西南学院大学で開催! 「学生のうちから身に付けたい 金融リテラシー&資産形成セミナー」に密着

2026年1月8日、西南学院大学商学部の証券論の講義において、「学生のうちから身に付けたい 金融リテラシー&資産形成セミナー」と題した特別講義を実施しました。
世界を取り巻く経済環境や資産形成の重要性、銀行業務のデジタル化など、金融リテラシーの習得を目指して、西日本シティ銀行の行員が講義を行いました。
約300人の学生が出席し、熱心にメモを取ったり、盛り上がって拍手をしたりと、終始和やかな雰囲気で話に聞き入る姿が印象的でした。
■記事のキーポイント
・西南学院大学で学生約300名を対象とした金融リテラシーセミナーを開催
・インフレに勝つための「資産形成のコツ」としてコア・サテライト戦略やNISA活用法を解説
・AI時代の銀行業務の変化と、デジタル戦略の重要性を紹介
・参加学生の97%が「資産形成に取り組んでみたい」と回答
講義テーマ | 学生のうちから身に付けたい 金融リテラシー&資産形成 |
|---|---|
開催日時 | 2026年1月8日(木) |
開催場所 | 西南学院大学 |
参加者 参加人数 | 学生 約300名 |
協力 | 西南学院大学 |
講師 | 西日本シティ銀行行員 |
目次
西南学院大学と西日本シティ銀行の連携が生まれた背景
西日本シティ銀行と西南学院大学は2008年、産学連携協力に関する協定書を締結しました。双方が有する豊富な知とノウハウを活用し、「地域振興」「相互ノウハウの活用」「学生や留学生の人材育成」を軸とした産学連携を促進することで、地域産業の発展と学術の振興に寄与することを目的としています。
当行は西南学院大学の学生向けに「実践仕事塾~金融スペシャリスト育成講座」を実施しています。これは協定の締結から18年にわたり続いている講座で、毎年秋から冬にかけて当行の行員が複数回講義を行い、最終回には学生がグループに分かれて「地域経済の発展と地方銀行」などをテーマにプレゼンテーションを行っています。
なぜ今、学生にとって金融リテラシーが大切なの?
今回の特別講義のテーマ「金融リテラシー」は、将来の暮らしや地域経済を守るための基礎となる力です。学生が早い段階でお金の知識を身に付けることで、無理のない生活設計や賢い選択ができ、それが家庭や地域全体の安定につながります。さらに、受講した学生の経験や声が次年度の後輩へと受け継がれ、金融を学ぶ意義と楽しさが広がることをこのセミナーでは目指しています。
行員講師による実践型セミナーの様子をレポート!

ひときわ冷え込んだ1月8日、西南学院大学の教室に学生が続々と集まってきました。セミナーの資料を受け取って席に着くと、さっそくパラパラとめくって内容を確認する学生も。ほぼ満席になった教室は、開始前から熱気に包まれていました。

今回の特別講義は、2部構成で行われました。第1部は「学生のうちから知っておきたい!資産形成のリアルQ&A」、第2部は「西日本シティ銀行のデジタル戦略と取り組み事例」をテーマに、当行の行員3人が講師を務めました。
リアルなお金の話に驚愕!インフレに勝つ「資産形成」のコツ
第1部は、「学生のうちから知っておきたい!資産形成のリアルQ&A」と題して、西日本シティ銀行営業企画部主任調査役の尼田雅典が話をしました。

尼田は「将来に向けて、どのようにお金を貯めて増やしていけばいいかを紹介します」と話を始めました。まずは自己紹介として、自身の収入、所得税・住民税、健康保険料・厚生年金保険料、手取り、生活費などを赤裸々に提示。手取りは収入の約7割であること、大学生2人の学費や住居費などで手取りより出費が多くなっている現状を詳細に示すと、学生は驚いた様子で前のめりになって話を聞いていました。
次に、「資産形成はなぜ必要なの?」と問いかけ、インフレで物価が上がり、お金の価値が下がっていく現象を、福岡の土地や自身のマンション、有名店のラーメンの価格の変化などで具体的に示し、「インフレに勝つ資産形成が必要」と力を込めました。

