マンションで、リフォームによって生まれ変わらせたいと考えられることの多い箇所のひとつが、「浴室」などの水回りではないでしょうか。浴室は、1日の疲れを癒す場所。リラックスできる環境に整えたいですね。そこで今回は、マンションで浴室リフォームをする時のポイントをご紹介します。
リフォームで快適な浴室にチェンジ!
浴室は、身体をきれいにする場というだけでなく、心からリラックスできる場所。最近では、半身浴などをしながら自分時間を楽しんだり、ミストサウナやジェットバスなどでスパのようなひとときを過ごしたりと多彩なオプションが取り入れられることもあります。
マンションリフォームでは、タイルなどが使われた昔ながらの「在来工法」から、現代的なシステムバスに変更するというケースも多いよう。
システムバスの多くは、お掃除がしやすい形状であったり、カビの生えにくい素材が使われていたりとお手入れがラクになっています。さらにお湯が冷めにくい浴槽が導入されているなど、エコで快適な浴室へとチェンジすることができるのも魅力です。
浴室は主に「在来工法」「システムバス」の2種類
在来工法によるリフォームは工期がおよそ1ヵ月程度
在来工法は、浴室デザインなどの自由度が高く、希望に近い浴室が実現するものの、工期はおよそ1ヵ月程度と長くなります。
システムバスであれば 工期はおよそ1週間程度
最近の浴室リフォームの多くを占めるのがシステムバス。工場でつくられた浴室設備を現地で施工するタイプです。システムバスは、一般的に保温性が高く、掃除のしやすい形状であることが魅力。また、工期も約1週間程度と短くスピーディにリフォームが叶います。
システムバスは、狭い間口やエレベーターからも搬入可能なサイズを選ぶことが大切です。予めしっかりと寸法の調査を行ってもらいましょう。
快適な「浴室リフォーム」のポイント
湿気がこもらない
浴室は湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい場所。窓があれば理想的ですが、ない場合でも浴室換気乾燥機などを使用して湿気がこもらないようにしましょう。
保温性があり暖かい
浴室全体が冷えないよう、保温性があり暖かいことも快適性のポイントです。特に高齢者への負担が大きい冬は、暖房の使用などで温度差を小さくする工夫をしましょう。また、足を付けてもヒヤリとしない床素材や、浴槽はお湯が冷めにくい鋳物ホーローなどの素材を選ぶことも意識したいところです。
子供から高齢者まで安心して使える安全性
小さなお子さんや高齢者のいるご家庭では特に、安全性にもより配慮したいところ。たとえば、床は滑りにくい素材や形状のものを、段差が小さく転倒しない設計などもチェックしたいポイントです。
いつでも気持ちよく使える清潔感
湿気がこもりやすく汚れも溜まりやすい浴室は、常に気持ちよく使えるよう清潔感のある環境に整えておきたいもの。そのためには、掃除のしやすい素材や形状を選ぶことは重要なポイントです。
各メーカーで名称は異なりますが、皮脂汚れが付きにくい、カビが生えにくい、排水口へと床の水を自然に誘導する形状など、清潔な環境を保つためにさまざまな工夫が凝らされています。
エコ、省エネに配慮
浴室は、水を大量に使う場所。ですが、最近のシステムバスの多くは、節水シャワーや浴槽が導入されているなど、エコな製品が増えています。
また、照明は低消費電力で長持ちをするLEDが使用されるなど、省エネにも配慮されています。特に家族の人数が多いご家庭では、これまでとの違いを感じられるのではないでしょうか。
浴室リフォームで癒しの空間に
浴室は、家族が毎日使用する場所。1日の疲れを癒す場所だからこそ、リフォームによってより快適な浴室へと変化することで暮らしの充実度は大きく変わります。あなたもマンションの浴室に不満が出てきたら、安全で明るく、お手入れもしやすい環境をめざしてリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
伊野奈緒美
フリーライター Naomi.Sping代表
ライフスタイルメディアをはじめ、企業サイト、Webマガジンなどでインテリア・ライフスタイル系記事を執筆。自身も地元福岡を応援すべく、福岡ライフスタイルメディア「福岡暮らすFUKU-KURA(フククラ)」を運営。職住融合のワークス
タイル経験を生かし「仕事×子育て×心地よい暮らし」のアイデアを届ける。【保有資格】文部科学省後援リビングスタイリスト1級/リフォームスタイリスト3級/
カラーコーディネーター2級
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