お金を払って結婚相談所に入会する以上は、理想のパートナーに出会いたいものです。そのため、結婚相談所を選ぶときには「成婚率」が気になるのではないでしょうか?本記事では結婚相談所への入会を検討している人のために、「成婚」や「成婚率」について説明します。意味をしっかり理解し、結婚相談所選びに役立ててください。
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結婚相談所の成婚の定義とは?
「成婚」は結婚相談所ではよく使われる言葉です。結婚相談所における成婚にはどんな意味があるのか、成婚とはそもそもどんな状態なのかについて説明します。
「成婚」は結婚相談所の目的そのもの
「成婚」とは、結婚が成立するという意味です。結婚相談所に入会した後、無事に成婚すれば退会することになります。同時に、結婚相談所に報酬として「成婚料」を払わなければなりません。結婚相談所において成婚は目的そのもので、重要な意味を持ちます。
結婚が決まれば「成婚」になる
日本では役所に婚姻届を提出して受理されれば、結婚が成立します。しかし、結婚相談所では婚姻届を出したら成婚になるわけではなく、結婚が決まった状態で成婚になります。
結婚相談所の役割は結婚相手を紹介することで、婚姻届の提出を見届けることではありません。結婚相談所を通じて結婚が決まったら成婚とされ、会員は退会するシステムになっています。
結婚相談所によって「成婚」の定義は異なる
結婚相談所における成婚とは、結婚が決まることです。しかし、どんな状態になれば結婚が決まったと言えるのかは、あいまいになっていることがあります。
「成婚」の定義は一律ではない
それぞれの結婚相談所では、成婚の定義を「婚約すること」「結婚を前提としたお付き合いをすること」などと定めています。実はこの定義にはあやふやなところがあります。
たとえば、結婚(法律婚)は婚姻届を出さないと成立しませんが、婚約は口約束でも成立します。そのため、「言った/言わない」のトラブルが生じることもあるでしょう。また、宿泊を伴う旅行をすれば、「結婚を前提としたお付き合い」と考えることもできなくはありません。
結局のところ、どんな状態になれば成婚とみなすかは、各社で具体例を定めて対応しています。
成婚・婚約・結婚の違いとは?
「成婚」「結婚」「婚約」はどれも結婚に関して使われる言葉です。それぞれどんな状態を意味するのか、その違いを確認しておきましょう。
「成婚」とは?
上述の通り、「成婚」の本来の意味は結婚が成立することです。ただし、結婚相談所においては、結婚が決まると成婚となります。具体的にどんな状態を成婚とするかは、それぞれの結婚相談所で解釈が異なります。
「婚約」とは?
結婚を約束することが「婚約」です。婚約する際には届出などは不要です。婚約の証しとして結納を行うカップルも多いですが、結納をしなければ婚約が成立しないわけではありません。婚約は、基本的には口約束でも成立するものです。
婚約を解消したい場合にも手続きは不要で、お互いが合意するだけで解消できます。ただし、一方的に婚約破棄を行った場合には、相手に慰謝料を払う責任が生じることがあります。
「結婚」とは?
「結婚」は、原則的には婚姻届を出して夫婦になることを意味します。ただし、近年は苗字を変えたくないなどの理由から、婚姻届を出さず実質的に夫婦として生活する「事実婚」を選ぶカップルも増えてきました。この事実婚も、結婚の一つの形と言えます。
なお、事実婚に対して、婚姻届を出して夫婦になることを「法律婚」と呼ぶことがあります。
結婚相談所の「成婚率」の意味&算出方法
結婚相談所を利用する目的は「成婚」ですから、「成婚率」が高い結婚相談所がいいと思うかもしれません。結婚相談所の成婚率とはどういう意味なのかを知っておきましょう。
婚活が成功する確率
結婚相談所の広告には成婚率が記載されていることがあります。「成婚率」とは、読んで字のごとく成婚する確率で、婚活が成功する確率とも言えます。ただし、「成婚率」の求め方についても明確なルールがあるわけではありません。一般的には、以下の3パターンがあります。
1. 成婚退会した会員数÷総会員数
2. 一定期間に成婚退会した会員数÷一定期間に退会した会員数
3. 成婚退会した会員数÷退会した会員の総数
結婚相談所の成婚率の実態
結婚相談所の平均的な成婚率を知る手がかりとして、「結婚相談・結婚情報サービスに関する調査」があります。これは、2005年(平成17年)に経済産業省が株式会社UFJ総合研究所に委託して行ったものです。
事業者の回答結果をもとに算出された「暫定成婚率」は、男性が8.4%、女性が10.1%となっています。ここで言う暫定成婚率は、年間の平均成婚者数を平均会員数で割ったもので、上記(1.)に近い算出方法で出されたものになります。
成婚率が10%を超えていれば成婚しやすい?
結婚相談所が独自に公表している成婚率は、上記の暫定成婚率(男性8.4%、女性10.1%)より高い場合もあります。ただし、成婚率が10%を超えていても、必ずしも他の結婚相談所よりも成婚しやすいというわけではなく、計算方法の違いもあるということを知っておきましょう。
成婚率が50%を超える結婚相談所も
成婚率は会社によって定義が異なるとお伝えしてきましたが、数ある婚活サービスの中でも成婚率を厳しく定義しているのが「IBJメンバーズ」です。IBJメンバーズは成婚率の高さに定評があり、その成婚率は驚きの50%超。手厚いサポートがあるからこそ実現できる成婚率といえるでしょう。
また、IBJ傘下のツヴァイも東証一部上場のIBJグループ会社です。今年で37年目を迎え、業界で最も多い全国に50の店舗をもっています。最大会員数9.2万人※の中からお相手探しができます(※)。ツヴァイはIBJ グループなので、日本結婚相談所連盟のシステムを利用し、業界最大の9.2万人からお相手を探すことができます。
※2019年2月時点ツヴァイと日本結婚相談所連盟の加盟会員合計数
※スタンダードコースの場合
成婚率だけじゃない?結婚相談所選びでチェックすべきポイント
結婚相談所では、「成婚」の定義自体が一律ではなく、「成婚率」の計算方法も同じではないことがわかりました。結婚相談所を選ぶ際には成婚率も一つの目安にはなりますが、それ以外の点にも注目した方がよいでしょう。
以下、結婚相談所選びのチェックポイントをまとめました。
サービス内容が希望するものか?
