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【子ども向け】金融の基本知識が勉強できる、おすすめの教育本7冊を厳選して紹介!

お金の知識は、充実した人生を過ごすために不可欠なものです。近年では、学校でも金融教育が取り入れられるようになりました。では、子どもとお金の勉強をする際に、どんな本を選べばよいのでしょうか。今回は金融の基礎知識が勉強できる、おすすめの金融教育本を7冊紹介します。

子どもにお金の勉強が必要な理由

「子どもにお金の勉強は必要ない」と考えるかもしれません。かつては「子どもの前でお金の話はタブー」という風潮もありました。しかし、世の中を生き抜いていくには、お金の問題に対して適切な判断ができるように金融リテラシーを身につける必要があります。子どものうちからお金の勉強を始めることで、以下のような効果が期待できます。

経済の仕組みがわかる

お金の勉強をすると、景気や物価、為替といった経済の仕組みがわかります。「景気がよい・悪いとはどういうことか」「物価はなぜ変動するか」「円高・円安とは何か」などが理解できると、世の中の動きを把握しやすくなります。

お金の使い方や貯め方を意識するようになり、経済ニュースにも自然と興味がわいてくるでしょう。経済の仕組みが理解できれば、将来社会人として仕事や生活をする際にも役立ちます。

資産形成の必要性や投資方法が理解できる

人生100年時代を迎え、資産形成の重要性が増しています。将来に向けてまとまった資産を作るには、早いうちから投資に取り組むことが大切です。子どものときからお金の勉強をすることで、資産形成の必要性や自分にあった投資方法が理解できます。

人生設計に役立つ

お金の勉強は、どんな人生を過ごしたいかを考える際にも役立ちます。自分の人生で実現したい夢や目標の中には、まとまったお金が必要なものもあるでしょう。また、結婚や子育て、住宅購入といったライフイベントでもお金がかかります。金融知識を身につけ、計画的にお金を貯めて使えるようになれば、理想の人生を実現しやすくなるといえます。

金銭トラブルを回避できる

お金の勉強をすると、金銭トラブルを回避しやすくなるのもメリットです。たとえば、クレジットカードは、手元にお金がなくても買い物ができる便利なものです。しかし、仕組みを理解しておかないと使いすぎる恐れがあります。また、契約や投資の基礎知識がないと、金融詐欺に巻き込まれるかもしれません。勉強して金融の基礎知識を身につけておけば、怪しい投資話を持ちかけられても「おかしい」と判断できるでしょう。

子ども向けのお金の本を選ぶポイント

家庭で子どもとお金の勉強をするなら、一緒に本を読むのがおすすめです。本は学んでおきたい知識が網羅されており、効率的に勉強できます。

ただし、お金の本なら何でもよいわけではありません。年齢や理解度などに応じて、子どもにあった本を選ぶことが大切です。ここでは、子ども向けのお金の本を選ぶポイントを4つ紹介します。

絵や図表が豊富に使われている

文字だけの本は、子どもにとっては難しいかもしれません。また、お金の勉強を楽しいと思えることも重要です。たとえ有意義なことが書かれていても、おもしろくなければ勉強を続けられないでしょう。

絵や図表が豊富に使われている本であれば、小学生でも無理なく読み進められます。文字が苦手ならマンガで勉強するのも1つの方法です。イラストが豊富でユーモアたっぷりのマンガであれば、楽しみながら金融知識を学べます。

専門用語が少なく文章がやさしい

お金の本は専門用語がたくさん使われており、大人でも理解するのが難しいものもあります。初めてお金について学ぶなら専門用語が少なく、やさしい文章で書かれた本を選びましょう。文章が難しいと、それだけで読む気持ちがなくなってしまいます。「簡単すぎるのではないか」と感じる本で、ちょうどよいかもしれません。

年齢や理解度に応じて選ぶ

子ども向けのお金の本は、年齢や理解度に応じて選ぶのも選択肢です。小学生であれば、タイトルに「10歳から」「小学生」といった言葉が含まれている本を選ぶとよいでしょう。

お金の知識がない場合は、中学生や高校生が小学生向けの本を読んでも問題ありません。無理に難しい本を読もうとせず、簡単に理解できるレベルのものから始めましょう。

子どもと一緒に選ぶ

子どもにお金の本を読んでほしいなら、子どもと一緒に本を選ぶことが大切です。親が選んで「読みなさい」と手渡しても、子どもは「読みたくない」と思うかもしれません。無理やり読ませても、子どもに学ぼうという気持ちがなければ内容を理解できないでしょう。子どもと一緒に書店に行き、子どもが興味を示した本を選ぶのがおすすめです。

子どもにおすすめの金融教育本7選

ここからは、子どもにおすすめの金融教育本を7冊紹介します。小学生を対象としたものから中学生・高校生向けまで、幅広い年齢に対応しています。子どもにどんなお金の本が向いているか、わからないときの参考にしてください。

