【前編】元プロ野球選手・新垣渚さんと老後のお金について考える

Go!Go!ワンク編集部

|
2020年12月21日 (月)
新垣渚さんにインタビュー前編

2003年から福岡ソフトバンクホークスなどで投手として活躍し、150キロ台のストレートで勝利に貢献してきた新垣渚さん。現在は「ホークスベースボールスクール」のコーチとして、子どもたちに野球のスキルや素晴らしさを伝えています。野球選手といえば短期間でたくさん稼ぐという印象がありますが、今40歳の新垣さんは、お金をどのように管理されているのでしょうか。将来を見据えた資産運用やプライベートについて、当行のファイナンシャルプランナー・前野靖弘が切り込みました。前編と後編の2回に分けてご紹介します。

#プロフィール

新垣 渚(あらかき なぎさ)さん

新垣渚さんのお写真

元プロ野球選手

1980年、沖縄県出身。沖縄水産高校、九州共立大学を卒業後、2002年ドラフト会議の自由獲得枠で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団。1年目から先発ローテーションに入る活躍ぶりで、2014年には東京ヤクルトスワローズに移籍。最速156キロの直球でファンを魅了した。2016年12月に現役を引退。現在は「ホークスベースボールスクール」のコーチを務める。


前野靖弘

maeno

銀行・証券・生保・運用会社に勤務経験のある「個人金融業務のプロフェッショナル」でありながら、当行のオンラインセミナーなどで講師を務め、親しみやすく相談しやすいと評判。


西日本シティ銀行を訪れる新垣渚さん

プロ野球選手のときから自営業者として確定申告

新垣渚さんはプロ野球選手のときから自営業者として確定申告

本日はご来店ありがとうございます。新垣さんが現役の頃に応援していましたので、担当させていただきうれしいです。お金との付き合い方について、プライベートなこともお伺いさせてもらいますが、よろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。何でも聞いてください。

新垣さんは150㌔を超える豪速球ピッチャーということで見ていて爽快でしたし、変化球もキレッキレで凄いと思っていました。間違いなく大リーグを目指している方かと。現役当時はケガも多かったのでは?

関節を痛めることが何回かあって、大きな関節、肩関節をやってしまうと長くなって大変でしたね。スポーツ選手として致命的なダメージもありました。確かに、ケガさえなければ大リーグでやってみたい気持ちもありました。

特に右バッターのインコースをエグる豪速球ってマジで怖ぇって見てましたけど。強打者ほど力と力の真剣勝負に挑む姿に個人的には男気を感じていました。

バッターを抑えるためにはインコースも当然攻めますね。結構、当てちゃったこと(デッドボール)も多かったですね。当てたら必ず試合後に謝りに行くんですが。

デットボール当てて、怖かった選手はいますか?

それは間違いなく清原さん。次の日に謝りに行こうと思ってたら呼び出されて・・・T_T。

新垣さんは4年前に現役を引退されて、今は野球スクールのコーチを務められているとのことですが、ご職業は会社員ということでしょうか?

いえ、僕はアスリートのセカンドキャリアをサポートする、ホークスの子会社AcroBatsと契約しています。いわゆる自営業で毎年、確定申告をしている立場です。プロ野球選手時代も自営業で、入団してから税理士さんを紹介してもらいました。

では、自分でお金の管理をされてきたのですね。

結婚するまでは、自分で管理していました。ただ、先のことはあまり考えず、好きなときに好きなように使っていましたね。現役のときはとにかく野球に集中したくて、練習や遠征もあって忙しかったというのもあります。

西日本シティ銀行の前野に話しかける新垣渚さん

ストレスがかかるお金の話や管理はついつい避けてきた

結婚してからは、奥様が管理されているのですか?

