福岡市は発達した交通網と快適な住環境で、一人暮らしにおすすめの都市です。若い人口の割合も高く、多くの学生・社会人が一人暮らしをしています。
福岡市は、エリアによって雰囲気が全く異なります。商業施設が立ち並ぶ都心部や、静かで落ち着いた住宅地などから自分に合ったエリアを選ぶことが大切です。
そこで今回は、福岡市の一人暮らしにおすすめなエリアをご紹介します。
エリアの雰囲気や家賃相場も詳しくお伝えします。福岡で一人暮らしを考えている人は必見です。
福岡は一人暮らしにおすすめの街
福岡市は、人口150万人を超す九州の中枢都市です。発達した交通網や市内の利便性の高さなどから、人口は増加し続けています。
福岡市は、新幹線や電車、高速バスといった陸路の交通網が発達しています。さらに、街の中心部のすぐ近くに空港があることも魅力の1つでしょう。
また、商業施設やオフィスが立ち並ぶ都市部でありながら、都市部を少し離れると豊かな自然が広がります。
福岡市は発達した交通網と快適な住環境で、一人暮らしにピッタリの街です。
福岡市が一人暮らしにおすすめな街であることは、データにも表れています。令和2年の国勢調査によりますと、福岡市の世帯数は、1人世帯が52%と半数を超えています。
福岡市の家賃の相場(区別)
福岡市の区別の家賃相場をご紹介します。
地域 | ワンルーム | 1K | 1DK | 1LDK | 2K | 2DK |
中央区 | 5.10万円 | 5.04万円 | 5.92万円 | 8.43万円 | 6.66万円 | 6.16万円 |
東区 | 4.50万円 | 4.39万円 | 4.44万円 | 6.68万円 | 5.74万円 | 5.22万円 |
博多区 | 5.79万円 | 5.24万円 | 5.71万円 | 7.25万円 | 5.94万円 | 5.86万円 |
南区 | 4.00万円 | 4.62万円 | 5.93万円 | 7.23万円 | 4.88万円 | 5.42万円 |
早良区 | 4.34万円 | 4.38万円 | 4.62万円 | 7.60万円 | 4.90万円 | 5.50万円 |
城南区 | 3.48万円 | 3.59万円 | 4.14万円 | 6.77万円 | 4.35万円 | 4.95万円 |
西区 | 4.63万円 | 4.75万円 | 5.15万円 | 6.84万円 | 4.61万円 | 5.51万円 |
(※賃貸マンション・賃貸アパート・一戸建等の物件データから、市区町村・間取り毎の平均家賃を算出|2022年12月時点)
中央区・博多区といった都心部に近いエリアは、アクセスの良さや利便性の高さがある反面、やや家賃が高めになっています。
次に、一人暮らしにおすすめの間取りの特徴をご紹介します。
間取り | 特徴 |
ワンルーム | とにかく家賃を安く抑えたい人におすすめ |
1K | 一人暮らしで最もスタンダードなお部屋 |
1DK | 家賃抑えめでなるべく広めのお部屋が良い人におすすめ |
1LDK | 多少家賃が高くても、広いお部屋が良い人におすすめ |
2K | 費用を抑えつつ、2部屋欲しい人におすすめ |
2DK | 来客が多い人におすすめ |
ワンルームはキッチンスペースを含めて1部屋だけです。部屋は狭いですが、安さを求めるならワンルームが良いでしょう。
1人で無理のない暮らしをしたい人は、1Kがおすすめです。費用や間取りの面で、一人暮らしに最もバランスが良いでしょう。
「寝室とリビングを分けて広々と使いたい」など部屋数が欲しい方は、1DK・1LDK・2K・2DKの中で検討しましょう。
福岡市での一人暮らしにおすすめのエリアまとめ
福岡市で一人暮らしにおすすめのエリアを6か所ご紹介します。
福岡の中心地に住みたい人は「博多」、少し離れた落ち着いた場所に住みたい人は「平尾」や「大橋」がおすすめです。