結婚相談所のサービス内容はさまざまですが、大きくは仲介型とデータマッチング型に分けられます。両者を合わせたハイブリッド型のサービスを提供している結婚相談所もあります。
仲介型
プロフィールにもとづきスタッフがお見合いの相手を探してくれるサービスです。相手探しをスタッフに任せることができる上に、データからはわからない人柄や価値観なども考慮してマッチングしてもらえます。
スタッフ自身の経験やスキルによって結果が左右されるため、信頼できるスタッフと出会えるかどうかが成功のカギとなります。
データマッチング型
希望条件が合う相手をコンピュータに自動で選び出してもらう方法です。結婚相談所の豊富なデータベースの中から、自分にピッタリの相手を自分で探すことができるというメリットがあります。
ただし、マッチングした相手とのやりとりは本人主体に行うところも多く、忙しくて相手を検索する時間がない人や、自ら連絡をとって交際につなげる自信がない人にはあまり向いていません。
ハイブリッド型
自分で検索して相手を選び出すことができるほか、スタッフに相手を紹介してもらうこともできるタイプのサービスです。交際から成婚に向けてプロのサポートを受けたいけれど、自分でも積極的に相手を探したいという人にはおすすめです。
自分に合ったパートナーを紹介してもらえるか?
登録する結婚相談所のターゲットも把握しておいた方がよいでしょう。たとえば年齢層に注目すると、20~30代の結婚適齢期の男女がメインのところもあれば、シニアの再婚に力を入れているところもあります。
その他に、ハイクラス層に特化した結婚相談所や地域密着型の結婚相談所もあります。ホームページの情報などから、自分にふさわしいパートナーを紹介してくれそうなところを選びましょう。
料金が明確か?
結婚相談所では入会金、登録料、月会費、お見合い料金、成婚料などさまざまな費用が発生します。これらすべてがかかるとは限らず、月会費やお見合い料金はかからないところもあります。
料金体系について理解していないと、想定していなかった料金を請求されて戸惑ってしまうかもしれません。入会前にわかりやすく説明してくれるところが安心です。
かかる費用を細かく確認しておく
たとえばお見合い料金については、お見合いの都度発生するのか、お見合いの数が一定数を超えると追加料金がかかるのかなど、細かな点の確認が必要です。また、上にも書いたとおり「成婚」の定義はあいまいですから、どの段階で成婚料を払うのかは事前にしっかり確認しておかなければなりません。
お見合い以外のイベントはあるか?
結婚相談所の中には、婚活パーティーなど会員限定のイベントを行っているところもあります。お見合いだと緊張してしまう人でも、イベントなら気軽に参加できるでしょう。一度にたくさんの異性と会うことができるのもメリットです。
なお、入会前にイベントがあると説明を受けても、たまにしか開催されていないケースもあります。また、イベントの都度高額な費用がかかれば、参加したくてもあまり参加できないかもしれません。開催頻度や参加費用も確認しておきましょう。
サポートは充実しているか?
結婚相談所のサポートの充実度にはばらつきがあります。仲人型ならどこもサービスが手厚いというわけでもありません。自分の求めるサポートが受けられるかに注目することが大切です。
結婚相談所の利用を考えている人の中には、「人見知りで初対面の相手とはなかなか打ち解けられない」「口下手で自分の気持ちを上手に伝えられない」という人も多いでしょう。こういった人は、交際や成婚につながる細かなサポートが受けられると安心です。
結婚相談所で婚活を成功させるには、スタッフとの相性も重要になります。入会前からスタッフが丁寧に対応してくれて、「ここなら任せて大丈夫」と思えるところを選びましょう。
サポートが手厚いIBJグループのツヴァイ
ツヴァイは一人ひとりに応じたマッチング方法を提案しており、サポートの手厚さにも定評があります。以下にはマッチング方法の例をお示しします。
条件マッチング:年齢、地域、年収…条件ぴったりのお相手を双方同時にご紹介します。
価値観マッチング:32項目もの趣味や価値観でお相手を探せます。
インプレッションマッチング:自分で写真を見ながら、気に入った方へ簡単にお申し込みできます。
プロフィール検索:スマホアプリでいつでもどこでも利用可能。検索数無制限で、条件に合った方を自由に探せます。お見合いは無料です。
ハンドメイド紹介:選任アドバイザーがあなたの魅力を理解しお相手をご紹介します。客観的に内面を加味したご紹介が可能で、検索では出会えなかった出会いを創出しています。
まとめ
結婚相談所でよく使われる「成婚」や「成婚率」には統一された基準はなく、各社が独自に定義しています。結婚相談所の利用を考えている場合は、成婚率に惑わされずに、丁寧なサポートをしてくれるところを選びましょう。良い結婚相談所が見つかれば、きっと良いパートナーにも出会えます。
- 結婚相談所
森本由紀
AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、行政書士、夫婦カウンセラー
大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。