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今を生きる私たちにとって大切なものがたくさん詰まった実話作品
映画は気分が上がったり、すっきりしたり、人生を考えたりできるひとときを提供してくれるエンターテイメントの一つですね。ここではGo!Go!ワンク編集部がセレクトした心揺さぶる最新映画をご紹介します。
作品は2015年にヘミングウェイやフィッツジェラルドも寄稿した一流雑誌「Esquire」に掲載され、全米雑誌賞を受賞したエッセーを映画化したもの。
末期ガンで余命宣告を受けた妻とその夫、そして献身的に彼らを助ける親友との日々を綴ります。
舞台はアラバマ州の片田舎フェアホープ、妻ニコルは舞台女優、夫のマットはジャーナリスト。二人は幼い娘たちを育てながら、ごく普通の暮らしを送っていました。ストーリーは2012年、ニコルのガン告知1年後のシーンから始まります。イントロで流れる街並みや自然の映像は優しく、心地よいです。
親友のデインはもともとニコルの舞台仲間だったのですが彼女の紹介でマットとデインは親しくなります。それぞれ弱みや強みを正直に言い合える仲。
なかなか恋愛が長続きしないデイン、人に必要とされていないという思いからある時、両親と長年住んでいた実家を飛び出し旅に出ます。途中アリゾナ グランドキャニオン(だと思う)で出会う、女性とのシーンが思いもかけない展開で注目です。
ニコルは入退院を繰り返します。初期のころは、ホームパーティーなどで家族や友達をもてなすのですが、彼女を見るのがつらいという思いから徐々に友人たちの参加も少なくなります。
映画はがん告知前と告知後のストーリーが交錯して進みます。
何気なくリビングのソファで寛ぐ二人の娘とマット、デインの4人をニコルが
扉のわきで眺める場面は、自分のいない暮らしでも安心と感じたかのような心に残るワンシーンでした。
がんと知る前、マットは生活のためだと取材の旅に出かけてばかり。家庭はニコルに任せきり。そんな二人を見守るデイン。父親が不在がちで、反抗期の娘たちのターゲットはデインだけれど、彼女たちの反抗を不器用に、でも温かく受け止めるデインの思いとは…。
まとめ
余命わずかな人を家庭で看ることは計り知れない、想像を絶する生活だと思います。男性2人にしても女性ひとりの看護もままならない。体力、気力、心のよりどころ、いろいろな苦悩や苛立ち、悲しみの現実をありのままにみせてくれる、実話だからこそ描けた映画でもあります。自分がニコルだったら、マットだったら、娘だったら、デインだったら、それぞれに投影してみたり…大切な人と見てもらいたい作品です。
●「Our Friend」 公式ホームページ https://our-friend-movie.com/
10月15日(金)全国ロードショー
KBCシネマ、ユナイテッド・シネマトリアス久山、シネプレックス小倉
●キャスト
ケイシー・アフレック【マット・ティーグ】
1995年にガス・ヴァン・サント監督の『誘う女』で映画のキャリアをスタートさせる。2007年に『ジェシー・ジェームズの暗殺』でブラッド・ピットと共演し、アカデミー賞R、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。2016年には、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で、アカデミー賞R、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞など数々の主演男優賞を受賞し、実力派俳優として名を馳せる。
ダコタ・ジョンソン【ニコル・ティーグ】
ベストセラー小説の映画化『フィフティ・シェイズ』シリーズ(15/17/18)のアナスタシア・スティール役で広く知られ、2016年英国アカデミー賞ライジング・スター賞にノミネートされる。『サスペリア』(18)で主演。『ホテル・エルロワイヤル』(18)、『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(19)など。イタリアのハイブランドGucciのモデルも務める。
ジェイソン・シーゲル【デイン・フォシュー】
『人生はローリングストーン』(15)で、インディペンデント・スピリット賞にノミネート。その他の出演作は、TVシリーズ「ママと恋に落ちるまで」(05~14)、『ガリバー旅行記』(10)、声の出演の『怪盗グルーの月泥棒3D』(10)、『ザ・マペッツ』(11)や『憧れのウェディング・ベル』(12・未)など製作総指揮・脚本も務める。
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