博多(博多区)│福岡市の中心駅があるエリア
吉塚(博多区)│中心駅へ1駅の好立地なエリア
薬院(中央区)│天神まで徒歩圏内の人気エリア
大濠(中央区)│癒やしの公園がある人気エリア
平尾(中央区)│福岡市の中心エリアまでもアクセスが便利の人気のエリア
大橋(南区)│都会までのアクセスが便利な落ち着いたエリア
博多(博多区)│福岡市の中心駅があるエリア
博多は、福岡市の商業・交通の中心となるエリアです。
電車と地下鉄だけでなく、新幹線や高速バスも乗り入れる九州最大級の駅があります。さらに空港までは地下鉄で直通約5分と、交通の面で困ることはほぼありません。
スーパーやコンビニ、飲食店など生活に欠かせないお店はもちろん、大型ショッピング施設や映画館など休日を楽しめる商業施設も多くあります。
博多エリアには、オフィスビルが立ち並びます。やや家賃が高いですが、アクセスの良さや利便性の高さから一人暮らしのビジネスマンにおすすめのエリアです。
吉塚(博多区)│中心駅へ1駅の好立地なエリア
吉塚は、福岡市の中心駅まで電車で1駅の好立地なエリアです。中心駅付近に比べて家賃の安さが魅力です。
駅周辺エリアには、スーパーやコンビニ、ファストフード店など一人暮らしに便利なお店が充実しています。娯楽施設はあまりありませんが、日常生活を快適に過ごせるでしょう。
中心地へのアクセスの良さと家賃の安さの両方を兼ね備えた、一人暮らしに人気のエリアです。
薬院(中央区)│天神まで徒歩圏内の人気エリア
薬院は、福岡一の繁華街である天神の徒歩圏内にあります。福岡市を代表するおしゃれなエリアとして人気が高いです。
駅の周辺にはスーパーやコンビニ、薬局などが充実しています。人気の高い飲食店が多く、外食好きの人にはたまらないエリアです。
繁華街の近くにありますが、薬院は比較的落ち着いています。おしゃれなカフェや雑貨屋が多く点在していることから女性にもおすすめのエリアです。
大濠公園周辺(中央区)│緑豊かな人気エリア
大濠公園周辺は、天神から少し離れた静かで落ち着きのあるエリアです。天神や博多まで距離はありますが、地下鉄やバスなど交通手段は充実しています。
このエリアが人気の理由は、福岡市を代表する大きな公園『大濠公園』があることです。公園の中央には池があり、福岡市民のオアシスとなっています。
また、おしゃれなカフェや飲食店が多いことも人気の理由の1つです。
大濠公園周辺は、都会の喧騒から少し離れた落ち着いたエリアで一人暮らしをしたい人におすすめのエリアです。
平尾(中央区)│福岡市の中心エリアまでもアクセスが便利の人気のエリア
平尾は、福岡市の中心エリアまでのアクセスが良好な人気のエリアです。
天神までは、電車で2駅約4分で到着します。さらに、2023年の地下鉄延伸計画により、博多までの移動もよりスムーズになるでしょう。
駅ビルにはフィットネスジムやコンビニがあり、駅周辺には24時間営業のスーパーがあります。おしゃれなカフェや飲食店なども多く、ゆっくり1人で過ごす時間を楽しむこともできます。
家賃は博多や天神に比べると安いです。都心へのアクセスの良さと落ち着いた住環境が魅力的な一人暮らしにおすすめのエリアです。
大橋(南区)│都会までのアクセスが便利な落ち着いたエリア
大橋は、駅ビルのリニューアルや中心地へのアクセスの良さで人気が高まり、今後も発展が期待されるエリアです。
天神まで電車で約9分、博多までは電車で約20分(乗り換え1回)、バスでは乗り換えなしで行けます。
駅直結の複合施設は、2019年にリニューアルオープンしたばかりです。スーパーや生活雑貨店、ドラッグストアに豊富な飲食店などがあり、日常使いに便利な施設です。
2022年春に開業した話題の大型商業施設にも、駅からバス1本で行けます。