10歳から知っておきたいお金の心得〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方

ファイナンシャルプランナーの八木陽子氏監修のお金の本です。タイトルに「10歳から」とあるように、小学生でも無理なく読み進められます。「物価はどのように決まるのか」といった基本的なことから、銀行や投資、税・社会保障の仕組み、暗号資産まで幅広い内容を扱っています。

専門用語は子どもでもわかるような具体例を使って説明されているので、理解しやすいでしょう。マンガはありませんが、文字が大きくてイラストが豊富に使われています。パラパラとページをめくり、気になったところから読むことも可能です。

10歳から知っておきたいお金の心得〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方

学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと

旺文社の「学校では教えてくれない大切なことシリーズ」のお金の本です。アフロヘアーが特徴のアフロ先生が、小学3年生の子どもたちにお金について教える構成になっています。マンガなので、お金の勉強を意識しなくても楽しく読み進められるでしょう。

お金の偽造(コピー)や貸し借りなど、やってはいけないこともユーモアを交えて解説されています。文字を読むのが苦手な子ども、マンガが好きな子どもにおすすめです。

学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと

池上彰のはじめてのお金の教科書

ジャーナリストの池上彰氏が書いた、子ども向けのお金の教科書です。池上氏が小学生の子どもたちに行った特別授業をもとに構成されています。イラストが豊富で漢字にはふりがなが付けられているので、小学生でも無理なく読めます。

本書で注目したいのが、池上氏の強みであるニュース解説です。「円安・円高とはどういうことか」「国の借金は大丈夫か」など、大人でも説明するのが難しい内容がわかりやすく解説されています。1つのテーマが見開き1ページにまとめられているので、興味のあるところから読んでもよいでしょう。

池上彰のはじめてのお金の教科書

お父さんが教える 13歳からの金融入門

米国フロリダ州で36年間弁護士を務めたデヴィッド・ビアンキ氏が書いた、10万部突破のベストセラー本です。著者が13歳の息子に書いた数ページがもとになっています。米国の中学生や高校生が学んでいる、お金の稼ぎ方と増やし方、使い方が紹介されています。

米国がベースのためドル紙幣や米国の株券の画像などが出てきますが、日本人が読んでも問題ありません。株式市場や債券、ファンド、純資産、企業分析など難易度はやや高めです。それでも父親が子どもに話しかけるような文章で書かれているため、お金に興味がある中学生や高校生であれば十分に理解できるでしょう。

子どもはもちろん、金融の基礎知識を身につけたい大人にもおすすめの1冊です。

お父さんが教える 13歳からの金融入門

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

特殊化学品メーカー「イェルキン・マジェスティック・ペイント」の最高執行責任者を務めるアンドリュー・O・スミス氏が書いた、高校生向けのお金の教科書です。金融教育が進んでいる米国で、高校生が学んでいるお金の基本を身につけられます。

本書に書かれている内容は、お金の使い方や貯め方といった基本的なことだけではありません。キャリア設計や起業、破産、金融詐欺などお金と深い関わりがあり、子どもにはなじみのない分野についても詳しく学べます。

まえがきに書かれているように高校生のときに本書の内容を理解しているかどうかで、その後の人生はまったく違うものになるでしょう。最後に付録としてまとめられている「この本で学んだ大切なこと」を読むだけでも、大きな学びを得られます。

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話

外資系金融マンのジョン太郎氏が、自分の子どもに向けて書いたお金と投資の本です。お金で苦労しないために1番大切なのは正しいお金の知識を身につけることであり、「無駄遣いせずに貯金しなさい」というアドバイスだけでは不十分だと著者はいいます。

「フローとストックの違い」「資本家と労働者の話」など、学校の授業では習わないお金の知識を学べます。タイトルに「投資」とあるように、資産運用に重点を置いているのも本書の特徴です。資産運用について詳しく学びたい親子に向いています。

外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

1926年(昭和1年)に米国で出版された世界的ベストセラー「The Richest Man In Babyron(バビロンいちの大金持ち)」を翻訳、漫画化したものです。2020年(令和2年)に日本で1番売れたお金の本となりました。マンガなので、子どもでもストーリーを楽しみながら名著の内容を学べます。

目先のお金を手に入れるテクニックではなく、働くことの大切さなど、幸せな人生を送るための真理を学べるのが特徴です。コラムに詳しい解説が書かれているので、具体的にどんなことに取り組めばよいかも理解できるでしょう。

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

まとめ

将来お金で苦労することなく幸せな人生を過ごすには、早いうちに金融リテラシーを高める必要があります。子どもにお金のことを知ってほしいなら、親子で金融教育本を読むのがおすすめです。子ども向けのお金の本はたくさんあるので、年齢や理解度に合わせて楽しく学べそうな本を選びましょう。

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