サラリーマンや公務員の方は大抵、6月と12月にボーナスが支給されます。
特に今年1年目で新入社員の方は自分がどれくらい貰えるか、気が気でない方も多いことでしょう。
結論から申し上げますと1年目における夏のボーナスは企業によってバラバラで、まったくでないところもあれば固定で数万円と決まっているところもあります。
新卒で入社した場合、夏のボーナスはおまけみたいなものです。したがって一喜一憂する必要はありません。
この記事では、ボーナスの大手企業と中小企業における差や、新社会人で貰ったボーナスのおすすめできる使い方について解説していきます。
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夏のボーナスの代わりに支給される「寸志」とは?
企業や組織によって多少差はあるものの、6月と12月にボーナスを出す企業の多くは、夏が前年度の10月~該当年度の3月、冬が該当年度4月~該当年度9月の個人における業績を基にボーナス額を算定します。
したがって4月入社の新入社員がボーナスを貰おうとした場合、算定期間が0日のため額も0になると言ったパターンが多いです。
しかしそれでは可哀そうといった企業側の厚意から、寸志といった形で数万円程支給されることがあります。
もともと「寸志」とは少しのといった意味を持つ「寸」と、心遣いといった意味を持つ「志」の組み合わせです。「ちょっとした気持ち」といった意味で捉えておくのが良いでしょう。
余談になりますが、従来であればボーナスが発生しないパートやアルバイトの方にも企業側から寸志としてボーナス代わりに少額渡されることもあります。
新入社員1年目の夏・冬の平均ボーナス(賞与)はいくら?
新入社員の1年目における夏のボーナス・冬のボーナスが平均いくらくらい貰えるかについて確認していきましょう。
新卒の夏のボーナス
新卒の冬のボーナス
をそれぞれご紹介します。
夏のボーナスは「寸志」が多数?なしで冬に繰り越しの会社も?
2020年度のデータによると、新入社員の夏におけるボーナスは大卒で10万円弱、高卒で7万円強です。
また、企業側のアンケートとして、新入社員に対して「何らかの夏季賞与を支給する」と回答した割合は85%ほどでした。
このことからも多くの企業では夏に支給されるボーナスは「寸志」といった形で、すこしの額貰えることが一般的なようです。
冬のボーナスは満額貰える?手取りでいくらくらい?
冬のボーナスは算定期間である4月~10月に在籍していることになるので、ほとんどの企業では満額貰える場合が多いでしょう。
なかには入社後数か月は試用期間といった考えから、満額は支給されないことも考えられます。
しかし、夏に支給される少額のボーナス(寸志)と比較するとしっかりと在籍していた期間があるため、多くなる可能性が高くなることでしょう。
貰える額は企業の規模や規則によりますが、ボーナスが年2回、月給4か月分の企業で月給25万円貰っている方の場合、額面は50万円ほど貰える計算になります。
手取りでも40万円程は貰えるので相当な額貰えると期待して良いでしょう。
大手企業は中小企業とどれくらい差が出る?
大手企業と中小企業でボーナスにどれくらいの差が出るか気になる方も多いのではないでしょうか。
業界や個人の能力によっても支給額に差は出るため、一概にいくら違うとは言えません。
しかし、大手企業と中小企業ではボーナス支給額に明確な違いはあると断言できます。
断言できる背景として、筆者自身が体験した例をご紹介します。
筆者は新卒で、地元のとある製造業に就職しました。
その企業は従業員が200人程で括り的には中小企業です。中小企業でも労働組合があり、団体交渉によってボーナスの平均支給額が妥結されると組合員全員にその額が通知されます。その中小企業で通知された平均支給額はおよそ70万円でした。
その後ご縁があり、同じ業界の最大手へと転職しました。業界最大手企業に入社してからも団体交渉はあり平均支給額を見れたのですが、その額は約90万円であり中小企業にいた頃と比べて新卒の給料丸々1ヵ月分くらいは違いがありました。
もちろんこの事例が全ての業界、企業に当てはまるわけではありません。しかし、このような実体験からも、大手企業の方がボーナス支給額が多い傾向にあると考えています。
ボーナスが高い企業ランキング
中小企業と大手企業におけるボーナスの差について解説しましたが、ボーナスが高い企業としてどのようなところがあるか気になった方も多いのではないでしょうか。
ボーナス支給額を公開している日系企業としては以下のようなランキングとなりました。
東京エレクトロン・・・2,324,339円
ディスコ・・・1,902,405円
トーセイ・・・1,400,000円
大塚商会・・・1,359,043円
兼松エレクトロニクス・・・1,242,600円
いずれも大手企業なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。とくに東京エレクトロンの冬に支給されたボーナス額が1回で232万円なのは驚異的な数値ですね。
ただし、この額は新卒者ではなく全従業員の平均である点は覚えておいてください。
新社会人ボーナスのおすすめできる使い方は?
