子どものやる気を引き出す方法を解説!タイプ診断から疑問を解消

「宿題をさせたい。」

「お稽古の練習をして欲しい。」

「出しっぱなしのおもちゃの片付けをさせなきゃ。」

やって欲しいこと、させなきゃいけないこと、日々山積みですよね。

外出自粛などが続き、一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど出てくる声が、

「いつになったらやるのかしら?」

「なんでやらないんだろう?」

「どうやったらやる気になってくれるのか…」

「上の子の時はこんなんじゃなかったのに…」

「あぁ、もうわからない!!」というものです。

ほめても叱ってもなだめても、「鬼が来るよ!」と危機感を煽っても、何が響くのかわからない。

子どもの気持ちがわからない。

「なんで?」と困惑させられることも、本来はこうしたい、こうして欲しいのに…と理想と現実とのギャップに苦しみやストレスを感じることも多くあるのではないでしょうか。

このコラムでは子どもに対して抱く「なんで?」にお答えします。

 

通用しないのは、人にはタイプがあるから

子どもとはいえ、生まれながらに思考やコミュニケーションの取り方、行動特性にはタイプがあります。

だから、諦めてしまいましょう!諦めるとは、「もういいや」と割り切る、終わりにしてしまうということではありません。

諦めるの本来の意味は、「明らかに、認める」です。

そう、向き合う子どもがどういうタイプなのか、今の行動の根本にはどういう特性があるのか、それを明らかにして、認める(受け入れる)ことを試してみましょう。

明らかにし、認めたら、次は、働きかけ方を変えてみましょう。

ここでは、子どもをどんなタイプに分けることができるのか、また、そのタイプ別に「よし、やろう!」を引き出すためのコツについてお伝えしましょう。


あなたの子どもはどのタイプ?タイプ診断をしてみよう!

あなたの子どもはどのタイプ?タイプ診断をしてみよう!

あなたの子どもは、AとBどちらの数が多いでしょう。日々の行動を思い出しながらチェックして、数を数えてみてください。

設問⒈  欲しいもの、やりたいことについて

A:好みがわかりやすく変化しない   

B:好みが変化しやすい

設問⒉ 物事の進め方について

A:計画通りに進めたがる   

B:計画を無視する

設問⒊ 口癖、本音と建前について

A:「本当は?」「なんで?」「どうして?」など曖昧なものをはっきりさせようとする

B:「とりあえず」「ひとまず」を多用し、曖昧なものを曖昧なままにする

設問⒋ 急な変更や「これやって」という依頼について

A:嫌がったり困惑したりする

B:抵抗なく受け入れる

設問⒌ 何かを始めるときについて

A:じっくり考えてから行動

B:ひとまず、思いついたことから行動

さぁ、どちらの数が多かったですか?

以下のようにタイプ分けします。

Aの数が多い子どもを【目標計画タイプ】

Bの数が多い子どもを【臨機応変タイプ】

それぞれ、どんな特徴があるんでしょうか。そして、どんな働きかけをすると、子どもの「よし、やろう!」を引き出し、持続させることができるのでしょうか。


Aが多い【目標計画タイプ】

Aが多い【目標計画タイプ】

目標計画タイプはどんなタイプ?

物事の全体像、ゴールを認識した上で、「今やるべきこと」に取り組むタイプです。

きっちりはっきりしたいタイプで、計画を立ててその通りに進めたいという考え方です。そのため、目標が達成できなかったり、計画通りに進められないと、イライラしたり嫌になったり、ストレスを感じます。

目標が小さいほど行動しやすく感じる傾向にあります。

目標計画タイプが得意なこと

変化しないこと、コツコツとやること、正しいやり方で正しくすすめる「正攻法」が得意です。

目標計画タイプが苦手なこと

目標が定まらないこと、「とりあえず」でやること、優先順位が急に変わること、曖昧なこと、本音がわからないコミュニケーションを苦手としています。

目標計画タイプは、どうすれば「よし、やろう!」となる?

