最近、日本でもブラックフライデーが知られるようになりました。セールを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。本記事では、ブラックフライデーとはどんなものかについて説明します。買い物に失敗しないよう、注意点も押さえておきましょう。
>>お買い物でも利用されているカードローン、自動建て替え機能も便利です。
ブラックフライデーとは?由来を知っておこう
「ブラックフライデー」という言葉は聞いたことがあっても、由来や正確な意味はわからないという人が多いでしょう。まずは、ブラックフライデーとはどんなものなのか、由来について説明します。
アメリカ発祥の習慣
ブラックフライデーとは感謝祭翌日の金曜日を指します。この日は多くの小売業者が安売りを行うことが習慣となっており、その発祥はアメリカと言われています。
ブラックフライデーの習慣は小売業の売上アップに活用できるため、世界中に広がっていきました。日本でも、2014年(平成26年)頃からブラックフライデーのセールが開催されています。
感謝祭の翌日・11月の第4金曜日
アメリカのブラックフライデーには、感謝祭(サンクスギビング)が関係しています。感謝祭とは、家族が集まってごちそうを食べ、収穫や日々の幸せに感謝するアメリカの伝統的行事です。家族でパーティーをしたり、七面鳥の丸焼きを食べたりして過ごす光景を映画などで見た方も多いでしょう。
アメリカの感謝祭は、11月の第4木曜日に行われます。感謝祭当日は祝日ですが、感謝祭と土日にはさまれた第4金曜日も休日扱いになることが多くなっています。感謝祭の翌日には売れ残ったプレゼントのセールが行われ、人々はお店に買い物に出かけます。こうした習慣が、ブラックフライデーにつながっていったのです。
なぜ黒い金曜日?
ブラックフライデーとは、直訳すると「黒い金曜日」です。黒、ブラックとは悪い意味で使われることが多いため、言葉の由来が気になるかもしれません。
元々は警察が多忙な日だった
感謝祭翌日には、セール目当ての人々が街に殺到します。事故やトラブルが起こることも多く、警察にとっては多忙な日となっていました。こうしたことから、あるときフィラデルフィア警察は、感謝祭翌日の金曜日を「ブラックフライデー」と呼びました。これがきっかけで、その呼び名が定着したとされています。
「黒字の金曜日」とも解釈されている
ブラックフライデーには、小売業が「黒字」になる日という解釈もあります。今では「ブラック」が付いていても、特に悪いイメージは持たれていません。しっかり稼いで黒字にする日と、前向きにとらえられています。
アメリカでは1年で最も売上を見込める日
ブラックフライデーとは、アメリカの小売業者にとっては、年間で最も売上が期待できる日です。ホリデーシーズンで人々は浮き立っており、買い物でたくさんお金を使います。アメリカの小売業者は、ブラックフライデーのセールだけでも、かなりの利益を得られるのです。
ブラックフライデーは、年末商戦の幕開けでもあります。顧客にとっては良いものを安く買えるチャンスです。アメリカでは、買い物を通じたお祭りイベントとして、ブラックフライデーが定着しています。
サイバーマンデーとは?
アメリカでは、ブラックフライデーの次の月曜日にも、「サイバーマンデー」と呼ばれる買い物イベントがあります。サイバーマンデーとは、オンラインショップを対象とした大規模セールです。
サイバーマンデーは、ECサイトを運営するショップによって仕掛けられ、定着してきました。人々は、ブラックフライデーに買い逃した商品を、サイバーマンデーに自宅からインターネットで購入します。感謝祭に始まった買い物祭りは、サイバーマンデーまで続くことになります。
日本のブラックフライデーとは?
アメリカ発祥のブラックフライデーは世界中に広まり、日本でも行われるようになりました。ここからは、日本のブラックフライデーとはどんなものか、アメリカとの違いについて解説します。
ブラックフライデーが日本で始まった時期
日本で最初にブラックフライデーセールを実施したのは、おもちゃの量販店として有名なトイザらスです。トイザらスとはアメリカ発祥の会社で、日本の店舗は日本法人日本トイザらスが運営しています。日本トイザらスは、2014年(平成26年)に初めてブラックフライデーのキャンペーンを開催しました。
その後、流通大手のイオンが、2016年(平成28年)にブラックフライデーセールを実施しました。大手企業によるセールが人々の話題になり、日本でも徐々に浸透してきたのです。
日本のブラックフライデーはアメリカと違う
日本のブラックフライデーは、アメリカほど規模が大きくありません。日本ではブラックフライデーの認知度もまだそれほど高くはなく、セールを行っているのも一部の企業のみです。
日本では11月23日が勤労感謝の日として祝日になっているため、セールも祝日に合わせるケースが多くなっています。必ずしも感謝祭の翌日にブラックフライデーセールが行われるわけではありません。
年末商戦前の売上落ち込みを解消
日本の小売業の売上が上がるのは、冬のボーナスが出た後、クリスマスから年末にかけてのシーズンです。それまでは人々は買い物を控えるので、11月頃はどうしても売上が落ち込んでしまいます。
ブラックフライデーは、年末商戦前の売上が落ち込みがちな時期に、ちょうど良いイベントです。閑散期の売上アップを狙って、ブラックフライデーにちなんだキャンペーンを行う小売業者は増えています。
ブラックフライデーを開催するショップ
ブラックフライデーとは何かはわかったけれど、実際にどこでセールが行われているのかよくわからない人もいるでしょう。ブラックフライデーを開催しているのは、主に大手企業です。実店舗だけでなく、インターネット上のオンラインショップでもセールが行われています。
実店舗
イオン・イオンモールでは毎年ブラックフライデーを実施しています。トイザらス・ベビーザらスのほか、ユニクロ、GAP、H&M、しまむら、ノジマなど衣料品や家電の量販チェーンでもセールが行われます。
ECサイト
アマゾンや楽天市場でブラックフライデーセールが実施されます。また、実店舗でブラックフライデーを行っている企業は、ECサイトでも同時にセールを行うのが一般的です。
ブラックフライデーを最大限活用する方法とは?
