前回の『ハルくんの節約情報!スマホ料金・ドコモ編』に続く第2弾です。
予想はしていたのですが、案の定、前コラムと今コラムの間にKDDIグループ(au・UQモバイル・povo・J:COM MOBILE)の新プラン、さらに楽天モバイルからも衝撃的な料金プラン発表が行われ、いよいよ大手キャリアの"本気のスマホ料金プラン"が出揃いました。
KDDIグループと楽天モバイルは次回コラムでお届けするとして、今回はドコモ・ahamoの攻めた料金プラン発表を受ける形で発表されたソフトバンク陣営の新料金プランに注目していきます。
ソフトバンクグループは3つのブランドで松竹梅メニューを用意しています。
松)ソフトバンク:大容量・ショップサービスあり
竹)ワイモバイル:低中容量・ショップサービスあり
梅)LINEMO(ラインモ):中容量・オンライン手続きのみ
ドコモの場合は松メニュー(5Gギガホプレミア)と、梅メニュー(ahamo)のみで、竹メニューにあたる「ちょうどいいデータ量でそこそこ安くてショップでサービスを受けられるプラン」がありません。
※5Gギガライトという下位プランがありますが、データ容量は少なく料金は高いので、ahamoにしたほうがいいと僕は思います。
そんな中でオンライン手続きが苦手な人や、スマホが故障・調子が悪い時に自分でどうにかできない人が安さに惹かれてahamoにしてしまうと、駆け込み寺がなくて困り果ててしまうケースも予想されるわけですが、ソフトバンクにおいては安さとショップを兼ね備えた「ワイモバイル」という選択肢があります。
これこそがソフトバンクの強みだと思います。
ならば、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO(ラインモ)のどれを選ぶのが正解なのか。
各ブランドごとの特長やメリット・デメリットについて解説していきます。
データ無制限ならソフトバンク
新プラン「メリハリ無制限」
・ 2021年3月スタート
・ 月額6580円(税込7238円)
・ 5G・4G対応
・ データ通信無制限
・ テザリング・データシェア上限30GB
・ 3GB以下の月は1500円引き
・ 新みんな家族割 2人:-600円/3人以上:-1100円
・ おうち割光セット:-1000円
ソフトバンクのプランは『メリハリ無制限』に一本化されました。
ソフトバンク回線がよくて、データをじゃぶじゃぶ無制限に使いたい人は迷わずこのプランを選ぶことになります。
スマートフォン自体での通信は無制限ですが、テザリングなどには30GBの上限が設定されています。
家族2人でソフトバンクを利用すれば毎月全員600円引き、3人以上なら毎月全員1100円引き。
ソフトバンク光・Air加入なら毎月全員1000円引きとなります。
金額だけ見ればかなり安く感じますが、ここには通話オプションが含まれていません。よく通話する人は通話オプション加入も必須です。
通話オプション
・準定額オプション+800円/月(5分通話定額)
・定額オプション+1800円/月(24時間通話定額)
毎月の通話時間などと照らし合わせて、合うオプションを選びましょう。
+スマホ端末割賦代金
シンプルになり値下がりした料金プランだけを見ると喜びたくなるところですが、スマホを新しく購入したり、割賦代金が残っている人はここに数千円がプラスされることになります。
iPhoneと一言で言っても、iPhone12Proなら余裕の10万円超えだし 、iPhoneSEなら4万円台で購入できます。
スマホを購入する前に、端末代金がいくらなのか、自分に合う機能を備えたスマホなのかなどを意識するようにしましょう。
安くてお店もあるワイモバイル
シンプルS
・ 月額1980円(税込2178円)
・ 高速通信データ容量:3GB
・超過後は最大300kbpsで無制限
・4G+5G
・通話料:30秒20円
シンプルM
・月額2980円(税込3278円)
・高速通信データ容量:15GB
・超過後は最大1Mbpsで無制限
・4G+5G
・通話料:30秒20円
シンプルL
・ 月額3780円(税込4158円)
・ 高速通信データ容量:25GB
・ 超過後は最大1Mbpsで無制限
・ 4G+5G
・通話料:30秒20円
ソフトバンク回線が本家ソフトバンクより安く使えることで人気のワイモバイルの料金プランも刷新されました。
ドコモ陣営にはないソフトバンク陣営の強みはまさにここで、"データ量はそこそこあればよく、店舗でのサービスも受けたい"という人にとってはまさにワイモバイルが受け皿となります。
ほとんどデータを使わなければシンプルS、20GBもいらなければシンプルM、20GBで足りなければシンプルLが選べます。
どのプランも高速通信データ容量超過後は速度制限がかけられますが、データ無制限です。
大きな変更点としては、これまではプランに内包されていた10分通話定額オプションが選択制になったこと。よく通話発信する人は通話オプションも忘れずに加入しておきましょう。
通話オプション/月額
・ だれとでも定額(通話10分定額):700円
・ スーパーだれとでも定額(通話し放題):1700円
・ 通話定額が5分ではなく10分なのがうれしいポイントです!
