初詣とは、神社や寺院で前年の感謝と今年の願いを祈願する大事な風習です。
そして福岡県内には、商売繁盛や学問の神で全国的にも有名な神社があります。
そこで今回は福岡県内のおすすめ初詣スポット10選をご紹介します。
初詣に行き、新しく迎える1年が充実した年になるように祈願しましょう。
福岡県のおすすめ初詣スポット10選
福岡県のおすすめの初詣スポットを10か所ご紹介します。
福岡県には各地域におすすめの神社があるため、3つの神社を参拝する「三社参り」を行うこともおすすめです。
福岡市東区『筥崎宮』|パワーがあふれる神社で初詣
福岡市西区『飯盛神社』|福岡の穴場神社で初詣
福岡市博多区『十日恵比須神社』|商売繁盛を願う神社
太宰府市『太宰府天満宮』|学問の神が祀られる神社
太宰府市『坂本八幡宮』|令和が生まれた地で初詣
宗像市『宗像大社』|神が宿る島の象徴的神社で初詣
福津市『宮地嶽神社』|年間250万人以上が参拝する神社
筑後市『恋木神社』|カップルで初詣に行きたい神社
北九州市小倉北区『八坂神社』|北九州市民が一番訪れる神社
北九州市門司区『和布刈神社』|九州最北端の神社で初詣
福岡市東区『筥崎宮』|パワーがあふれる神社で初詣
福岡市東区には日本三大八幡の1つである神社『筥崎宮』があります。
神社は勝負運、厄除けの神様が鎮座しており、福岡県内でも屈指のパワースポットです。仕事や勉強、スポーツなど勝負事でパワーが必要な人は、参拝に行きましょう。
ご利益の起源は鎌倉時代まで遡ります。元寇で蒙古軍撃退をこの神社で願ったところ神風が吹き、敵軍は大打撃を受けたそうです。
今ではその勝負運にあやかり、福岡県のプロスポーツチームが毎年必勝祈願で神社を訪れています。
福岡市西区『飯盛神社』|福岡の穴場神社で初詣
福岡市西区飯盛にある『飯盛神社』は、比較的参拝者が少なく穴場の初詣スポットです。
初詣には行きたいけど人が多いところが苦手という方は、こちらの神社で朝方の初詣に行くことをおすすめします。
神社は縁結びのご利益が得られることで有名です。恋愛はもちろん、人生でのさまざまな良い出会いをもたらしてくれるでしょう。
神社には知恵を授かれる御神水があり、合格祈願をする人もいます。
また、無形民俗文化財である「かゆ占」や「流鏑馬」など、現代に文化を残す由緒ある神社です。
福岡市博多区『十日恵比須神社』|商売繁盛を願う神社
福岡で商売繁盛の祈願をするなら、福岡市博多区にある『十日恵比須神社』に行きましょう。
神社には商売繁盛の「えびす様」と、縁結びの「だいこく様」をお祀りしています。福岡県内各地からご利益を求めて多くの参拝者が訪れる人気の初詣スポットです。
神社では例年1月8日〜11日まで、商売繁盛を願うお祭りが開催されます。露店などが300軒以上立ち並ぶ大きなお祭りです。
地下鉄や電車の駅から徒歩約5分の場所にあり、アクセスしやすい点も魅力的です。
太宰府市『太宰府天満宮』|学問の神が祀られる神社
太宰府市の『太宰府天満宮』は、学問の神が祀られる神社です。
学業成就として全国的にも有名な神社で、初詣の時期には日本各地から約200万人の参拝者が訪れます。福岡の初詣スポットの中では最も混み合いますが、受験生の合格祈願には欠かせない神社です。
また、神社周辺は福岡屈指の人気観光スポットでもあります。参道周辺にはおみやげ屋や飲食店がずらりと立ち並んでいます。福岡グルメが豊富で、初詣の後は食べ歩きを楽しむこともおすすめです。
2023年5月から約3年をかけて、神社の本殿の大改修が124年ぶりに行なわれます。
太宰府市『坂本八幡宮』|令和が生まれた地で初詣
福岡県太宰府市にある『坂本八幡宮』は、元号「令和」ゆかりの神社です。
もともと神社の御祭神は地区の守り神として、地元の人々によって大切に祀られてきました。
そして、元号「令和」が発表されると、神社は令和の起源となった梅花の宴が行なわれた大伴旅人邸跡の候補地として有名になりました。
太宰府市には多くの寺社があり、初詣には三社参りの1つとして、こちらの神社にも多くの参拝者が訪れます。混雑を避けたい場合は元日を避けて、2日や3日に参拝すると良いでしょう。
宗像市『宗像大社』|神が宿る島の象徴的神社で初詣
『宗像大社』は日本神話に登場する日本最古の神社の1つです。神社は神秘的な雰囲気を感じるパワースポットとしても人気です。
御祭神は本土と2つの島にそれぞれ祀られています。道を司る神様が祀られており、交通安全のご利益を授かれます。
また、神が宿る島の神社を含む8つの遺跡群は、2017年7月に世界遺産として認定されました。
福岡のみならず、全国から多くの参拝者が訪れる有名な神社です。初詣に行くことで、新年早々パワーを授かりましょう。
福津市『宮地嶽神社』|年間250万人以上が参拝する神社
福津市には、約1,700年前に創建された歴史の長い神社『宮地嶽神社』があります。日本一大きいと称される大しめ縄・大太鼓・大鈴を所有することで有名です。
また、福岡の三社参りの1つとして参拝する人も多い神社です。何事にも打ち勝つ開運のご利益があり、初詣には毎年約100万人もの参拝者が訪れます。
さらに、神社では境内石段から海までまっすぐと伸びる参道に夕日が沈む景色を見られます。その絶景は2016年にCMに使用され、「光の道」と呼ばれたことで全国的にも話題となりました。
