今回ご紹介する会社は、糸島市を拠点に事業を展開する株式会社夢工防。社名の“防”という文字は“防水”が由来。その名の通り、同社は防水工事をメインにスタートし、現在では外壁工事やリフォームなど幅広い工事に対応している会社です。防水工事と聞くと“水道に関する工事”というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、同社が行っているのは住宅やビルなどの建物に施す工事。一言で防水と言っても、工事や施工の内容は多岐にわたり、その丁寧な仕事ぶりからリピートでさまざまな依頼を受けることが増えているとのことで、会社の特色など、夢工防ならではの魅力を代表取締役社長の松山将大さんにお話しを伺いました。
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防水工事の職人からスタートし、現在は外壁工事やリフォーム事業も展開
――まずは御社のメイン事業である防水工事とは、どういった工事になるのでしょうか?
松山:主にはビルの防水工事を請け負っておりまして、簡単に言うと雨による漏水を防ぐ工事になります。皆さんの身近なところで言いますと、マンションのバルコニーが分かりやすいでしょうか。グレーのツルツルとした仕上がりになっていると思いますが、それが防水工事によってなされたものです。
その他にも、ビルの屋上やエントランス、木造家屋の屋根など、皆さんの身近な建物に防水工事が活用されています。
▲防水工事
――防水というと特殊工事のイメージがあるのですが、御社の成り立ちはどういったところからはじまったのでしょうか?
松山:当社は今年で創業10年になります。元々私は防水工事の職人でした。最初はアルバイトから防水工事を始め、この会社を起こす前は5年ほど下請け業者として工事にあたっていました。そんな時、建築業界で個人事業主が法人化するブームというか流れがあり、私も後輩や職人仲間を集めて法人化することになり、会社としてスタートした感じになります。
――現在は防水工事以外の事業もはじめられていると伺っています。
松山:防水工事の職人時代から塗装や外壁関係の仕事も合わせて要望いただくこともあり、そうした経験もあって、それらの工事も請け負っています。ここ最近は内装工事に精通した社員が入ってくれたので、リフォームやリノベーション事業も展開しています。コロナ禍になってからは一般住宅のリフォーム関係の依頼が増えて、月に2~3件は工事に入っています。当社はそれぞれの分野に精通した職人が在籍しているため、幅広い工事に対応できるようになりました。
専門技術と若いチカラで多彩な案件に対応!
――防水も内装も、専門技術が必要かと思います。どのように技術を磨いているのでしょうか?
松山:まさに専門技術が必要な業種です。例えば防水には「防水施工技能士」というような国家資格が必要になるように、工事によって資格の取得が求められます。しかも会社ではなくて、職人一人ひとりが資格を持っていないと現場に入ることができません。
さらにただ資格を持っていればいい訳ではなく、お客さまの依頼や時代に合わせた資材や工法に対応する必要もあります。時には300℃にもなる高温のアスファルトを触ったり、高所で作業をしたりと、危険と隣り合わせの仕事をすることも。そうした理由から最近は業界全体で建築離れと言いますか、特に若い人の担い手が少なくなっています。
そこで当社では、新入社員の場合は入社3年ほど経って、現場である程度の技術が身につけば、資格を取得するように勧めています。ただし社内で講習会や試験など特別な機会は設けず、自主的に勉強してもらうようにしています。こちらから「勉強しなさい、資格を取りなさい」と指示しても成長しないと考えているため、自然と「自分も上を目指したい」と思えるように、自主的にスキルアップできるような環境づくりに努めています。
――松山さんご自身もまだお若い印象を受けますが、御社では若い人がメインに活躍されているのでしょうか?
松山:私は現在32歳でして、他の社員も20~30代。この業界では珍しく若手がメインに活躍していると思います。しかも社員全員が職人として現場で活躍できることも当社の強みです。この業界では自社ではなく下請けや協力会社に職人を手配することも多いのですが、当社の場合は直接職人が現場に入ることができるので、余計な手間やコストをかけることなく迅速に対応できるんです。
若い職人が現場に行くことで「若い人の頑張りを目の当たりにして励みになった」と言っていただけることも多いんですよ。そういった声があるのも嬉しいですね。
――他に会社の強みとされていることがあれば教えてください。
松山:アフターフォローですね。メイン事業でやっている防水工事などには保証があり、雨漏りがないように1年目、3年目、5年目、7年目、10年目と、定期的に点検をする必要があります。ところが実際「この工事には保証がありません」などと言って点検すらしない業者も多く…。当社の場合はお客さまの安心安全を考え、決められた年次ごとにきっちりと点検といったアフターサービスに応じるように心がけています。定期点検をする際に新しい工事のご相談を受けることも多々あり、嬉しい限りです。
需要が増加するリフォームではお客さまのニーズを第一に
――住宅リフォームの際は特にお客さまと密に接することが多いと思います。どういった対応を心がけて工事にあたっていますか?
松山:“ウッドショック”という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、現在、建築業界は新型コロナウイルスやウクライナ情勢、円安などのさまざまな影響で資材不足や価格高騰が続き、どこも本当に困っているんですよ。それでも何とか協力会社とも連携をとってやりくりをして、お客さまが希望する予算や納期に応えられるように頑張っているところです。
ただ、何か特別なことをしているつもりはありません。当たり前のことを当たり前に、目の前の仕事を誠実にこなすことを心がけていますし、幹部社員たちにもそのことは話しています。
その甲斐があってか、「今回は内装だったけど、次は外壁もお願いしたい」というようにリピートしていただくことが多いんです。
▲施工事例
――最近は住宅のリノベーションも人気ですよね。プランニングの際はどういったポイントに気を付けているのでしょうか?
松山:当社のモットーとしては、お客さまの要望にはむやみに口を挟まないこと。こちらの主張は押し付けずに、納得のいくプランをご提案できるように気をつけています。ただ、「こういうのが最近人気ですよ」というようなアドバイスはしますし、デメリットになることがあれば説明するように心がけています。
それと、見積もりに料金を追加しないこともこだわりです。最初の見積もりから「やっぱりアレもコレも必要」としてオプション料金を続々追加する…というような話を聞くことも多いんですよ。当社では基本的に、決定した見積もりから料金を追加することはありません。見積もり作成にはしっかりと時間をかけて、明確な料金を誠実にお伝えするように心がけています。
――定期点検や見積もり前の入念な打ち合わせなど、お客さまのことを第一に考えた姿勢がうかがえます。最後に今後の展望についても教えてください。
松山:現在は圧倒的に法人の仕事が多いのですが、これからは積極的に個人(一般住宅)の依頼にも応じていきたいと思っています。コロナ禍によって当社も少なからず影響を受けました。時代に取り残されないためにも、これまでの経歴に頼らずに多種多様な案件に対応していきたいと思っています。
糸島で創業し、地元を拠点に活動する『夢工防』はまさに地域密着型の企業。社員の平均年齢も若く、ハツラツとしたパワーと誠実な対応で地元に元気を届けている。そんな印象を受けたインタビューでした。現在は法人向けの工事が大半を占めているそうですが、これからはどんどん一般住宅のリフォームにも力を入れていきたいということ。会社のウェブサイトには施工事例も掲載されているのでそちらも参考に、興味のある方は電話やメールでお問い合わせしてみてください。
■会社概要
会社名:株式会社夢工防
URL:https://www.k-yumekoubou.co.jp/
所在地:福岡県糸島市高祖962-3
代表取締役:松山将大