社会人になると、ほとんどの人がクレジットカードを保有し日々の生活で利用する場面も多いでしょう。今回はクレジットカードの保有や利用に関するデータを基に、平均利用額などを年代や地域ごとに解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
九州の人はクレジットカードをどのくらい使う?保有率・年間使用額etc.を全国と比較
クレジットカードの保有率は?
クレジットカードの保有率について、世代ごと・地域ごとにまとめます。自分が住んでいる地域や、該当する年代ではどうなのかを確認してみましょう。
なお、本記事中の数値やデータは「JCB・クレジットカードに関する総合調査・2020年(令和2年)度版調査結果」を参考にしています。
調査全体におけるクレジットカード保有率
クレジットカードの保有率は、全体のうち約87%という結果です。ひとりあたりの保有枚数は、1~3枚が全体の7割を占めています。
男女別・世代別クレジットカード保有率
男女とも、60代以降では約9割以上がクレジットカードを保有しています。20代では男性74%、女性79.8%と、いずれも8割近くがクレジットカードを保有していることがわかります。
調査結果の詳細は、以下のようになっています。
男女別・世代別のクレジットカード保有率 | ||
世代 | 男性 | 女性 |
20代 | 74.0% | 79.8% |
30代 | 85.8% | 85.6% |
40代 | 86.4% | 88.1% |
50代 | 86.2% | 93.4% |
60代 | 91.5% | 93.7% |
地域別保有率
クレジットカードの保有率を地域別に調査した結果は以下の通りです。最も保有率が高いのは東海圏で、保有率が低いのは九州圏という結果でした。
地域 | 保有率 |
北海道 | 87.0% |
東北 | 85.3% |
首都圏 | 87.2% |
甲信越・北陸 | 83.3% |
東海圏 | 90.2% |
近畿圏 | 87.3% |
中国・四国 | 89.1% |
九州圏 | 80.0% |
気になる使用額は平均いくら?
ここまでの調査結果から、多少の男女差や地域差があるものの、20代以上の約8割程度がクレジットカードを保有していることがわかりました。ここからはクレジットカードの使用状況に関して、月間の平均使用額を世代別・年代別で比較しながらまとめていきます。
毎月の平均利用金額
クレジットカードを1枚のみ保有の場合はその1枚を、複数保有の場合ではメインで利用するカードに関して、毎月の平均利用金額は約5.6万円でした。
複数枚保有している人で、主に使うクレジットカードではない2枚目以降のカードの平均利用金額は、月平均約1.8万円でした。
男女別・世代別利用平均額
男女別の1枚目(主に使うカード)の平均利用額を世代別にまとめた結果は以下の通りです。
男女別・世代別の毎月の平均利用額 | ||
世代 | 男性 | 女性 |
20代 | 3.79万円 | 4.07万円 |
30代 | 6.31万円 | 5.30万円 |
40代 | 6.05万円 | 5.26万円 |
50代 | 6.85万円 | 5.68万円 |
60代 | 6.38万円 | 5.78万円 |
地域別・利用平均額
地域別に利用平均額をまとめた結果は以下の通りです。
地域 | 利用平均額 |
北海道 | 5.55万円 |
東北 | 4.96万円 |
首都圏 | 6.31万円 |
甲信越・北陸 | 5.53万円 |
東海圏 | 5.59万円 |
近畿圏 | 5.55万円 |
中国・四国 | 4.69万円 |
九州圏 | 4.72万円 |
クレジットカードを利用する理由
保有しているクレジットカードを利用する理由のデータも、同調査ではまとめられています。
一番多い理由は「ポイントやマイルを貯めやすい」という理由で51.3%でした。以下、その他の理由を多い順から紹介します。
● 入会金・年会費が安い(無料)…37.7%、
● 日常的に利用している口座を利用できる…16.6%
● ポイント交換商品が良い…13.0%
● 自分のよく行く店で割引などサービスがある…11.4%
● 会員専用ページが使いやすい…8.4%
クレジットカードを利用するメリットとは
社会人になり、自分の家計は自分で管理するようになれば、クレジットカードも財布代わりに使うことが増えます。クレジットカードを保有し、利用する時にはどのようなメリットがあるのでしょうか。こちらもデータを参照してまとめていきます。
手持ちの現金がなくても買い物ができる
急な出費で現金を引き出しに行く時間がなくても、クレジットカードで支払うことができて大変便利です。さらに大きなメリットとして、クレジットカードを利用する際は手数料はかかりません。反対に、休日や夜間の買い物時に銀行ATMから現金を引き出そうとすると、手数料が発生します。