  • 一緒に明確なゴール設定をしよう

  • どうすればゴールにたどり着けるか、細かく計画を立てよう

  • 短期的な期限と目標を決めよう

  • 決めたことや計画がうまく進んでいるかどうか、細かくチェックしよう

このタイプが物事を始める時には、「まず考えよう」「計画を立てよう」というところからスタートします。ここがまとまらないとスタートできないタイプですが、逆にいうと、しっかり期限や優先順位が決まった計画さえあれば、スムーズに進めていくことができます。一緒に計画を立てるところから始めてみましょう!

一番重要なのは、期限です。その次に、短期目標が必要です。あまりに長いスパンだと中だるみをしてしまったり、途中で何に向かっているのか、どうすればいいのか、迷子になってしまうタイプなので、できるだけ細かい期限と目標を設定し、細かくチェックをしてあげましょう。

また、枠にはまりすぎる傾向があります。そのことが本人を窮屈に感じさせることがあるかもしれません。行き詰まっているな、と感じた時には、「こんな考え方もあるよ」「この計画を立て直してみたら?」「他にやり方ないかな?」と枠組みを広げるような働きかけをしてあげると、「よし、やろう!」と再び思うことができるでしょう。

 

Bが多い【臨機応変タイプ】

Bが多い【臨機応変タイプ】

臨機応変タイプはどんなタイプ?

目の前のことからやってみて、その積み重ねで目標を達成するタイプです。

曖昧に、ファジーにしておき、その時々でやるべきことやベストを選びたいという考え方です。

そのため、とりあえず計画は立てるものの、それが計画通りに進まなくてもストレスにはなりません。「計画を立ててもどうせ変わるだろうし」と思っている節があります。

目標が大きい方が動きやすい傾向にあります。

臨機応変タイプが得意なこと

変化に強く、その時々で「必要」と思ったことから優先すること、空気や状況を把握すること、ふんわり察するコミュニケーションが得意です。

臨機応変タイプが苦手なこと

細かすぎる目標設定や計画、優先順位ややることを固定されること、直接的ではっきりした言動が苦手です。

臨機応変タイプはどうすれば「よし、やろう!」となる?

  • まず、大きなゴール(方向性)を決めよう

  • 「今できることは何?」と考えさせ、それから実行するように促そう

  • 何でもいいから、まずはやってみることから始めよう

  • 細かい管理は嫌うので、機会をみて、目指すゴールの再確認だけは忘れずしよう

このタイプは、「とりあえず」「なんとなく」で目の前のことや思いついたこと、今必要だと感じたことから取り掛かるタイプです。そもそも計画を立てることやコツコツとすることを重要視しておらず、「やってみなければわからない」と考えています。自分の直感や感性を優先するので、ムラがあるように見えることもあるでしょう。また、変化が多いため、分析しづらく、「よくわからない」と周囲を困惑させることもあるでしょう。

このタイプには、方向性を見失わないようにすることが重要です。型にはめようとするとストレスを感じてしまうので、細かな管理やチェックをするより、行動をさせることを優先しましょう。また、詰めが甘くなりがちなので、そこに注意しながら見守ってあげてください。

 

「よし、やろう!」と思う「やる気」はどこからやってくるのでしょう?

やる気には、外からのやる気(外発的動機付け)内からのやる気(内発的動機付け)があると言われています。

外からのやる気とは、ご褒美や社会的動機(1番になりたい、負けたくない、失敗したくない)などの外から何かを付与されることによって呼び起こされるものです。

内からのやる気とは、好奇心、成長意欲、達成意欲などから呼び起こされるものです。

外から何かを与えられることで抱くやる気の場合、「欲しくない」「負けてもいい」「別に」で効果がなくなります。また、「ご褒美がないならやりたくない」「どうせ見てないからサボってしまおう」など、諦めやすく、長続きしない傾向にあります。

何かを与えられて頑張りたくなる「やる気を与える」のではなく、自分自身の内なる願望や理想、意欲から「やる気が湧き出す」ことを目指したいですね。


「うちの子、やる気になってくれないんです…」の原因と対策は?

