内装のデザイン決めは、マイホーム計画のなかでも楽しい工程のひとつではないでしょうか。ですが改めて考えるタイミングになると、「どのような内装が好みなのか分からない…」なんてことはありませんか。そこで今回は、配色の基本や、壁・天井・床などにどんな色を取り入れると理想のインテリアに近づくのかなどをご紹介します。ぜひ内装やインテリア選びのご参考になさってくださいね。
内装と外観は「連動」するのが一般的
内装選びで大切なポイントになるのは、「外観と連動している」ことです。特に住まいの顔となる玄関は、外観との調和を大切にしたい場所。外観と内装がちぐはぐにならないようにすれば違和感のない住まいになります。
基本的なテイストは外観と内装で統一しつつも、子ども部屋や寝室などの個室、和室などで異なるテイストを取り入れることは可能。家族それぞれの好みもふまえ内装を整えれば、住む人の個性を演出でき心地よい住まいになることでしょう。
それでは、内装のイメージを決める参考となる、人気のインテリアテイストを4つご紹介します。
内装のイメージを決める。インテリアテイスト4選
シンプルモダン テイスト
直線で構成された、シャープで都会的な「シンプルモダン」テイスト。すっきりとした装飾性を抑えたデザイン、白などの明るいベースカラーにシックなダーク色や鮮やかなカラーをアクセント使いして、クールな印象にまとめます。金属やガラスなど無機質な素材を取り入れられることも多く、スタイリッシュなインテリアが特徴です。
ナチュラルテイスト
優しさを感じさせる柔らかな曲線や木などの自然素材をふんだんに取り入れる「ナチュラル」テイスト。アイボリーやベージュといった明るい色合いをベースに、自然素材を生かした家具や雑貨で温かみのあるインテリアを作ります。ソファやカーテン、インテリア雑貨でコットンやリネンなどのファブリックを合わせても素敵です。
和モダンテイスト
伝統的な和のテイストに現代的な要素を融合させた「和モダン」テイスト。自然の素材感を生かしながら洗練されたデザインで構成された内装は、幅広い世代の方が取り入れやすいのではないでしょうか。個室として和室をつくることが難しい場合、置き畳を敷くだけの「畳コーナー」をつくるのも人気です。
南欧風テイスト
ギリシャやイタリア、スペイン・ポルトガル、フランス南部などのリゾート地にある建物を思わせる「南欧風」テイスト。淡いベージュやアイボリーなど明るい色合いの壁や漆喰の壁、木の温もりを感じる無垢のフローリング、テラコッタタイルなどを取り入れるのも南欧テイストの特徴です。
アクセントにアイアン素材でほんのりアンティーク調の手すりや照明などを取り入れるとより雰囲気が出ます。アーチを描く出入口を設けるなど内装に曲線をプラスすると南欧風テイストらしさが表現できますよ。
内装の「色選び」のコツは?
インテリアに取り入れる色は「3色以内」にすると、すっきりとまとまりのある内装に。基本的には以下の割合で色を取り入れるとよいでしょう。
床・壁・天井:ベースカラー(70%)
カーテン、ソファなどの大型家具:アソートカラー(25%)
インテリア小物など:アクセントカラー(5%)
床・壁・天井などに使うベースカラーは、アイボリー、ライトベージュなどを選ぶと、光を反射して明るい部屋をつくることができます。広さも感じさせるため、狭い部屋を広く見せたい時にもおすすめの色です。
ソファやカーテンなど中面積に取り入れるアソートカラーは、部屋の主役になる色。好きな色や好みのインテリアテイストに合う色を選んでみてください。色選びに迷ったら、ベースカラーと同系色で選ぶとまとまりが生まれます。
仕上げには、インテリア小物などで小さくアクセントカラーを。爽やかなブルーやグリーン、イエローなどのパステルカラーや少し冒険とも思える鮮やかな色柄であってもOKです。クッションカバーやフォトフレームなどで少量取り入れると空間を引き締めるアクセントに。自分らしく楽しいインテリアに仕上がります。
「テーマ」を決めれば内装、インテリア選びがスムーズに
どのような「テーマ」でインテリアを仕上げるか決めておけば、住宅会社やインテリアショップでイメージを伝えやすくなり、内装やアイテム選びがとてもスムーズになります。今回ご紹介した以外にも、シャビーシックやクラシック、アジアンなどさまざまなテイストがあります。迷ったら内装をシンプルにしておけば、インテリアの好みが変わっても対応しやすく安心ですよ。ぜひ、ご自分やご家族にとって居心地のよい空間づくりのご参考になさってはいかがでしょうか。
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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