大橋は、南区の中心地です。ファミリー層も多く暮らす、落ち着いた雰囲気が魅力的なエリアです。
北九州市の一人暮らしおすすめエリアは南小倉
北九州市で一人暮らしをするなら南小倉エリアがおすすめです。
駅周辺には、スーパーマーケットやコンビニ、飲食店が点在しており、生活必需品の買い物に便利な環境です。
さらに魅力的なのは、家賃の安さでしょう。1DK~2DKの広めの部屋も、平均5万円台で住めます。福岡市と比べると、安い家賃で暮らすことができます。
間取り | 家賃 |
ワンルーム~1K | 4.1万円 |
1DK~2DK | 5.5万円 |
また南小倉は、北九州の主要駅まで約5分の好立地です。さらに博多にも電車で約75分で行けます。北九州の人だけでなく、博多勤務の人にもおすすめできるエリアです。
福岡で一人暮らしをスタートするために必要な費用を確認
一人暮らしを始めるときには意外なところでお金がかかります。そこで、一人暮らしをスタートするにあたって必要となる費用について確認します。
賃貸契約で発生する初期費用
引っ越し費用
家具購入の費用
雑費費用
それぞれ詳しく解説します。
賃貸契約で発生する初期費用
賃貸契約で発生する初期費用は以下の通りです。
項目 | 目安金額 |
敷金 | 家賃×1ヶ月分 |
礼金 | 家賃×1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃×0.5ヶ月~1ヶ月分 |
火災保険料 | 10,000円~15,000円 |
鍵交換費用 | 10,000円~20,000円 |
他にも前の家が賃貸であれば、引っ越しする月に二重の家賃がかかる場合もあります。また、保証会社を利用して契約する場合には、別途保証料などが必要です。
初期費用にかかる金額は、物件によって差があります。目安として家賃の4か月~5か月分かかると考えておけば良いでしょう。
引っ越し費用
引っ越し業者に頼む場合にかかる費用です。費用は主に時期・物量・距離の3要素によって決まります。
中でも「引っ越しをする時期」は、費用を左右する大きな要素です。費用を抑えたい人は、3月・4月の繁忙期を避けた方が良いでしょう。
運搬量が多い場合も、引っ越し費用は高くなります。大型家電が買い替えの時期であれば、処分して引っ越し先で新しい物を買うことも一つの手です。
また、引越し業者に頼まず自分で行う場合でも、レンタカー代金やガソリン代金、整理用品代が必要になるでしょう。
家具購入の費用
冷蔵庫・洗濯機・掃除機・ベッドなど、生活に不可欠な家具家電の購入にかかる費用です。
まずは生活に必要な最低限の家具を購入して、実際に生活をしていく中でこだわりの家具を徐々に揃えると良いでしょう。
家電量販店では、一人暮らし用の家電セットも販売されています。主要な家電をお手頃価格で揃えられるためおすすめです。
エアコン・コンロ・照明は、部屋に備え付けられている場合があるため、購入前に一度確認しておきましょう。
雑費費用
一人暮らしをスタートした後には、予期せぬ出費がかかります。
例えば、引っ越した新居には日用品がありません。トイレットペーパーやフライパン、掃除道具など生活日用品の購入費用には意外とお金がかかります。
予備として1か月分程度の生活費を備えておくと安心でしょう。難しい場合は必要に応じてローンの利用を検討しましょう。
福岡市での一人暮らしにおすすめのエリアまとめ
福岡市は、九州の中枢都市で魅力の多い街です。発達した交通網と快適な住環境から人口も増加し続けています。
そして福岡市には、魅力的なエリアが点在しています。
都心部に住みたい人は「博多」、おしゃれなエリアに住みたい人は「薬院」や「大濠」、落ち着いたエリアに住みたい人は「平尾」や「大橋」を選ぶと良いでしょう。
福岡市で一人暮らしを考えている人は、ぜひ参考にしてください。