「うちの子、やる気になってくれないんです…」の原因と対策は?

なかなか「よし、やろう!」とならない、「やる気がない」のは本当でしょうか?

もしかしたら、そう感じてしまっているだけなのかも?

子どもの「やる気がない」の原因と対策について考えてみましょう。

やる気が見えにくい

あなたが期待するほど、メラメラと燃え上がるようなやる気が見られない、「なんでもっとやる気を出さないの?」とイライラしてしまうこともあるでしょう。

本当にやる気はないのか?もしかしたら、やる気の炎が小さいだけかもしれません。

大人でも、わかりやすくやる気満々なタイプと、人知れず心の中で熱いやる気の炎を燃やすタイプがいます。この場合、「もっとやる気出しなさい!」「もう、やる気あるの?ないの?」などと責め立てると逆効果。

小さなやる気に物足りなさを感じるかもしれませんが、まずは、小さなやる気に気づき、認めてあげましょう。そして、その小さなやる気を大きく育ててはいかがでしょうか。

やる気が小さい、やる気を表に出さない理由の一つとして、自信がないことが挙げられます。やってみたことないから怖い、失敗したらどうしよう、やる気を出してうまくいかなかったら恥ずかしい。

そういう感情が邪魔をしているのかもしれませんね。

やる気があることをちゃんと認める。結果だけでなく、チャレンジしようとする姿勢をほめる。うまくいっても失敗しても大丈夫だよ、大好きだよ、という愛情を表現する。

その積み重ねで、やる気の炎を大きくすることができます。

やる気の方向性が違う

やる気がないわけじゃない、あるんです。

ただ、そのやる気が親であるあなたが期待している方向を向いていないので、あなたにとっては「やる気がない」と感じてしまっているケースです。

例えば、あなたは「公文の宿題をやって欲しい」としましょう。

でも、子どもは、図鑑を読むことに夢中になっている。

子どものやる気は「恐竜の図鑑を読んで、恐竜の名前と特徴を覚える」ことに向かっていて、あなたの期待する方向性とはずれている。

そう、やる気はあるんです。

そのことに気づくことができれば、あなたに必要なのは、「やる気を出させること」ではなく、「やる気の方向性を変えること」と捉え直すことができるでしょう。

「何をしたいの?」「どうなりたい?」「何が好き?」そんな問いかけを増やしてみてください。

「何か」がやる気を邪魔している

大きな不安、精神的に不安定、何かに怯えている、身体が疲れ切っている…そんな状況で、「よし、頑張ろう!」とはなりづらいもの。

無気力な様子や、何に対しても意欲が感じられない、という場合は、子どもが心身ともに健康かどうかをチェックしてみてください。

  • 健康的な規則正しい生活を送っていますか?

  • 親子、友達、学校や幼稚園など、人間関係で悩みを抱えていませんか?

  • 周囲の人とコミュニケーションをとれていますか?

  • どこか所在なげにしていることはありませんか?

やる気がない、無気力だ、反応が薄いなどは、子どもからの「SOS」の合図かもしれません。


読者の皆さん、あなた自身は何タイプでしょうか?

読者の皆さん、あなた自身は何タイプでしょうか?

ここで、ぜひ。これを読んでいらっしゃるお父さんお母さん、あなた自身がどちらのタイプか、タイプ診断をしてみましょう。

そして、どんな時に「よし、やろう!」とやる気がむくむく湧いてくるか、考えてみましょう。

子育てで感じるストレスの要因は、さまざまなことが考えられます。

そのうちの一つは、「ギャップ」です。理想と現実のギャップ、そして、自分自身と相手とのギャップです。

違って当たり前。自分にとっての当たり前は、他人にとっての当たり前じゃない。親子でも違って当然なんです。そのことを認識するために、相手のタイプを知ると同時に、自分のタイプも知ってみましょう。

少し向き合い方が変わってくるかもしれませんよ。


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