定期預金はいくら増える?シミュレーションでわかる金利計算・税引後利息の目安
定期預金に預けると、実際にいくら増えるのか気になる方も多いでしょう。金利や預入期間によって、受け取れる利息は異なります。この記事では、定期預金でいくら増えるかのシミュレーションを通して、利息の計算方法や税引後の受取額の目安をわかりやすく解説します。
目次
定期預金シミュレーションとは?

定期預金にお金を預けるときには、受け取れる利息を事前にシミュレーションしておきましょう。将来の受取額の目安を知ることで資金計画が立てやすくなります。ここでは、途中で金利が変わらないことを前提に、単利で計算した場合の利息の目安を紹介します。
具体例①100万円を年0.2%で1年預けた場合、利息はいくら?
100万円を年0.2%の定期預金に1年間預けた場合の利息(税引前)は次のように計算します。
100万円×0.2%=2,000円
具体例②3年・5年ではどれくらい増える?
100万円を年0.2%で預けた場合、預入期間が1年よりも長ければ利息(税引前)はどうなるかを見てみましょう。
- 3年預けた場合:100万円×0.2%×3年=6,000円
- 5年預けた場合:100万円×0.2%×5年=10,000円
なお、定期預金の利息には20.315%の税金がかかります。実際に受け取れる金額は、ここから税金を差し引いた金額です。
シミュレーションで何がわかる?
定期預金のシミュレーションを行うことで、将来の受取額の目安を把握できます。具体的には、次のような点が見えてきます。
定期預金シミュレーションでわかること
- 預けたお金が、満期時にどれくらい増えるのか
- 預入期間を延ばした場合、利息はどの程度変わるのか
- 税引前と税引後で、実際の受取額にどれくらい差が出るのか
西日本シティ銀行では、定期預金専用のシミュレーターは用意されていません。しかし、計算方法を知っておくことで、定期預金のおおよその増え方を把握できます。
普通預金との違い
普通預金は入出金の自由度が高く、生活費の管理や急な出費への備えとして最適です。ただし、金利は低く抑えられていることが多く、資産を増やすという目的には不向きといえます。
一方、定期預金はあらかじめ決めた期間預入することで、普通預金よりも高い金利を受け取れるのが魅力です。その代わり、満期前に解約すると優遇金利が適用されず、利息が大幅に減ってしまう点には注意が必要です。
活用シーン
定期預金は、次のようなケースで活用できます。
定期預金の活用シーン
- 数年後に予定している住宅購入やリフォーム資金
- 子どもの進学時期に合わせて用意する教育資金
- 車の買い替えや旅行など、使う時期がある程度決まっている支出
上記のような資金はすぐに引き出す必要がないため、定期預金との相性がよいといえます。あらかじめシミュレーションを行っておけば、「この期間なら無理なく預けられる」「満期時にはこれくらいの金額になる」という目安がわかります。
急な出費に備える資金まで定期預金に入れてしまうと、いざという時に中途解約の手間や、受け取れる利息が減るといった事態が生じるため、目的に応じて普通預金と使い分けることが大切です。
例えば、窓口で多いのは「まとまったお金が入ったけど、全部定期にして大丈夫?」というご相談です。私たちはまず、生活費6か月分程度のすぐに引き出せるお金は普通預金に残し、使う時期が決まっていない分だけを期間を分けて定期にする提案をすることが多いです。
定期預金の利息計算の基本

定期預金の利息をシミュレーションするにあたって、利息計算の基本を把握しておきましょう。計算の仕組みを理解しておくことで、提示された金利から「将来いくら増えるのか」を具体的にイメージできるようになります。
利息の計算式
定期預金の利息は、基本的に次の計算式で求められます。
預入金額 × 金利 × 預入期間 = 利息(税引前)
例えば、100万円を年0.2%で1年間預けた場合は以下の計算式になります。
100万円×0.2%×1年=2,000円
単利とは
利息の付き方には、単利と複利があります。多くの定期預金で採用されているのは単利です。単利とは、元本に対してのみ利息が付く仕組みを指します。単利は計算がシンプルで、利息の額を把握しやすくなっています。
たとえば、100万円を金利0.2%の単利で3年間預ける場合、1年目、2年目、3年目とも元本100万円に対して0.2%(2,000円)の利息が付きます。
複利とは
一般的な定期預金は単利で計算されますが、満期時に元利継続を選択することで、結果的に複利のような運用になるケースもあります。複利とは、元本に加え、これまでに付いた利息にも利息が付く仕組みです。複利の場合には、利息の計算も複雑です。
例えば、100万円を金利0.2%の複利で3年間預ける場合、毎年の利息は以下のようになります。
- 1年目:100万円×0.2%=2,000円
- 2年目:(100万円+2,000円)×0.2%=2,004円
- 3年目:(100万円+2,000円+2,004円)×0.2%=2,008円
複利の場合、単利よりも利息の増え方が大きくなるため、効率よく運用ができます。
金額別シミュレーション例