では、「どのように運用すればインフレに勝てるの?」という疑問には、「一例として、3~5%のリターンを目標にした投資信託を購入すること」と回答しました。投資の心構えとして分散投資・長期投資が基本であり、リスクを抑えた安定運用と収益の拡大の両方を狙う「コア・サテライト戦略※1」や、リスクに対してどれだけ効率よくリターンを得たかを表す指標「シャープレシオ※2」についても詳しく説明。注意点として「リスクとリターンは相関する。ローリスクでハイリターンは世の中に絶対ない」「一つの資産に偏らず、複数の資産に分散して投資することでリスクを抑えられる」と強調しました。その上で、「私見として、若いうちはハイリスクの商品にチャレンジするのもあり※3」と述べました。
最後に、話題のNISAについて話をしました。NISAは通常運用益にかかる税金がかからず、購入時の手数料がかからない商品もあることや、銀行とネット証券の違いについて分かりやすく解説しました。
尼田の年収や収入、西南学院大学に通う子どもの学費、投資の状況など、リアルすぎるお金の話に、学生は終始熱心にメモを取りながら聞き入っていました。
※1コア・サテライト戦略...お金を「コア(多めで安定)」と「サテライト(少なめで挑戦)」に分ける方法です。コアは安全な投資で長く増やし、サテライトは新しいチャンスで大きく増えることを狙い、全体のリスクをおさえつつ増やす戦略のこと。
※2シャープレシオ...どれだけ効率よくお金が増えたかを示す数字。増えた量をぶれ(リスク)で割ったもので、数字が大きいほど少ないぶれでよく増えた投資と判断できる。
※3投資判断にあたっては、ご自身の投資経験や目的、リスク許容度に基づき、ご自身の責任で判断を行なってください。
AIによって銀行の業務はなくなる!? デジタル戦略部の事業とは
第2部では、「西日本シティ銀行のデジタル戦略と取り組み事例」をテーマに、西日本シティ銀行デジタル戦略部の木下碧と窪田司が話をしました。

まずは「デジタル戦略部の取り組み」について、木下が紹介しました。営業分野におけるデジタル変革を加速させるため2020年に新設されたデジタル戦略部は、外部から専門人財を多く採用し、現在90人中32人が中途採用です。同部には「お客さまのデジタル化・DX推進」「デジタルチャネルの高度化」「情報の利活用」「オープンイノベーションの推進」という4つの業務領域があります。お客さまのビジネス課題を総合的なDX支援で解決する取り組みや、バンキング取引のデジタル化、マーケティングやメディア運営の内製化についても説明しました。
続いて、当行オリジナルの性格診断サービス「九州フルーツ診断」を、当行の公式Xを通して各自のスマートフォンで試してもらいました。九州のフルーツに見立てて9つに分類される性格診断で、質問に答えると自分のフルーツと性格、お金の使い方の傾向が分かります。学生はまわりの友だちと、自分がどのフルーツだったか楽しそうに話していました。

最後に、西日本シティ銀行アプリのきせかえ機能について説明し、今回特別に「西南学院大学バージョン」ができたとお披露目したところ、学生からは拍手があり盛り上がりました。木下からは「一般的にイメージする銀行の仕事とは異なる一面も知ってほしい」と多岐にわたる業務について紹介しました。

次に、「生成AI活用による営業の進化」について、窪田が話をしました。窪田は広告代理店などを経て、2020年に当行に専門人財として入行しました。まずは、生成AIと従来のAIの違い、生成AIの活用による企業のメリットを解説。「AIによってなくなる仕事ランキング10選」に「金融機関業務」が入っていたと衝撃の事実を告白すると、学生は心配そうな表情をしていました。

そこで、銀行の営業担当の1日業務を具体的に紹介した上で、「皆さんなら、AIを活用して、どのように業務を変えますか?」と学生に問いかけました。そして、先ほど紹介した業務のどの部分にAIを活用できるかを説明し、「銀行業務の50%以上がAIに置き換わる」(世界最大級の金融機関・米シティグループ報告書)と述べました。最後に、「AIが当たり前の世界になり、作業時間を削減した分、より多くのお客さまに会う時間ができて、より質の高いソリューションを提案できるようになります。銀行の仕事は、なくなるのではなく、既存の考え方や働き方にとらわれない新しく進化していくやりがいのある仕事です」と前向きに話を締めくくりました。
楽しい!驚き!決意!受講生8人の本音をインタビュー
セミナーが終わると、受講した学生たちは振り返りシートにびっしり感想を書き、先生に提出していました。そのうち8人の学生に直接話を聞きました。

左から:中川さん、小田さん
Q:セミナーで最も驚いたことは何ですか?
A:収入と税金・保険の話の中で、同じ収入でも、夫婦どちらかが一人で稼ぐより、夫婦それぞれで稼ぐほうが手取りがかなり多くなるという話に驚きました。改めてもっと学びたいと思い、資産形成が大切という意識も芽生えました。(小田さん)
A:単に預金のまま貯めていても、物価が上がる世の中ではお金の価値が下がっていくという話を聞いて、きちんと運用方法を考えなければいけないなとハッとしました。(中川さん)
Q:講師の印象はいかがでしたか?
A:銀行員は真面目そうなお堅い人ばかりと思い込んでいたけど、とても明るい講師たちで、職場も楽しそうだと思いました。(小田さん)
Q:デジタル分野での取り組みについて印象に残ったことはありましたか?
A:分散投資、長期投資の重要性もよく分かりました。アプリのきせかえで特別に作ってもらった西南学院大学のバージョンはかわいくて、とてもうれしいです。九州フルーツ診断も楽しかったです。(中川さん)

