インタビュー

【ぼくたちの子育て】子どもと触れ合える今の時間を大切に | 田村淳さん

ぼくたちの子育て田村さん

印刷会社に勤務する一方、八極拳の講師としても活躍する田村さん。妻の里佳(りか)さんとの職場恋愛を経て2007年に結婚し、11歳の男の子と5歳の女の子の子育て中。八極拳の教えが育児にも活きているそう。キャラ弁作りを始め、子どもとのコミュニケーションを大切にする田村さんに子育てのポイントを伺いました。

◾️Profile
田村 淳(たむら まこと)さん
八極拳講師 / 営業
1975年5月生まれ。福岡県北九州市在住。印刷会社に入社し、3年前から福岡支店にて勤務中。また、八極真功武舘にて八極拳の講師を務める。現在、11歳の長男、勇護(ゆうご)くんと5歳の長女、早優花(さゆか)ちゃんの子育て中。今年21年4月に第三子が誕生予定。

職場のコピーバンドで仲を深め結婚

――お二人の出会いをお聞かせください。

職場恋愛です。社員4人でJUDY AND MARYのコピーバンドを結成して、妻がボーカル、僕がギターでした。そこから仲良くなって結婚に至りました。ちなみに、ドラムの男性とベースの女性も結婚したんです!よくダブルデートしていましたし、お互いの結婚式で演奏しました。

―結婚当初からお子さんは欲しいと思われていましたか?

はい、妻も僕も兄弟がいたので、2人は欲しいと思っていました。兄弟がいるとお互い相談できるので、兄弟は必ず作ろうと最初から話していたんです。上の子が大きいと下の子の面倒を見てくれるのも助かりますしね。

田村さん餅つき

――奥さんの妊娠中、日常生活に変化はありましたか?

今、妻が3人目を妊娠しているんですが、今回特に悪阻が長く、数ヶ月続きました。長男が今11歳なので、妻の体も1人目を妊娠したときとは違いますから、今回はほとんど動けなかったんです。そこで、会社に事情を話して、家事は全て僕がやるようにしていました。どうしても育休がなかなか取れない環境なので、時短勤務でできる限りやろうと。仕事が終わって15時頃から買い物に行って、掃除、洗濯、料理などをするという生活でしたね。

八極拳の心を育児に応用

――八極拳の先生もされているんですよね。

はい、高校の時に「拳児」という漫画を読んだのが八極拳との出会いです。それから独学で13年練習。師匠と出会い約9年間学び、5年前に弟子入りして今は教える立場になりました。もともと八極拳を伝承したくて教え始めたんですが、今はそこに家族を守りたいという理由が加わりました。長男の勇護という名前も八極拳に由来しています。

――お子さんにも教えているんですか?

長男には今庭で教えているんですが、これは友達を作るためでもあるんです。武術を学ぶことで心にゆとりができて、争いを避けられると考えています。それに、武術界では同じ武術をしている人は家族という考え方があるので、武術が縁で世界中に友だちができればいいなぁと。娘にも、万一危険な目に遭っても逃げられるくらいには身につけて欲しいと思っています。武術を学んだあとどう行動するかは本人次第ですが、僕がこれまで学んで来たこと、今教えていることは全部伝えたいですね。

――営業のお仕事に八極拳の先生と、お忙しそうですが、仕事と育児のバランスはどうでしょうか?

実は、新型コロナウイルスの影響で時短勤務になってから、やっと子どもとの時間が取れるようになりました。それ以前は、夕食もなかなか一緒に食べられないし、平日は遊んであげられませんでした。長男も今でこそ僕の仕事を理解してくれていますが、まだ小さかった頃「パパ今日夜おる?土曜日おる?」って聞かれたときは心苦しかったですね。

――時間ができてからは、お子さんとどのように過ごしていますか?