ここからは、預入金額ごとに、定期預金がどの程度増えるのかをシミュレーションします。金利は年0.2%、期間は1年、単利で計算した場合の目安です。税率は20.315%で計算しています。
10万円の場合
10万円を年0.2%で1年間預けた場合の利息は、次のとおりです。
- 税引前利息:10万円 × 0.2% = 200円
- 税引後利息:159円
元本10万円程度なら、受け取れる利息はわずかで、それほどお金は増えません。
100万円の場合
100万円を年0.2%で1年間預けた場合の利息を見てみましょう。
- 税引前利息:100万円×0.2%=2,000円
- 税引後利息:1,594円
100万円を預入すると、10万円を預入したときに比べて利息は増えます。お金が増えるかどうかは、金利だけでなく預入金額の影響が大きいことがわかります。
500万円の場合
500万円を年0.2%で1年間預けた場合の利息をシミュレーションしてみます。
- 税引前利息:500万円×0.2%=10,000円
- 税引後利息:7,968円
500万円を預入すると、利息額も一定程度まとまった金額になります。定期預金は大きく増やす商品ではありませんが、まとまった資金を安全に効率よく運用できる商品です。
※ 税引後利息は1円未満を四捨五入して表示しています。
期間別シミュレーション例

定期預金は、預入する期間によって受け取れる利息が変わります。ここでは預入金額100万円、金利年0.2%、単利の場合を例に、期間別にシミュレーションしてみましょう。
半年でのシミュレーション
まずは、半年(6か月)預けた場合の利息をシミュレーションしてみます。
- 税引前利息:100万円×0.2%×0.5年=1,000円
- 税引後利息:797円
短期間でも利息は付きますが、増え方は限定的です。そのため、定期預金はすぐに使う予定のあるお金には向いていません。
1年でのシミュレーション
1年間預けた場合の利息をシミュレーションしてみます。
- 税引前利息:100万円×0.2%×1年=2,000円
- 税引後利息:1,594円
1年間は使う予定がない資金は、定期預金として預ければ、多少なりとも金額を増やせます。
3年・5年でのシミュレーション
預入期間を長くしてシミュレーションしてみましょう。
- 3年預けた場合 税引前利息:6,000円 税引後利息:4,781円
- 5年預けた場合 税引前利息: 10,000円 税引後利息:7,968円
預入期間が長くなるほど、受け取れる利息は増えます。ただし、期間が長くなるほど途中で資金が必要になる可能性も高まります。定期預金を利用するときには、預入期間中本当に使わないお金かどうかをよく考えることが大切です。
※ 税引後利息は1円未満を四捨五入して表示しています。
税引前と税引後の違い

定期預金のシミュレーションを行う際に、必ず押さえておきたいのが、税引前の利息と実際に受け取れる税引後の利息は異なるという点です。表示される金利や計算結果をそのまま受取額と考えてしまうと、想定とズレが生じることがあります。
利息にかかる税金
定期預金の利息には、20.315%の税金がかかります。この税率は、所得税・復興特別所得税・住民税を合計したもので、原則として利息が支払われる際に自動的に差し引かれます。
税引後の受取額
例えば、100万円を年0.2%で1年間預けた場合、税引前の利息は2,000円です。ここから20.315%の税金が差し引かれます。税金の額は406円、税引後利息は1,594円となります。
同様に、500万円を年0.2%で預けた場合は、税引前利息は10,000円です。利息の20.315%(2,032円)の税金が差し引かれるため、税引後利息は7,968円となります。
税引後の金額を確認することで、実際の増え方がわかります。確実に受け取れる金額を把握すれば、堅実な資金管理ができます。
※ 税引後利息は1円未満を四捨五入して表示しています。
満期時の取り扱い

