「おしえて!ヒロセくん」は、異業種から金融業界に中途入社したクボが、これまで馴染みのなかった金融用語や事柄をエリート?(笑)行員のヒロセくんにわかりやすく教えてもらうコーナーです。
ヒロセくん、おめでとう! とりあえず初回での打ち切り*は免れたね。
*初回記事の閲覧数が少なければ「おしえて!ヒロセくん」シリーズは打ち切りとしておりましたが継続が決定! 経緯は初回記事をチェック。
よかったです。何気に前回の記事を読んでいただいた方が多くて嬉しいです。
前回の続きとして、投資をうまくやるには投資商品の種類を知っておいた方がいいということだったよね。投資商品の種類ってどんなのがあるの?
「投資信託」、「外貨預金」、「個人向け国債」
金融機関ごとに取り扱う投資商品の種類は変わってくるのですが、西日本シティ銀行では「投資信託」、「外貨預金」、「個人向け国債」などを取り扱っています。
うんうん。(難しい言葉...)
西日本シティ銀行として取り扱う投資商品には「投資信託」、「外貨預金」、「個人向け国債」などがあるのね。
はい。一つずつ説明しますね。
投資信託とは
「投資信託」というのはですね。多くのお客さまの資金をひとつにまとめ、投資の専門家がお客さまに変わって運用する商品のことです。
ということは専門家にお任せでOKということ?
まぁそうですね。しかし確実にリターンを出す保証は出来ないので、「投資信託」では、特徴の一つである「分散投資」というものでリスクを低減することができます。
(また新しい言葉が出てきた...)
「分散投資」とは?
「分散投資」というのは、一つの会社や事業に集中して投資すると、万が一その投資先の業績が悪化してしまった場合、受ける影響が大きくなってしまいますよね。そういったリスクを複数に分散させて低減させる投資手法です。
たとえば3つに分けて投資した場合、そのうちの一つが倒産した場合でも影響は1/3で済むということね。
そうです。そして「投資信託」のもう一つの特徴として、1万円という少額から投資することができます。
通常、投資にはある程度まとまったお金が必要になりますが、少額からはじめられるのも「投資信託」がチャレンジしやすい要因です。
でも1万円あったら高級なお寿司が...って考えちゃうけどね。
・・・。
そんな方のために西日本シティ銀行では月々1,000円からはじめられる「積立投資信託」という商品もあります。
それなら、毎日ヒロセくんに奢っている缶コーヒーを止めればはじめられるね。
一度も奢ってもらったことありませんが...。
では「外貨預金」というのはなに?
(缶コーヒー…)
外貨預金とは
「外貨預金」というのはですね、銀行口座に預けたお金に対して利息が付与される円預金と同様に、円ではなく米ドルやユーロ、豪ドルといった世界の通貨で預金し、日本と外国の金利差や為替変動により利益が得られるものです。
待って、ヒロセくん。金利差と為替変動って?
ここで言う金利差というのはですね。日本はいま超低金利なのですが、たとえば、銀行に10万円を1年間預けても2円ほどの利息にしかなりません。
しかし、外国通貨であれば日本より金利が高いものもあるため、日本円で預けるよりも外国通貨の方が高い利息を得られるということになります。
なるほど、なるほど。為替変動は?
預け入れ時に比べて、引き出し時の為替相場が円安であれば、その差益を得られることになります。一方で引き出し時の為替相場が円高になった場合には差損が生じてしまいデメリットとなります。
為替相場・・・「1米ドル=100円」のように異なる国で通貨を交換する際の比率。
円安・・・他国の通貨価値に対して、円の価値が低くなること。
(例: 1ドル=100円 → 1ドル=110円)
円高・・・他国の通貨価値に対して、円の価値が高くなること。
(例: 1ドル=100円 → 1ドル=90円)
なるほど。例えば、10万円を米ドルに替えて預けておいて、円安時に円に換えて引き出すと差益が得られるというわけね。
そうです。日本は1973年に変動相場制になり、その為替相場が日々変動するため「外貨預金」をする場合は、日々為替相場のチェックをおすすめします。
では3つ目の「個人向け国債」は?
個人向け国債とは
これは個人向けに国が発行している債券のことです。
さらっと言っているけど、債券ってなに?
