ハウスメーカーを選ぶ際、判断基準となるのが以下5つの項目です。
ハウスメーカーごとの特色がありますので、理想の家づくりのために確認しておきましょう。
判断基準1.建築工法
ハウスメーカーによって、採用している建築工法は異なります。そのため、建築工法の特徴を考慮してハウスメーカーを選ぶのも一つの基準です。建築工法を大きく分類すると、以下の3種類に分けることが可能です。
軸組み工法(木造)
・間取りを自由に設計しやすい
・日本の伝統工法を扱う工務店が多い
枠組み壁工法(2×4・木造)
・壁と床が一体化した剛性の高い構造
・マニュアル化された技術のため、品質のバラつきが少ない
プレハブ工法(木造・鉄骨・RC)
・工期が短く済む
・工場生産のため、品質のバラつきが少ない
・間取りの自由度が低い
「間取りにはこだわりたい」などの希望があれば、それに合った工法を採用しているハウスメーカーを選びましょう。
判断基準2.デザイン性
住宅には和風・洋風などさまざまなスタイルがあり、ハウスメーカーで得意とするデザインは異なります。例えば、以下のような住宅デザインがあります。
和風・和モダン
洋風・洋モダン
プロバンススタイル
ニューヨークスタイル など
外観は、家の第一印象を左右する大事なポイントです。希望するデザインが得意なハウスメーカーを選ぶと、自分のイメージに近い家ができあがるでしょう。
判断基準3.価格・費用
住宅建設にかかる価格・費用も大切な項目のひとつです。住宅を購入する際、価格は「総額」「本体価格」「坪単価」などさまざまな表記で表されます。
昔から日本で使われてきた単位の坪単価でハウスメーカーを比較するのも、ひとつの方法です。各ハウスメーカーの坪単価は、30万円~70万円以上など幅広い価格帯です。なお、同じ坪数でも住宅のデザインによって価格は変わります。
注意点として、坪単価に諸費用は含まれません。坪単価はあくまで建物や土地の1坪あたりの価格のため、そのほかにも手続き費用や工事費が発生します。ハウスメーカーへ相談する際は、提示された金額にどこまでの費用が含まれているのか、総額がいくらになるのか具体的に確認しましょう。
判断基準4.アフターメンテナンスや保証内容
これからの人生を共にするマイホームなので、どのようなアフターメンテナンスや保証を受けられるかも重要です。
住宅の保証は法律で定められている部分も多いため、ハウスメーカー独自の保証がどうなっているかを比較するのがおすすめです。法律で最低限決められている瑕疵(かし=外部から容易に発見できない欠陥)担保責任の10年保証を延長し、20~30年の保証を備えているなどがあります。
住宅の保証は、「主要な構造部分に対する保証」と「内装に対する保証」の大きく2つあります。メンテナンス頻度や無料保証の範囲を、各ハウスメーカーで確認しましょう。
判断基準5.担当者のスキルや相性
担当者はハウスメーカーとやり取りする際に、窓口となる存在です。家づくりに関するやり取りは担当者を通じて行うことが多いです。そのため、担当者への満足度はマイホーム自体への満足度にも関わります。
担当者のスキルや相性を見極めるには、以下の項目を参考にしてみてください。
・こちらの要望をしっかり耳を傾けてくれているか
・複数の案を持っており、それぞれの長所・短所を偏りなく説明してくれるか
担当者は同じハウスメーカー内でも変わりうる項目ですが、ひとつの目安にしてみてください。
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