モノを手放したり、掃除をしたりして家中がすっきりとしたと思っても、どこか物足りない気がする…そんな経験はありませんか。自分らしさや居心地のよさを演出するのは、仕上げとなるインテリア。せっかくなら、おしゃれなカフェやショップのように、さりげなく素敵な空間をめざしたいですね。今回は、「センスのいい部屋づくり」のポイントをご紹介します。
「センスのいい」部屋とは?
「センスのいい部屋」とは、どのような空間なのでしょう。センスがいいとは、ただ「おしゃれ」というだけでなく、自分自身のスタイルを持っていること。
素敵だな、と思う部屋を参考にするだけではなく、そこに自分らしいエッセンスも添えた素敵な空間。それが「センスのいい部屋」です。
センスを磨くためには、まず自分の「好き」を見つけ大切にすること。インテリアショップやカフェなどを訪れたり、インターネットや雑誌などで画像をいくつも見て感覚を研ぎ澄ませたりと素敵なものに触れることが大切です。
そのうえで、これからご紹介するポイントも意識すれば、きっとより心地よい部屋づくりができるはずですよ。
ポイントは4つ。「センスのいい部屋」をつくるには?
1.すっきりとしたシンプルな空間に整える
センスのいい部屋をつくる第一歩は、「すっきりとしたシンプルな空間」にすることです。
ベースとなる部屋がシンプルであればあるほど、置くモノの存在感が際立ちます。もし今、少しモノが多すぎるかな…と感じているのなら、思いきってモノを取捨選択する時なのかもしれません。
今を快適に過ごすことを大切にして、本当に必要なモノ、お気に入りのモノだけを選び取りましょう。全て見えた状態になっていると雑然と見えてしまうため、インテリアのテイストに合わないモノは「扉付きの家具」「カゴ」「ファイルボックス」などにまとめて隠すなど、すっきりと見える工夫をしてみてください。
2.生活感の出る場所は「見えても素敵なモノ」にこだわる
キッチンや洗面所などの水回りは、家事の中心となる場所のため生活感が出やすいもの。だからこそ、置くモノは「デザイン」にこだわってみてはいかがでしょうか。
たとえば、調理器具やキッチン小物など出したままの方が使いやすいモノは、シンプルなデザイン、統一感のある色づかいでまとめるなど、目にしても心がざわざわしない工夫を。
水回りは清潔感を大切にしたい場所でもあるので、「白」を基調にするとセンスよく仕上がるだけでなく、汚れが目立つのでこまめなお手入れを促してくれます。
3.部屋に取り入れる色は3色以内に
居心地がよくセンスのいい部屋の共通点は、色数が絞られていることです。多色使いの部屋は華やかですが、少し落ち着かない印象になってしまうことも。ゆったりとくつろぎたい自宅の部屋は、色数を3色程度に絞るとすっきりとした印象になります。
写真のように、木目のベージュと白、ライトグレーといった淡くベーシックな色合いでまとめれば、配色に自信がなくても明るく軽やかな部屋をつくることができますよ。
4.アートやインテリア小物で彩る
センスのいい部屋に欠かせないのは、インテリアになじむ「アート」や素敵なインテリア小物。インテリアのメインカラーやアクセントカラーと共通の色合いを選ぶと、違和感なくなじみます。本格的な絵画を飾らなくても、ポスターやポストカードでも構いません。そのまま飾るよりもフレームに入れると格段におしゃれに仕上がります。
アートと世界観を同じくするインテリア小物を添えれば、素敵なディスプレイコーナーに。小さな鉢植えや花瓶にグリーンを挿して飾ると、みずみずしさが加わり目にするだけで心和む「アイキャッチ」になります。
「自分らしさ」を部屋にも取り入れて
身に纏う「ファッション」が自分自身を表すように、自宅の部屋もその人らしさが滲み出ます。好みのショップやSNS、雑誌などで見た素敵な部屋は参考になりますが、はたしてそれが自分にとって「本当に居心地のいい」インテリアかはわかりません。
センスのいい部屋の定義は人それぞれ。今回ご紹介したポイントをベースにしつつ、自分の「好き」を部屋に取り入れて、あなただけの「センスのいい部屋」をつくってみてはいかがでしょうか。
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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