筑後市『恋木神社』|カップルで初詣に行きたい神社
筑後市には、良縁幸福の神様や恋の神様として親しまれている神社があります。全国で唯一「恋命」が御祭神として祀られている神社です。
恋木神社の御神紋はハートです。鳥居に隠された10個のハートや、参道の真ん中に並ぶハートなど、神社のいたるところにハートが施されています。
ハートの模様に溢れたピンク色の御神殿では、神社とは思えないようなフォトジェニックな写真が撮れるでしょう。
カップルで初詣デートに行くなら外せない神社です。
北九州市小倉北区『八坂神社』|北九州市民が一番訪れる神社
北九州市民が最も参拝に訪れる神社『八坂神社』は、北九州市小倉北区にあります。約400年の歴史があり、地元民に親しまれている神社です。
神社は小倉の中心街に位置しています。周辺には、城や大型のショッピング施設もあるため、初詣や観光にピッタリです。正月には、神社周辺に屋台も出店しています。
神社には16の御祭神が祀られています。縁結びのご利益をはじめ、商売繁盛や家内安全など、さまざまなご利益のある神社です。
北九州市門司区『和布刈神社』|九州最北端の神社で初詣
北九州市門司区には、九州最北端に鎮座する『和布刈神社』があります。社殿は関門海峡に面しており、鳥居から海が見える絶景を眺めることができます。
交通安全や健康、海上安全などさまざまなご利益がある神社です。
元日から海が眺められる絶景を楽しみたい人は、こちらの神社に行くことをおすすめします。
ちなみに、旧暦の元日に執り行われる神事「和布刈神事」は、まだ日が昇る前に「和布(わかめ)」「荒布(あらめ)」を刈り取る祭事として、地元では有名です。興味のある人は見に行ってみるのもいいかもしれません。
初詣の起源は平安時代
初詣は平安時代に行なわれていた「年籠り」という風習が起源とされています。「年籠り」とは、村の長が地域の氏神様のいる寺社で、新年の安全や豊作を大晦日から元旦にかけて夜通し祈願するという風習です。
やがて年籠りは、大晦日にお参りをする「除夜詣」と元旦にお参りをする「元日詣」の2つに分かれます。
江戸時代になると「元日詣」は「恵方詣」と呼ばれるようになり、その年の恵方となる方角の寺社にお参りをするようになりました。
その後、生活スタイルの変化や交通網の発達に伴い、日付や恵方にこだわらず好きな寺社にお参りする現在のような文化になったのです。
ちなみに「初詣」と呼ばれるようになったのは、大正時代頃だといわれています。
初詣で知っておきたいポイント
初詣は毎年行っていることですが、意外と知られていないマナーもあります。
そこで、初詣に訪れるときに知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
初詣は三が日に行くのが基本
自分のお参りは自分で行う
感謝を伝えて願いを込める
初詣は三が日に行くのが基本
初詣は、正月三が日(1月1日~1月3日)までに行くことが基本です。三が日が非常に混み合うため避けたいという場合でも、遅くとも松の内までには訪れましょう。
松の内とは、松飾が飾られている期間を指します。松の内の期間は地域によって異なり、九州では1月7日までとされています。
初詣は、その年の無病息災を願う大事な風習です。特に決まりはありませんが、できるだけ早めに行くことをおすすめします。
自分のお参りは自分で行う
初詣で家族の幸せを祈願することも大事ですが、一人一人が自分でお参りに行くことが基本です。
家族の代表者1人で家族の分もまとめて祈願することは、避けた方が良いでしょう。
ただし、喪中の場合やどうしても外出できない方は、誰かに代理で参拝してもらうこともあります。
感謝を伝えて願いを込める
初詣で参拝するときは、感謝を伝えてから願いを込めましょう。
参拝時は、まず自分の名前や所在を明らかにして、前年の感謝や報告をお伝えします。
その後、今年のご利益を祈願しましょう。願い事は基本的に1つです。欲張らずに、今年の願いを心を込めて祈願しましょう
また、お賽銭額に特に決まりはありません。額が大きいほどご利益が大きくなるというものでもないのです。例えば、15円(十分ご縁がありますように。)のように、語呂合わせで縁起が良いと好まれる額もあります。
福岡県では1月15日までに初詣に行く人が多い
福岡県では1月15日までに初詣に行く方が多いです。これは松の内・鏡開き・どんど焼きなどの風習が由来しているからです。
「松の内」で正月飾りを外し、「鏡開き」で鏡餅を下げて割り、「どんど焼き」で正月飾りをお焚き上げします。
地方によってこれらの風習の時期は異なりますが、福岡県では松の内が7日まで、鏡開きが11日、どんど焼きが15日(小正月)に行われることが多いです。
厳密な決まりはありませんが、遅くとも1月15日までには初詣に行きましょう。
福岡県はおすすめの初詣スポットが豊富
福岡県内には各地域に有名な神社があり、さまざまなご利益を授かれます。商売繁盛・学業上達・恋愛成就など、その年の目標に合わせて初詣に行くと良いでしょう。
また、福岡県には「三社参り」という風習があります。3つの神社へ参拝に行くことで、福岡県を中心として九州地方で根付いた風習です。
三社参りで訪れる神社に決まりはなく、自分の好きな神社を参拝して良いとされています。
お正月は早めに初詣に参り、良い1年のスタートを切りましょう。