割引
・ おうち割光セット:-1080円引き/月
・ 家族割引サービス(2回線目以降):-1080円
・ 家族割が増額されて2回線目以降1080円引きになりました!
LINEMO(ラインモ)
オンライン専用の新プランド
・ 月額料金:2480円(税込2728円)
・ データ容量:20GB
・ データ容量超過後は1Mbps
・ LINEアプリはデータフリー
・ 5分通話定額オプション:500円/月(1年無料)
・ かけ放題オプション:1500円/月(1年間は1000円)
・ 家族割なし
・ 4G&5Gネットワーク
・ オンライン契約のみ
・ eSIM対応
・ 国際ローミング対応
・キャリアメールなし
ドコモのahamoに対抗する形で発表された『LINEMO(ラインモ)』はワイモバイルよりもさらに安い月額料金を実現しています。
ワイモバイルのシンプルMと同額ながらデータは5GB多い20GB、5分通話定額付きです。
利用頻度の多いLINEアプリにかかる通信がデータフリーというところも魅力。将来的にはLINEで申込や手続きが完了できるようになる可能性も。
ただし申込や手続きはオンライン限定なので、困った時に駆け込める店舗・窓口はありません。
全て自己解決できる人にとっては魅力的な新ブランドですが、そうでない人にとってはソフトバンク・ワイモバイルの方が安心安全な選択肢ということになります。
どこを選べばいいの?
ソフトバンクがおすすめの人
・ ソフトバンク回線がいい人
・ データを無制限に使いたい人
・ 家のネットがソフトバンク光・Airの人
・ ショップでのサービスを受けたい人
・ オンライン手続きが苦手な人
ワイモバイルがおすすめの人
・ ソフトバンク回線がいい人
・ ソフトバンクより安くしたい人
・ データ量が3?25GBで足りる人
・ ショップでのサービスを受けたい人
・ 家のネットがソフトバンク光・Airの人
・オンライン手続きが苦手な人
LINEMO(ラインモ)がおすすめの人
・ ソフトバンク回線がいい人
・ ワイモバイルより安くしたい人
・ データ量が20GBで足りる人
・ショップでのサービスが不要な人
・ オンライン手続きが得意な人
・ iPhoneのeSIMで利用したい人
データ量とショップの必要性が分かれ目
まずは毎月どのくらいのデータ量が必要なのかを確認してみましょう。
25GB以内に収まるようであればソフトバンクよりワイモバイルのシンプルLの方が月額料金を抑えることができます。
ショップでのサービスが不要であれば、ワイモバイルよりLINEMO(ラインモ)の方が料金は安く・データは多く使うことができます。
なんとなく使うのではなく、自分にジャストフィットなキャリア・プランを選ぶことで、使えるデータ量を増やしたり、毎月の支払額を大幅に減らすこともできます。
スマホ料金は今や大幅削減可能な固定費です。
スマホ料金を見直すことで、趣味嗜好にかかるお金や友好費を削ることなく貯金や投資に充てる原資を生み出しましょう!
ドコモと比べると…
5Gギガホプレミア vs メリハリ無制限
月額料金はソフトバンクのメリハリ無制限が70円安。
通話かけ放題オプションはドコモの方が100円安。
家族割引はソフトバンクの方が100円高。
家のネット回線セット割引は同額。
細々見ていくと若干の差はありますが、この辺りはほとんど横並びの範疇です。
ahamo vs LINEMO(ラインモ)
ahamoは月額2980円。LINEMOは月額2480円。その価格差は"5分通話定額の有無"です。
通話をほとんどせず5分通話定額が不要という人であれば、LINEMOの方が月額料金を抑えることができます。
しかもLINEMOはLINE利用時に発生する通信のほとんどがデータフリーになる(20GBにカウントされない)というメリットもあります。
5分通話定額ありきで考えれば料金は横並びなので、最終的には生活圏の電波強度が優秀な方を選びましょう。
決めるのはまだ早い!
次回コラムではドコモ陣営・ソフトバンク陣営に勝るとも劣らないプランを用意してきたKDDI陣営と楽天モバイルのプランに注目します。
特にKDDIのpovo、楽天モバイルのUN-LIMIT Ⅵ(アンリミットシックス)が素晴らしいプランとなっています。
次回もお楽しみに!
■ハルくん 公式HP:https://harulog.jp
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ハル(haru)くん
タレント
1980年、熊本県出身、福岡県育ち。高校在学中に地元のモデル事務所に所属し、その後タレントとしてテレビやラジオでの活動をスタート。企業イベント・ファッションイベント・スポーツイベント・結婚式などのMC司会進行でも活躍中。タレント活動のほか、子ども用ハミガキジェル『ジェニトーレ』をプロデュース。ネット・デジタルスキル向上のためのオンラインレッスンも常時開催。子育てインストラクター・ISD個性心理学インストラクター・コスメマスター4級資格。