クレジットカードは、現金がなくても買い物ができる利便性の高さと、手数料がかからないという節約の面のどちらのメリットもあります。
ポイントが貯まる
クレジットカードの利用額に応じて、ポイントやマイルが貯まります。貯まったマイルは商品と交換でき、電子マネーとしてチャージ利用が可能な場合もあります。
クレジットカード付帯サービスが豊富
クレジットカードを保有しているだけで、提携施設で割引などの優待を受けることができます。これは、クレジットカードを利用しなくても受けられる場合もあり、保有と利用どちらでも優遇されるサービスです。
保有しやすく、日常生活の中で使い勝手が良い
今回の調査結果のうち、上記で紹介したメリット以外にも、クレジットカードを利用する理由として以下のようなものが挙げられています。
● 入会費・年会費が無料(または格安)
● 日常的に利用している銀行口座を利用できて便利
西日本シティ銀行のALLINONEカード
これらの調査結果から、ポイントが貯まりやすく年会費が無料または格安で、銀行口座と連携できるクレジットカードは使い勝手がよく、メイン使用の1枚になるとわかります。これら全てを満たしているのが、西日本シティ銀行のALLINONEカードです。
西日本シティ銀行のALLINONEカードなら、初年度年会費が無料です。また、SUGOCAやnimocaとセットにすることで交通系ICカードとしても利用できます。さらにアミュプラザ博多など提携先での買い物時に5%オフとなるなど、特典が盛りだくさんです。まさに普段使いの1枚として最適といえるでしょう。
クレジットカードの主な使用用途
クレジットカードは、百貨店やスーパー、コンビニやガソリンスタンドなどあらゆる業種で使うことができます。ここからは、保有しているクレジットカードの主な使用用途についてまとめます。
オンラインショッピングで約8割
フリマサイト以外のオンラインショッピングでは、買い物全体のうち約8割がクレジットカード決済を利用しているという結果でした。また、オンラインショッピングのうちフリマサイトでは、全体のうち約7割を超える場合でクレジットカードを利用しているという結果でした。
総じてオンラインでの買い物においては、クレジットカード利用率が高いということがわかります。
その他の使用用途
この他にも、クレジットカードは以下のような使用用途で利用されています。それぞれの割合は、買い物全体のうちどの割合でクレジットカードを利用したかを示しています。
使用用途 | 割合 |
携帯電話料金 | 73.0% |
航空券 | 72.0% |
スーパーマーケット | 71.4% |
ゴルフ場 | 70.4% |
百貨店 | 69.4% |
生活費の支払いをカードで利用している割合
クレジットカードを保有している人では、生活費に占めるクレジットカード利用の割合は、全体で約4割です。
最も高いのは20代30代の既婚者
生活費の支払いをクレジットカードで行っている割合が最も高いのは、20代30代の既婚者で45.5%でした。一方、最も低いのは未婚30代で37.4%となっています。
地域別では甲信越・北陸がトップ
地域別で比較してみると、甲信越・北陸がトップで44.8%でした。次に首都圏で43.5%となっています。最も利用率が低いのは中国・四国で、35.8%という結果でした。
キャッシュレス決済全体でのカード利用の割合
クレジットカードは、現金のやりとりがないキャッシュレス決済のひとつです。なお、クレジットカード以外にはデビットカードやQRコード決済などがあります。
キャッシュレス決済全体のうちクレジットカード利用の割合は最も高く、86.6%でした。
次点は電子マネー(77.4%)で、スマホ決済は大きく引き離されて56.6%という結果です。このことから、依然としてクレジットカード決済は私たちの日常から切り離せない存在であるということがわかります。
まとめ
20代以上の世代では、全体のうち約8割以上がクレジットカードを保有し、毎月平均5.6万円を利用しています。使い勝手の良いクレジットカードを活用することは、生活の質が向上することにもなります。福岡にお住まいなら、初年度の年会費無料、提携店舗での割引といった特典があるALLINONEカードは使い勝手が良いのでおすすめです。
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- クレジットカード
大野翠
芙蓉宅建FPオフィス代表、FP技能士センター正会員
金融業界歴10年目、お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを開催している。