ブラックフライデーはお得に買い物ができるチャンスです。ブラックフライデーを最大限活用する方法をまとめてみます。
家電や家具をお得に購入する
ブラックフライデーのセールは割引率が高いので、比較的高額な商品の購入におすすめです。家具や家電の買い替えを考えているなら、ボーナス時期を待つよりも、ブラックフライデーのほうがお得かもしれません。
食品や日用品のまとめ買いで物価高を乗り切る
ブラックフライデーには、食品や日用品を対象に値下げを行う店舗もあります。生活必需品はこの機会にまとめ買いをしておくとよいでしょう。最近は物価上昇が続いているため、まとめ買いで少しでも生活コストを抑えたいものです。
クレジットカードを使ってポイントを貯める
ブラックフライデーで買い物するときには、クレジットカードを使うとさらにお得です。現金払いでポイントが付くケースは少ないですが、クレジットカードならポイントが付くことが多くなっています。
クレジットカードのポイントは、購入金額の0.5%や1%など、割合で付与されます。家具・家電の購入や生活必需品のまとめ買いをすれば、買い物金額も大きくなり、その分ポイントも貯まります。貯まったポイントでまた買い物ができるので、さらにお得です。
クリスマスや年末年始のイベントの買い物にも活用
クリスマスや年末年始を対象とした商品は、その時期になってから買うつもりの人も多いでしょう。しかし、日持ちするものであれば、ブラックフライデーに買っておいたら得な場合があります。
シーズン真っ只中では値段もそれほど安くならないうえに、人気商品は売り切れてしまいます。クリスマスプレゼントやお正月準備に必要なものは、11月のブラックフライデーに安く手に入れることを考えましょう。
ブラックフライデーに買い物する際の注意点
ブラックフライデーを活用すれば、お得に買い物ができます。ただし、買い物に失敗しないために、注意しておかなければならない点もあります。ブラックフライデーの買い物の注意点を知っておきましょう。
セールの日程を確認
日本のブラックフライデーは、必ずしもアメリカと同じ11月の第4金曜日ではありません。店舗によってセールの日程は異なります。ブラックフライデーを狙って買い物をするなら、事前にセールの日程を確認しておきましょう。
先着や抽選などの条件があることも
ブラックフライデーでは、家具や家電などの高額商品を対象に大幅割引が行われることも多くなっています。ただし、割引率が高い商品は、先着順、抽選、会員のみが対象というケースがあるので注意しましょう。事前に確認しておくと安心です。
キャンペーンの内容もチェック
ブラックフライデーには、値引き以外のキャンペーンが行われていることもあります。キャンペーンとは、セール期間中のポイント還元率が上がるなどの特典です。値引き率を見るだけでなく、各ショップが行っているキャンペーンの内容にも注意しておきましょう。
買い過ぎないようあらかじめ予算を決める
ブラックフライデーが近づくと、インターネットでもセールのお知らせを頻繁に目にするようになります。限定商品や割引率の高さに、つい余計なものまで買ってしまいがちです。今しか安く買えないという心理的なプレッシャーを感じると、どうしても衝動買いが多くなります。
たとえ値段が安くなっていても、不必要なものまで買うとかえって損です。ブラックフライデーで買い物する前に、あらかじめ予算を決め、買い物リストを作っておくのがおすすめです。買い物リストの商品を買って予算が余った場合のみ、予算内で好きなものを買うようにしましょう。
まとめ
ブラックフライデーとは、アメリカで感謝祭翌日に行われるセールに由来します。日本でも11月下旬には、大手量販店を中心にセールが行われています。この機会に必要なものを安く手に入れる計画を立ててみましょう。
たくさん買い物したいけれどクレジットカードの引き落としが心配な方は、カードローンの契約をしておくのも1つの方法です。西日本シティ銀行のカードローンは自動立て替え機能も利用できるので、備えとして持っておくと役立ちます。
森本由紀
AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、行政書士、夫婦カウンセラー
大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。