもそも「拠出」って何?
ここで言う拠出とは積み立てのことを言います。
おー、理解できた。最初からそう言えばいいのに。
(苦笑)
「確定拠出」ということは、「決まった額の積み立て」ということ?
そうです。
ということは「確定拠出年金」は、「決まった額で積み立てる年金」ということかな?
そうですね。
「決まった額で積み立てる年金」というのが、なんで「節税しながら老後資金を準備できる」という感じになるの? それに個人型というのが名前に付いているのはなに?
確定拠出年金には2種類あってですね、今回の「個人型確定拠出年金(iDeCo)」と「企業型確定拠出年金」というものがあるんです。
個人型にはiDeCoっていう可愛い愛称があるのに、企業型にはないの?
一応愛称ではないですが、「企業型DC」という言い方もします。
可愛くない(笑)。 ヒロセくんが企業型に愛称付けるなら?
iDeCoのiは「私」という意味もあるみたいなので、企業型であればcompanyのcoをとって、coDeCoでしょうか。
…
なんかすみません。
個人型と企業型にはそれぞれどんな違いがあるの?
まず「企業型確定拠出年金」について言えば、企業が従業員のために毎月積み立てし、従業員自らが運用することで将来給付される額が決まってくる制度です。
"自ら運用"というのが気になるけど、次に個人型確定拠出年金は?
こちらは企業が積み立て(拠出)してくれる企業型に対して、個人自らが積み立て(拠出)し、自らで運用することで将来給付される金額が決まってくるものです。
"自ら運用"というのは同じなんだね。
でも自ら運用って、そんなハードルの高そうなことできないけど。
そんなに難しく考えなくて大丈夫ですよ。
どういうこと?
自ら運用といっても運用自体はプロが行うので、例えばクボさんがiDeCoで運用したい場合は、どのファンドにするかを決めればいいだけになります。
ファンドってなにさ?
ファンドとは前回お教えした「投資信託」のことで、「多くのお客さまの資金をひとつにまとめ、投資の専門家がお客さまに変わって運用する商品」のことです。
なのでクボさんは運用する商品を選ぶだけでOKです。
かっこつけて横文字なんか使っちゃってさ。
これ全国共通の言い方ですよ(苦笑)。
でも投資信託ってリスクがあるよね。リスクは「収益の振れ幅」のことと前回教えてもらったけど、リスクを考えながらだと少額でコツコツやるしかないよね。
リスクを考慮するとそうなのですが、iDeCoには3つの税制優遇制度があって、そこが一番のメリットで、iDeCoをおすすめするポイントなんです。
どんな内容?
まずは拠出(積み立て)するときに、積み立てた掛け金の全額が所得控除の対象になるので、その年の所得税と翌年の住民税の負担が減ります。
※所得控除を受けるためには、年末調整または確定申告での手続きが必要です。
あっ、いつも給料明細でがっかりするあの欄の税金ね。
次に運用時に得られた運用益が非課税になります。例えば通常の投資信託で得た運用益には約20%の課税が課せられますが、iDeCoの場合はかかりません。
頑張って運用した分をそのままもらえるのはありがたいね。
運用を頑張るも何も運用はプロにお任せなので商品を選ぶだけなんですけどね(笑)。
最後に3つめの税制優遇は、受け取る時にも「退職所得控除」「公的年金等控除」の対象となり税負担が軽くなります。
この3つの税制優遇制度があるから、“節約しながら”なんだね。なんかいい事ばかりだけど、デメリットってないの?
デメリットとしてはですね、原則60歳まで積み立てた資金を引き出すことができないということですね。これをデメリットとして捉えるか老後資金のためと捉えるかは個人によって異なるかと思います。
なるほどー。60歳かー。60歳までは元気な気がするけど、病気とか、こればっかりはわからないよねー。悩むねー。
でもそれなら普通に投資信託している人は無駄なんじゃない? 税制優遇になるならみんなiDeCoをやればいいのでは?
iDeCo加入は本当におすすめですが、iDeCoに積み立てできる掛け金の上限がその方の職業やお勤め先の企業年金制度などによって法律で決まっているんです。
そうなんだね。どんな感じに決まってるの?
自営業の方やそのご家族、学生等に区分される「第1号被保険者」と、会社員や公務員、私立学校教職員の「第2号被保険者」、専業主婦(夫)にあたる第3号被保険者でそれぞれ決まっています。
▲出典:https://www.nomura.co.jp/wp/satellite/reserve/ideco/
※iDeCoに加入できない方
・60歳を超えている方
・国民年金保険料の納付免除(一部免除、納付猶予を含む)を受けている方
・農業者年金に加入されている方
・海外に居住するなどで国民年金の被保険者ではなくなった方
・iDeCoへの加入が認められていない企業型確定拠出年金の加入者となった時など
なるほど、掛けられる金額の上限があることと、原則60歳までは引き出せないとうところがあるから、これ以上に貯めたい、増やしたいという人は通常の投資信託の併用も考えられるといいね。
そうですね。あとどうしても投資信託が不安という方は、「元本確保型」の商品を選ぶこともできます。
元本確保型の商品とは?
西日本シティ銀行の場合では、「定期預金」がそれにあたります。
なるほど。金利は低いけど、預けた元本は保証されているということね。
そうですね。なので投資信託で運用するか、定期預金で預けるかも個人の考えによって選べるということです。
選択肢があるのはいいけど、やっぱり悩むよね。思い切って決められない。。
気になっているのに、アタックできずにいると後悔しますよ。まずは動かなきゃです。恋愛と一緒です。
誰だよ。
西日本シティ銀行なら、HPから資料請求ができるので来店しなくてもiDeCoを申込むことができるんですよ。
平日仕事で銀行に来れない人にはもってこいだね。
でもクボさんはちゃんと説明を受けたいタイプですよね。本当にiDeCoはおすすめの制度なので、詳しく聞きたいならお近くの当行窓口へぜひご来店を。
ぼくより丁寧に詳しく説明してくれる行員はいっぱいいますので安心して相談いただければと思います。
それは知ってる。
…
- 創業