マンションの間取りは戸建の注文住宅などに比べて自由度がなく、限られた空間のなかワークスペースをつくらざるを得ない方も多いかもしれません。1部屋を仕事場として割り当てることが難しい場合、LDKなどのオープンな空間を活用するケースも増えています。今回は、マンションで快適なワークスペースをつくるコツを「レイアウト」にフォーカスしてご紹介します。
「デスク」の配置、悩んでしまいませんか?
自宅に仕事場が必要になったとき、まず悩むのが「デスクをどこに置くのか」ということではないでしょうか。1部屋を仕事場として使うことができれば問題ないですが、限られた部屋数のマンションでは大きなデスクを置くことが難しい場合もありますよね。
ですがデスクがあれば、オンオフの切り替えがしやすかったり、パソコンや資料を毎回片付けることなくそのままにしておけたりと、メリットがたくさんあります。仕事がはかどるワークスペースをつくるためには、コンパクトでも「仕事専用のデスクを持つ」ことが大切なポイントなのです。
近年多くのご家庭で取り入れられることが多い「ワークスペース」は、個室ではなくLDKなどのオープンな空間の一角にデスクを置いたり、造作したりと工夫されています。「職住融合」くつろぎの場と仕事場を緩やかに分けられるよう、レイアウトにもこだわれば部屋数の限られたマンションでも快適なワークスペースがつくれるはずです。
それではマンションに快適なワークスペースをつくるための、レイアウトのコツを3つご紹介します。
マンションに快適な「ワークスペース」をつくるレイアウトのコツ
【レイアウトのコツ1.】見落としがちなデッドスペースを有効活用
限られた空間でも、改めて部屋のなかを見渡せば「デッドスペース」があるのではないでしょうか。活用しづらく中途半端に空いている場所でも、デスクとチェアを置くことができればコンパクトなワークスペースがつくれます。家具を移動させて新たにスペースをつくる前に、部屋のコーナー部分やキッチンカウンターの脇など、見落としがちなスペースを再確認してみてはいかがでしょうか。家具を移動をすることなくデスクを置くことができれば、ワークスペースづくりの労力を減らせます。
【レイアウトのコツ2.】「窓の近く」も候補のひとつに
自然光が手元を照らす窓辺も、ワークスペース候補のひとつ。外の景色を眺められたり、自然光によって手元が明るく感じられたりとメリットがたくさんあります。反面、パソコン画面やモニター画面などに光が反射して見えづらくなることも。対策として、レースカーテンやブラインドなどを設置して光をコントロールできるようにしておくとよいでしょう。また、窓辺は夏場には暑く冬場は寒く感じられることもあるため、窓とデスクの距離を近づけすぎないようにすることが快適に過ごすコツです。
【レイアウトのコツ3.】家事と同時進行するならキッチン近くに
仕事の合間に家事を進めたい場合は、キッチンの近くにワークスペースをつくるのがおすすめです。個室にこもってしまうと家事との同時進行が難しくなりますが、家事の中心となるキッチン近くにワークスペースをつくれば動線がスムーズになり、効率的に動くことができます。
キッチンに向けてワークスペースをつくると、仕事中も生活感が目に飛び込んできてしまい落ち着かないことも。キッチンの近くにデスクを設置する場合は、キッチンに背を向けて壁や窓向きにデスクをレイアウトするとより集中できます。
レイアウトを工夫して快適なワークスペースに
リモートワークの普及により、自宅にワークスペースを持つことが身近になりました。短い期間であればダイニングテーブルなどで代用できても、長期間になると使いづらさを感じてしまいますよね。ワークスペースは仕事場としてだけでなく、日常の書き物やパソコン作業、趣味の場としても活躍します。ぜひ、レイアウトを工夫して自分だけの快適なワークスペースをつくってみてはいかがでしょうか。
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伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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