学校で習うはずですよ、コレ。
身近に無いものは忘れるもので...
債券というのは、国や企業などが必要な資金を借り入れるために発行する有価証券です。
有価しょ...ぅ
有価証券とはですね、わかりやすく言うと、小切手や商品券などそれ自体が財産的価値を持つことを証明する証書です。
ということは、国債は国がお金を借りる時に発行している証明書のことね。
そうです。国債は国の借金ということになります。そして半年ごとに利子が受け取れます。
「個人向け国債」というのはまさに、個人でも買える国債ということね。
はい。国債を購入してその利子分で利益を得るというものになります。
そもそも国が借金するんだね。
そうですね。国が整備を行う道路など、長期で利用するものにはどうしても税金だけでは賄えないものも出てきますので、国は国債を発行して資金を集めています。
国が発行するというだけで、なんか安心感があるけどどうなの?
そうですね。国が破綻しない限りは元金が保証されているためリスクは低いと言われています。
その代わり利率(金利)が低いとか?
2023年4月時点での普通預金・定期預金の金利が0.001%~0.002%に対して、個人向け国債の金利は、購入する銘柄によって異なりますが、最低でも0.05%は保証されています。
普通にお金を預けるだけより最低0.05%が保証されているならそっちの方がいい気がするけど、、銘柄っていうのは個人向け国債にいくつか種類があるってこと?
3つありまして、満期まで利率が変わらない「固定3」と「固定5」、半年ごとに金利が見直される変動金利の「変動10」があります。
それぞれ「固定3」は3年、「固定5」は5年、「変動10」は10年で満期を迎えるものです。
最低金利0.05%が保証されているとはいえ、どれを買ったらいいのか迷うよね。
個人向け国債にデメリットは無い?
国が破綻するリスクと中途換金ができないという点でしょうか。個人向け国債は発行後1年を経過しないと換金できず、中途換金の場合「中途換金調整額」というものが差し引かれてしまうという点では注意が必要です。
「投資信託」、「外貨預金」、「個人向け国債」と3つ教えてもらったけど、結局どれがいいの?
クボさんがどれくらいのリターンやリスクに対してどれだけ許容できるかによりますがどうですか?
せっかく預金以外の商品で運用を考えるなら、損をする可能性はあっても、少しでも増える方がうれしいかな。
そういうことなら、投資信託はどうですか?
それはなぜ?
外貨預金だとたしかに円の預金より金利が高いものもあります。しかし海外の金利水準よりは低いので、金利面での期待はできないと思っています。
なら「個人向け国債」は?
「個人向け国債」だと、外貨預金や投資信託と比べるとリスクは低いです。
でも、金利水準は日本の普通預金・定期預金に比べてもさほど差がなく、低金利が続いていますので、ある程度のリターンが期待できる「投資信託」を選びますね。
ただし、投資信託には大きなリターンを期待する分のリスク*がありますので、銘柄を分散したり、積立てたりしながらコツコツと運用していくことをおすすめします。
*投資信託のリスクについては「【おしえて!ヒロセくん】お金の増やし方編 ―投資って怖くない?―」で解説しています!
一人で資産バランスを見ながら考えるなんてなかなかハードル高くない?
そんな方々のために、私たち銀行員がいます。インターネットやアプリの普及で、来店不要で投資の申し込みもできるようになり便利になりました。
ある程度知識がある方であればインターネットやアプリでの手続きはカンタンかと思いますが、やっぱりはじめて投資をする方は不安だと思います。
私たちはお金にまつわるプロなので、お気軽に銀行窓口へ相談にお越しいただければと思います。
もちろんインターネットや西日本シティ銀行アプリからでもお手続きが可能ですので、こちらもぜひご利用ください。
次はよく聞くようになったiDeCoについても知りたいなと思っているんだけど、ヒロセくん話せる?
もちろん話せますよ。なんでですか?
いや、ただヒロセくんに話聞くの飽きたなーと(笑)。
辛い…
また記事の反響が良かったらヒロセくんに聞くね(笑)。
しっかりお話するので次回もお楽しみに!!
iDeCoの記事はこちら
「ためる・ふやす」をお考えの方はこちらへアクセス
https://www.ncbank.co.jp/tameru/
- 創業