買い物や各種支払いに際して、現金だけでなく他の支払い方法もあると便利です。今回は現金以外の支払い方法のうち、クレジットカードの保有率や利用状況に関して、九州と全国を徹底比較してまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください。
全国と九州で比較!クレジットカードの保有率はどのくらい?
全国では、クレジットカードを保有している人はどれくらいいるのでしょうか。また、九州は全国と比べてどうでしょう。本記事では、JCBが調査した「クレジットカードに関する総合調査・2020年(令和2年)度版」を参考にデータを紹介していきます。
【九州】クレジットカード保有率
九州のクレジットカード保有率は80.0%という結果でした。これは全国の中で最も低い保有率となっています。
【全国】クレジットカード保有率
一方、全国ではクレジットカードの保有率は平均87%という結果でした。ここから、全国の各地域別保有率と、九州の保有率との比較を表でまとめて紹介します。いずれの地域の保有率も、九州より上回っています。
地域 | 保有率 | 九州との比較 |
北海道 | 87.0% | 7.0%上回っている |
東北 | 85.3% | 5.3%上回っている |
首都圏 | 87.2% | 7.2%上回っている |
甲信越・北陸 | 83.3% | 3.3%上回っている |
東海圏 | 90.2% | 10.2%上回っている |
近畿圏 | 87.3% | 7.3%上回っている |
中国・四国 | 89.1% | 9.1%上回っている |
クレジットカードの年間使用額はいくらの差がある?
ここからは、クレジットカードを年間どのくらい利用しているのか、全国と九州で比較してみましょう。
【九州】クレジットカード年間利用額
九州の毎月の利用額平均は、4.72万円という結果です。年間利用額に換算すると、56.67万円です。
【全国】クレジットカード年間利用額
全国のクレジットカード利用平均額は、5.6万円という結果です。年間利用額に換算すると、67.2万円です。
以下、全国の各地域別利用額と九州の比較を表にまとめて紹介します。
地域 | 月・利用額平均 | 年間・利用額平均 | 九州との比較 |
北海道 | 5.55万円 | 66.6万円 | 9.9万円多い |
東北 | 4.96万円 | 59.52万円 | 2.85万円多い |
首都圏 | 6.31万円 | 75.72万円 | 19.05万円多い |
甲信越・北陸 | 5.53万円 | 66.36万円 | 9.69万円多い |
東海圏 | 5.59万円 | 67.08万円 | 10.41万円多い |
近畿圏 | 5.55万円 | 66.6万円 | 9.93万円多い |
中国・四国 | 4.69万円 | 56.28万円 | 0.39万円少ない |
全国と九州における、クレジットカードの保有枚数の違い
ここからは、全国と九州のクレジットカードの保有枚数、携帯枚数の違いについてまとめていきます。
【九州】クレジットカードの保有枚数
九州圏のクレジットカードの平均保有枚数は3枚、携帯枚数は1.9枚です。
【全国】クレジットカードの保有枚数
全国のクレジットカードの平均保有枚数は3枚、携帯枚数は2.1枚です。
以下、全国の各地域の平均保有枚数と携帯枚数、九州との比較を表にまとめて紹介します。
(カッコ内の数字は、九州との比較結果を表しています。)
地域 | 平均保有枚数 | 携帯枚数 |
北海道 | 3.0枚(同数) | 2.1枚(0.2枚多い) |
東北 | 2.9枚(0.1枚少ない) | 2.1枚(0.2枚多い) |
首都圏 | 3.2枚(0.2枚多い) | 2.2枚(0.3枚多い) |
甲信越・北陸 | 2.7枚(0.3枚少ない) | 2.0枚(0.1枚多い) |
東海圏 | 2.9枚(0.1枚少ない) | 2.1枚(0.2枚多い) |
近畿圏 | 2.9枚(0.1枚少ない) | 2.0枚(0.1枚多い) |
中国・四国 | 2.9枚(0.1枚少ない) | 1.9枚(同数) |
全国と九州でクレジットカードの利用理由は異なる?
全国と九州で、クレジットカードの利用理由に違いはあるのでしょうか。比較しながら紹介していきます。
【九州】クレジットカードの利用理由
九州の人がクレジットカードを利用する理由として最も多いのは「ポイントやマイルが貯めやすいから」という内容でした。
次に多いのは「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」でした。
【全国】クレジットカードの利用理由
全国のクレジットカード保有者が利用する理由として最も多い内容、次に多い内容はいずれも九州と同じでした。このことから、クレジットカードを利用する理由は、九州と全国にほとんど差異はないとわかります。
その他の利用理由
この他、クレジットカードの利用理由に関して、全国と九州では同じ内容でした。具体的には以下のような内容が挙げられています。
● 日常的に利用している銀行等の口座を利用できるから
● ポイント交換商品が良いから
● 自分のよく利用するお店で割引などのサービスがあるから
利用理由を網羅したクレジットカードは?
西日本シティ銀行「ALLINONEカード」は、九州や全国で上位にランキングされている利用理由を網羅した、利便性の高いクレジットカードです。初年度は年会費が無料、さらにATMの時間外利用料が初年度無料となるなど、日常使いの1枚に最適です。
この他、アミュプラザ博多や博多デイトスでの買い物がいつでも5%オフになるメリットもおすすめポイントのひとつです。交通系ICカードとしても利用できるため、1枚保有していればどこでも便利に使えます。
クレジットカードの利用業種に差はある?
全国のクレジットカードの利用業種と、九州の利用業種に差はあるのでしょうか。比較しながら紹介します。
【九州】クレジットカードの利用業種
九州の人がクレジットカードを使う業種として最も多いのは、「オンラインショッピング(フリマサイト以外)」で35.3%でした。次に多いのは「携帯電話料金」と「スーパーマーケット」で29%という結果です。
クレジットカードの利用理由を全国と比較
クレジットカードの利用業種の全国平均で最も多いのは「スーパーマーケット」で35.6%、次に多いのは「オンラインショッピング(フリマサイト以外)」で34.8%、その次は「携帯電話料金」で32.2%でした。
全国と九州を比較してみると、九州で最もクレジットカードが利用されている業種は「オンラインショッピング(フリマサイト以外)」であるのに対して、全国では「スーパーマーケット」となっています。
まとめ
全国平均が87%であるのに対し、九州のクレジットカードの保有率は80%という結果でした。この他、保有枚数・総合的な利用状況に関する結果では、全国と大きくかけ離れている内容はありません。クレジットカードは上手に利用すれば、日常生活を豊かにするものです。ぜひおすすめのカードも参考にしていただき、価値のある1枚を活用ください。
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大野翠
芙蓉宅建FPオフィス代表、FP技能士センター正会員
金融業界歴10年目、お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを開催している。