相談者
Oさん(熊本県在住)
本人33歳(会社員)
Q. 質問
海外旅行費用、どうしたら貯められる?
一人暮らしの独身女性で、長年、ヨーロッパ旅行に行く夢があります。外国に憧れがあり、将来、2年に1回は海外旅行したいです。
しかし、日々の現実に追われ、今のところなかなかそのための貯金もできずにいます。
今ある普通預金50万円は、何かあったとき万が一に備えて、取り崩したりしたくありません。
食費は月2万6000円ほどで、自炊もしますが外でのランチやコンビニでよく買ったりもしてしまいますし、お米は実家から送られてくることを考えると、もうちょっと減らせるのではないか……とは思っています。
また、カード払いをすると割り引きなどのお得が多いので(キャッシュレス還元など)、ついついカード払いでいろいろ買ってしまったりもします。
読書が趣味なので、本の購入は、なかなかやめられなさそうです。
今のところ、結婚願望はなく、これからも独身生活が続くことを想定すると、貯蓄型の保険にも加入するべきだな、とは思っています。
旅行費を貯めるアドバイスとともに、保険についてもアドバイスお願いします。
A. 回答
夢を目標に変えて、月1万2500円を積み立てて
今、貯蓄型の保険の必要はなし。将来に向け、増収と積立投資を
「不時の備え」として50万円を蓄えられてよかったですね。3カ月分の生活資金の確保で、マネープランの第一関門クリアです。
それには手を付けず、夢をかなえるための貯蓄をするという考え方も健全。問題は、日々の現実に追われて、その第一歩が踏み出せていないことです。
今の生活も大切ですが、かなえたい夢があるなら、夢を目標に変えて具体的な行動を起こすべきです。
毎月の黒字は、年3回の帰省と趣味のスポーツ観戦で、ほぼ使いきっているようです。そっちを削れないなら、毎月の支出を切り詰めるしかありません。
お便りによれば、2年に1回、30万円程度の海外旅行を希望とのこと。月1万2500円の積み立てを実行する決心をしてください。
1万円は給与振り込み口座から自動積み立てをするなど、強制力のある方法がベター。
外食やスパなどに使っている交際費を5000円に抑え、通販・書籍購入費を削って3000円を捻出すればOKです。
交際費のカットは、友人に「旅行資金を貯めている」と伝えれば、わかってくれるはず。買い物は、カードの利用枠を決めて、「夢の実現のためだから」と支出をセーブしましょう。
残り2500円は、500円玉貯金や、バスに乗ったつもりで歩く、など「つもり貯金」を実行して、楽しく貯めではいかが?
保険はがん・女性医療の保障型に加入済み。今、貯蓄型の保険に入る必要性は高くありません。将来のためには、増収策と積立投資を考えるべきでしょう。
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【転載元】「リビング北九州」2020年8月1日号掲載https://mrs.living.jp/fukuoka/fo_life/article/3944195
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髙橋 伸子
生活経済ジャーナリスト
長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。2016年に内閣総理大臣より消費者支援功労者表彰を受ける。株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの社外取締役監査等委員。