そうです、妻にどうしたいか聞かれたので、お願いすることにしました。もともと野球をしながらお金を管理して税金を払ったりすることに、ものすごくストレスを感じていたんです。だから、妻に任せて、僕はお小遣い制にしてもらいました(笑)。

奥様はしっかり財布のひもを締めている感じでしょうか。

しっかりした妻なので、うまくやってくれていると思います。もし僕が管理することになっていたら、ゆるゆるだったでしょうね(笑)。僕はお小遣い制になってから、その中でやり繰りしていますし、足りなければカードを使えるんですが、ほとんど使わなくなりました。結婚してから、自分の出費は自然と抑えることができていると思います。まあ、お小遣いから子どもたちにお小遣いをあげたり、ゴルフに使っちゃったりして、残ることはあまりないですけどね(笑)。

プロ野球選手の場合、サラリーマンと比べると大きなお金が動きますし、収入にも変動がありますよね。これまで銀行などで資産運用などについて相談されたことはございますか?

全然ないんですよ。現役のときは野球ばかりで、あまりお金に関心がなくて。先の見えない仕事で多少の不安はありましたけど、だからこそ手元にお金を置いておいた方がいいのかなと思ってました。

それに、自分に知識がないから、相談するのもなんだか怖くて腰が引けてました。野球選手をしているといろいろな人に出会って、中にはお金の話を持ちかけられることも結構あるんですよ。それがいい話なのかをうまく見極められる自信がないから、結局は「分かりました」「いいです」って感じで流しちゃってました。

新垣渚さんはストレスがかかるお金の話や管理はついつい避けてきたそう

10年20年後…家族の状況を見通し支出に備えよう

お子さんはおいくつですか?

10歳・8歳・3歳の女の子が3人います。

では、10年後は新垣さんが50歳。親御さんは高齢になり、お子さんたちが大学に入ったりして、教育資金もかかりますね。新垣さんはジュニアスクールのコーチを続けているかもしれないし、ホークスの監督をされているかもしれないし…。

監督になってたら、助かりますね(笑)。僕としてはずっと野球に関わって、自分を育ててくれた野球界に恩返しをしたいという気持ちが大きいけれど、実際にどうしているかは分かりません。

先の収入は見通しが立たないかもしれませんが、奥様とお子さんがいらっしゃって、年齢に応じて出ていくお金の方は、ある程度は想像しながら準備することができます。子どもさんの学資保険には入っていますか?

妻がちゃんとやっているんじゃないかな。僕自身も妻も大学まで進学して、親からたくさんお金をかけてもらったのだと思うし、自分の子どもたちが大きくなってくると、思ったよりもどんどん出費が増えていくのは実感しています。

自分の年金を知り、老後に向けた資産管理を

老後については、考えたことがありますか?アメリカの大リーグには年金制度がありますが、日本のプロ野球にはないそうですね。

日本のプロ野球の年金制度は、数年前になくなっちゃったんですよ。正直なところ、老後についてはまだ現実味がないけど、老後は子どもに迷惑をかけないように自分たちでやっていきたいねということは妻と話してます。

夫婦でそういうことを話されるというのは、素晴らしいですね。

新垣渚さんもおすすめする自分の年金を知り、老後に向けた資産管理

今となってみれば、もうちょっと早くからお金のことを考えておけば良かったなという思いはあります。現役時代から頑張って稼いだ資産をそのままにしておいても、結局、全然増えていないという現実に直面して…当たり前なんですけどね。

結婚してから「他の人たちはどうやって資産を管理してるんだろう」と考えるようになったし、引退の文字が頭に浮かぶようになってからは、やっぱりお金のことを気にするようになったかもしれません。とはいえ、結婚してからはずっと妻任せで、家庭全体のお金については無頓着になっていたので、今回はじっくり話を聞かせてもらえる、いい機会だなと思っています。

そう言ってもらえて、良かったです。今回、新垣さんの家族構成や現状のお金の管理、将来のご要望などについてお聞かせいただいたので、もしよければ次回はライフプランをお伺いしながら具体的なマネープランや運用方法などについて、ご紹介させていただけませんか。

はい、ぜひよろしくお願いします。

(後編へ続く)

タグ
  • 資産運用