左から:瀧聞さん、養父さん
Q:資産形成についてどんな気付きがありましたか?
A:資産形成の話は初心者にも分かりやすく、とてもためになりました。母親に資産運用を勧められても、まだやらなくていいかなと先延ばしにしていました。でも、講義を聞いて、今からやるべきだとスイッチが入りました。
Q:セミナーの中で印象に残った講師の言葉はありますか?
A:「若いうちはハイリスク、ハイリターンに挑戦してもいいじゃないか」という言葉です。これまではできるだけリスクを負わない選択をしてきましたが、ハイリスク・ハイリターンで勝負してみたいと思いました。(養父さん)
A:「AIを活用することで、より質の高いソリューションを提供できるようになる」というところです。銀行の業務はAIによってなくなると聞いていましたが、今回の話で、生成AIは仕事において強力なツールとして活用できると実感しました。(瀧聞さん)
Q:今後の進路などに役立つ情報はありましたか?
A:高校で簿記や投資、AIなどについて幅広く勉強し、将来は金融業界で働きたいと考えています。AIに頼るのではなく、仕事のために有効に扱えるように学んでいきたいです。(瀧聞さん)

左から:陣内さん、内藤さん
Q:今、すでに資産形成をされていますか?
A:商業高校のときの先生に勧められて、アルバイト代から毎月一定額を積み立てています。また、投資信託をしている母に教えてもらいながら、最近、投資信託も始めました。(内藤さん)
A:私はまだですが、このような講義を初めて受けて、具体的な数字や図をもとに分かりやすく教えてもらい、資産運用をしてみたいと思いました。来年も同じようなセミナーがあれば、後輩に受講をお勧めしたいです。(陣内さん)
Q:西日本シティ銀行のアプリは知っていますか?
A:アプリは利用しています。先日初めて同窓会の幹事さんにアプリ間送金をしてみたら、とても使いやすかったです。(内藤さん)

左から:古賀さん、伊藤さん
Q:セミナーの中で印象に残った講師の言葉はありますか?
A:資産形成の話が一番印象に残りました。今のうちから資産形成をしておくことが安心につながると感じました。私の親は金融知識があまりないので、一緒に学んで資産形成していくのもいいなと思いました。(伊藤さん)
A:「AIの台頭で金融業界の仕事はなくなる」という話があり、どうするのかなと思って聞いていたら、「なくなるんじゃなくて、新しく仕事を生み出していく」と言われてたところです。(古賀さん)
Q:講師の印象はいかがでしたか?
A:このセミナーを受けて、銀行や銀行員に抱いていた印象がとても変わりました。銀行で新しく仕事を生み出していくという働き方は面白いなと興味を持ちました。まわりの人たちも「銀行の印象が変わった」「銀行の就職もアリかも」と言っていました。(古賀さん)
講義を終えて、行員講師から学生に伝えたいこと
今回、講師を務めた3人の行員から、講義の感想や学生へのメッセージが届きました。
尼田:「今回セミナーを受講した学生さんのアンケートによると、4人に1人以上が既に投資信託等で資産形成を始めていたという事実に驚きました。インフレを身近に感じ、熱心にメモを取る学生が多く、関心の高さを実感しました」
木下:「皆さんの高い金融リテラシーと日頃の情報収集への意欲に深く感銘を受けました。当行はお客さまの資産をお預かりする堅実さを大切にしつつ、新たな取り組みにも積極的に挑戦しています。金融業界、そして西日本シティ銀行を身近に感じてもらえるとうれしいです」
窪田:「テクノロジーをはじめ変化のスピードが速く、将来の見通しは難しい時代です。しかし、自分の価値観や気持ちを軸にすれば、選択に迷わず後悔することはないと思います。若い皆さんには自分らしさを大切に、ブレない軸を持ち、恐れず柔軟に学びながら思い切り挑戦してほしいです」
まとめ
西日本シティ銀行はこれからも若い世代に向け、金融知識を身に付けることで自分自身の身を守ることや、将来に役立つ資産形成についてお伝えする活動を続けてまいります。
投資信託のご留意事項(必ずご確認ください)
商号等:株式会社西日本シティ銀行 登録金融機関 福岡財務支局長(登金)第6号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会
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フリーライター・エディター
福岡市出身。九州大学教育学部を卒業、ロンドン・東京・福岡にて、女性誌や新聞、Web、報告書などの制作に携わる。特にインタビューが好きで、著名人をはじめ数千人を取材。2児の母。