定期預金シミュレーションでは、満期時の取り扱いを理解しておくことも重要なポイントです。
満期とは
定期預金は預入期間が決まっています。満期とは、定期預金の預入期間が終了し、元本と利息を受け取れる状態になる日を指します。満期日を過ぎた後、お金がどのように扱われるかは、契約時の設定によって異なります。
自動継続の種類
定期預金では、多くの場合自動継続が選択できます。自動継続には、主に次の2つの種類があります。
元利継続
満期時の元本と利息を合計した金額で、同じ期間の定期預金として継続されます。利息も含めて再度預けられるため、効率よく運用ができます。
元金継続
元本のみを同じ期間の定期預金として継続し、利息は普通預金口座などで受け取ります。利息を別で使いたい場合に向いています。
継続時の注意
自動継続の場合、適用される金利は当初の金利ではなく、満期時点の金利になります。そのため、金利環境が変わっていると、当初のシミュレーション時に想定していた利息と実際の利息が異なることがあります。
自動継続を選んでいると、満期後は定期預金に再預入されてしまいます。資金を使う予定がある場合には注意しておきましょう。
定期預金シミュレーションの注意点

定期預金シミュレーションは、将来の受取額を考えるうえで有効です。ただし、注意しておきたい点もあります。
金利は変動する
定期預金は一般的には固定金利ですが、一部変動金利の商品も存在します。途中で金利が変動した場合には、シミュレーション結果どおりにならないことがあります。固定金利でも自動継続を選択した場合には、満期時点の金利が適用されるため注意しておきましょう。
途中解約時の扱い
定期預金は、満期まで預けることを前提とした商品です。やむを得ず途中解約した場合、当初の金利ではなく、普通預金に近い低い金利が適用されることが一般的です。想定した利息を受け取るために、一定期間本当に使わないお金かどうかをよく考えて預入しましょう。
インフレの影響
定期預金は元本が保証される一方で、インフレの影響を受ける点にも注意が必要です。物価の上昇率が預金金利を上回ると、実質的な価値は目減りしてしまいます。
定期預金を選ぶ際に迷いやすいポイント

定期預金はシンプルな商品ですが、預入するときに迷うことも少なくありません。迷いやすいポイントを知っておきましょう。
期間・分散・満期時の考え方
まず迷いやすいのが預入期間です。長期間預けるほど受け取れる利息は増えますが、途中で資金が必要になるリスクも高まります。近い将来に使う予定のある資金は短めの期間、しばらく使う予定のない資金は少し長めの期間と、分けて預ける方法が有効です。
まとまった資金を一度に預けるのではなく、預入時期や期間を分散させる方法もあります。これにより、満期が一時期に集中するのを避け、資金を柔軟に使いやすくなります。
満期時に受け取るか自動継続するかも重要な判断ポイントです。満期後の使い道までイメージしておくことで、定期預金をより安心して活用できます。
定期預金はどんな人に向いている?

定期預金は大きなリターンを狙う商品ではありませんが、目的や考え方によっては非常に相性のよい選択肢になります。ここでは、定期預金が向いている人の特徴を整理します。
安全性重視の人
元本割れのリスクを避けたい人にとって、定期預金はおすすめの商品です。投資に不安を感じる人も、定期預金であれば安心して資金を管理できます。
使う予定が決まっている資金がある人
教育資金や住宅関連資金など、将来使う予定が決まっているお金は、安全性を重視して管理したいものです。定期預金に預けておくことで、普通預金よりも利息を期待できるだけでなく、元本を守りながら資金を確保できます。
投資と併用したい人
投資と定期預金を上手に組み合わせることで、より安定した資産管理を目指す方法が考えられます。例えば、生活防衛資金や数年以内に使う予定の資金は定期預金で着実に確保し、そのほかの余裕資金を投資に回すといった使い分けです。
定期預金は投資の代わりではなく、資産全体を支える土台として活用するのが現実的といえます。
まとめ
定期預金は大きな利益を狙う商品ではありませんが、元本を守りながら計画的に資金を管理したい場合に有効です。定期預金に預入する際には、あらかじめ金額や期間に応じた利息をシミュレーションし、満期時の取り扱いも確認しておきましょう。
西日本シティ銀行では、さまざまなタイプの定期預金商品を取り扱っています。投資商品を組み合わせた資産運用パックもあり、安全性を重視しつつ、資産形成を考えたい方のニーズにも対応しています。目的やライフプランに合った商品選びの参考として、活用してみてください。
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AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、行政書士、夫婦カウンセラー
大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。








