相談者:Aさん(福岡県在住)
夫26歳(会社員)、妻27歳(会社員)
Q. ペットと子ども2人と暮らすには節約が必要?
入籍をする前から犬が欲しくて、ペット可の物件に引っ越しました。
そこから夫の転職、引っ越し費用やペットの購入費等で貯金が0になってしまい、昨年5月に入籍をし、翌月の6月から貯金をし始めました。元の貯金は無かったものの、お互い映画鑑賞などが趣味で映画やドラマなどのサブスク、犬のドッグランなどで休みを過ごしているため、あまりお金を使いません。
現金+つみたてNISA+投資信託で7カ月ほどで100万円貯めることができました。私の会社は企業型確定拠出年金に加入しており60歳まで働けば退職金として元金で700万円投資しているため、シミュレーション通りにいけば1500万円ほどになる予定です。
夫婦2人とわんちゃんだけなら十分生活防衛費と老後資金を順調に貯められると思うのですが、35歳くらいまでには子どもが2人欲しいと話しています。私の産休・育休に伴って収入も減ってしまい、貯金も思うようにできないと思います。
2人とも体が元気な限りは長く勤めたいのですが、もう少し支出を削って貯金に回した方がいいですか?
A. 節約が必要かどうかは、今後を予測して判断を
奨学金返済後はその額を貯蓄。今が貯め時、外食費を減らして
お待たせしました。送っていただいたのは今年1月の家計簿ですね。貯蓄開始後7カ月で、100万円達成。NISAと投資信託で、毎月積み立てている分だけなら35万円なので、給料やボーナスの残りもがんばって貯蓄したのでしょう。
家計簿に夫婦の小遣いが見当たりませんが、外食やレジャー、被服費、交際費など、必要に応じて家計支出に計上しているのかも…。使途不明金がなければ、1年で257万円貯まるパワフルな家計といえます。
毎月3万円の奨学金返済が終われば、その分も貯蓄に回せます。現時点で節約が必要かどうかは、出産育児、車の買い替えなどの計画を立てて、今後の収支、貯蓄の推移を予測して判断すべきです。
マイホームについて触れていませんが、いずれは子育てに適した家への住み替えが必要になるでしょう。持ち家願望があるなら、今がマイホーム資金の貯め時であることは間違いありません。
お子さんの教育資金は、児童手当をコツコツ積み立てることからスタートを。奨学金の返済が終わったらその分も教育資金に回しましょう。共働きを続ければ、老後資金もそれなりに準備できるはず。確定拠出年金の運用も頑張りましょう。
光熱水道費が高いのは、家で過ごすことが多いからですね。ペットのわんちゃんの日中の健康のためもあるかもしれません。そうであれば、廉価で健康的な食事作りにチャレンジして、外食は記念日などに絞ることにして、外食費を減らすことをおすすめしします。
回答者 高橋伸子さん
生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。
消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。
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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2022年5月28日号掲載
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高橋伸子
生活経済ジャーナリスト
長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。2016年に内閣総理大臣より消費者支援功労者表彰を受ける。