平日の夜一緒に夕食を食べたり、休日は大きい公園や動物園に行ったりしていました。最近は、あまり遠くに外出できないので、庭で遊ぶことが多いです。子どもたちと戦いごっこやボール遊び、昔話の劇など色々やっています。遊ぶのは僕が担当です。

多方面から子どもとコミュニケーションをとること

――お子さんにキャラ弁をよく作られているんだとか。始められたきっかけはなんですか?

料理がもともと好きで、独身時代から友だちを呼んでコース料理を作っていました。細かいことが好きなんです。キャラ弁は、長男の保育園の遠足がきっかけで、色がつくふりかけを使ってショベルカーを作ったのが最初でした。それからは、遠足などの行事の度に、何日か前に子どもたちにリクエストを聞いて、下絵を描いて作っています。当日は朝4時半に起きて頑張ります!

キャラ弁

――すごい!とても喜ばれるでしょう?

喜んで食べてくれています。でも、始めたばかりの頃は失敗もしました。トトロのリクエストをもらって、ご飯と海苔でまっくろくろすけを作ったんですが、巻いた海苔が固くて、食べられなかったそうです。それからは、見た目はもちろん、子どもが残さず食べられるように工夫するようになりました。

――どんどんレベルアップしているんですね。小学校との関わり方はいかがですか?

PTA副会長とおやじの会「パピーズ」の会長を務めています。体育大会のとき朝早くテントを張りに行ったり、小学校の草刈りをしたりするなど、主に力仕事を引き受けています。文化祭や生活発表会のようなイベントでは、裏方として焼きそばを焼いたりもします。

――大変な役割だと思いますが、原動力はなんですか?

子どもに父親のかっこいい姿、頑張っている姿を見せたいという思いからです。(笑)職場で頑張っている姿は見せる機会がないじゃないですか。それに、行事のときなんかは、子どもの友だちや先生とも積極的に話して仲良くなれます。例えば、子どもたちが喧嘩して気まずそうにしていても、僕が2人を繋いでまた仲直りさせることもできるわけです。全部子どものためですね。

ともに過ごせる今を大切に

――育児をすることでの何か心境に変化はありましたか? 

突然、自分の命より大切なものができて、責任感が生まれました。それに、嬉しいことをみんなで分けあえる日々が楽しくて、本当に感謝しています。仕事で嫌なことがあっても子どもの顔を見たら元気になれて、もう、子どもがいない生活が想像できないです。いてよかったなぁといつも思います。子どもが僕の生きがいですね。

――子育てで大切にしていることはありますか?

4歳の子どもと40歳の大人の時間感覚は10倍だと聞いたことがあります。つまり、大人にとっての1分が、子どもにとっては10分の長さなんだそうです。「忙しいけ後にして」と、ちょっとの間待たせているつもりが、子どもにとってはかなり長い時間に感じているはずです。そういったところは、子どもの時間感覚で考えるようにしています。「ちょっと待って」や「後にして」が積み重ならないように、できる限り時間を割きたいと思っています。それに、こっちが子どもに遊んでもらえるのも今のうちだけですからね。

――これからパパになる方や今子育て中のパパにメッセージをお願いします。

子どもはあっという間に大きくなります。長男も気づけば来年は中学生です。自分が子どものときに比べると一瞬のように感じると思います。とにかく触れ合える時間を大切に、後悔しないようにめいっぱい時間を使うことが大事なのではないでしょうか。仕事が忙しくて奥さんに子育てを任せてしまう方もいるかもしれませんが、親子で同じ趣味を持つなどして、楽しい時間を長く過ごすのがおすすめです。これまでに自分が行って楽しかった場所や楽しかったことは、全部子どもと一緒に経験したいと思っています。

取材後記

子育てで大変なことは?と尋ねると、なかなか回答が出てこない田村さんはもはや育児のプロ!子どもたちと過ごす毎日を心から楽しまれているのが伝わりました。きっと子どもたちにも、友だちにも人気者のお父さんなんだろうなぁと想像できます。今年春には赤ちゃん誕生で5人家族になる田村家。今以上に賑やかで楽しい家庭が思い浮かび、その様子を覗いてみたくなりました。

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