一度に大金を手にしてしまうとあれも欲しい、これも欲しいと言った欲が出て来る気持ちはよくわかります。
しかし、新社会人のボーナスはとても貴重なものです。特に1回目のボーナスは記憶に残ることでしょう。
最初だからこそ使い道は重要です。具体的におすすめできる使い方は
親へのプレゼント
自己投資
貯金
です。それぞれ見ていきましょう。
親へのプレゼント
ボーナスの使い道は色々ありますが、まずはご自身を就職できるまでサポートしてくれた親御さんへ、ささやかなプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。
特に初任給でプレゼントできなかった、と言う方はぜひ感謝の気持ちを込めて贈り物をしましょう。
特段高い物を用意する必要はありません。親が普段買っている日用品や雑貨など、ちょっとしたもので良いのです。
自分が手塩にかけて育てた息子・娘が立派に自立して恩返しをしてくれた、それだけで親としては感激極まりないことでしょう。
自己投資
個人的に最もおすすめの使い道は自己投資です。
自分で稼いだお金だからこそ無駄にできないと言った気持ちから、本気で取り組むことができるでしょう。
ただし自己投資と言っても漠然過ぎます。知見を広めるため、人脈を広げるためといった理由にかこつけて飲み会やキャバクラなどで散在してしまってはあとに何も残りません。
できることなら、あとから何か形として残るものが好ましいですね。
個人的におすすめする自己投資は資格の勉強です。社会人は学生までに培ってきた知識や技能とはまた別のスキルが問われます。資格はそれらを体系的に学べるので、取っておいて役に立つと言えるでしょう。
特にお金のことについて学べるファイナンシャル・プランニング技能士(通称:FP)は、その知識が生活にそのまま役立ちますし、転職にも強い資格です。興味がある方は是非勉強してみてください。
参考:FP3級の難易度は簡単すぎ?意外と難しい?ファイナンシャルプランニング技能士(FP)3級の難易度と必要な勉強時間
貯金
何に使おうか使い道が決まらない方は、無理に貰った段階で使う必要はありません。
お金は貯めておいて損は無いので貯金しておくことも良いのではないでしょうか。
将来結婚する場合、結婚式の費用は思っているよりもかかることでしょう。子どもが生まれてから就職までに少なくても2,000万ほどはかかるといわれています。
結婚しない場合でも、病気になったりけがをしたり、いつ何があるかは分かりません。
いざと言うときにお金は絶対必要になるので、良い使い方をするだけでなく貯める習慣も若いうちから付けておきたいですね。
新入社員の夏・冬のボーナス相場まとめ
今回は新入社員の夏におけるボーナス・冬におけるボーナスの相場や、大手企業と中小企業での支給額の違い、ボーナスのおすすめの使い道について紹介させていただきました。
新入社員の方は夏は寸志といった形で支給されることが多く、満額はあまり期待できません。
しかし、4月からの頑張りは冬のボーナスにしっかりと反映されることでしょう。
夏はあまり支給されないからと言って手を抜かず、冬のボーナスに向けて仕事を一つでも覚えて行きたいですね。
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