福岡といえば、ビルが立ち並ぶ都会のイメージがありますが、少し移動すると山や海などの自然にあふれています。
中でも、日頃の疲れを癒したい方には、滝がおすすめです。
美しく流れる滝を見ていると、心が癒されます。さらに水しぶきから発生するマイナスイオンの効果でストレスが軽減し、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
そこで今回は、自然豊かでおすすめな福岡の滝をご紹介します。
福岡には、泳いで遊べる滝から神秘的なパワースポットの滝まであります。この記事を参考に、シーンによって滝を選びましょう。
福岡で人気の滝があるエリア6選
福岡でおすすめの滝があるエリアを、6か所ご紹介します。
福岡市|『花乱の滝』『坊主ケ滝』『山笠の滝』『白波の滝』
糸島市|『白糸の滝』
北九州市|『菅生の滝』『七重の滝』
糟屋郡|『鮎返りの滝』『五塔ノ滝』
うきは市|『調音の滝』
直方市|『竜王の滝』
福岡には、落差30mもある迫力満点の滝や、落ち着いた風情のある滝など、多くの滝があります。
福岡市|花びらのようなパワースポットの滝
おすすめポイント | 花びらのように美しい滝 |
おすすめする方 | 家族、友人、カップル |
福岡市には、早良区と南区におすすめの滝が4か所あります。
一つめは早良区の『花乱の滝』です。流れ落ちる滝のしぶきが、花びらの舞うように見えるということから、このような名前が付いたと言われています。パワースポットにもなっていて、比較的人が少ない穴場のスポットです。
二つめは早良区の『坊主ケ滝』という滝です。かつて僧侶の修行の場であった神聖なスポットです。高さ15mから勢いよく落ちる滝では、迫力満点の光景が楽しめるでしょう。
南区の滝は『山笠の滝』と『白波の滝』です。キャンプや登山ができる油山の施設内にあります。
どちらの滝も水量は少なく、ゆっくりと水が流れ落ちます。自然あふれる登山道を歩きながら、落ち着いた雰囲気で滝を楽しめるスポットです。
福岡市エリアでは、落差の大きい迫力のある滝から、ゆっくりと流れ落ちる落ち着いた滝まで、シーンに合わせてさまざまな滝が楽しめるでしょう。
糸島市|流しそうめんなど家族で楽しめる
おすすめポイント | 県指定の名勝にも選ばれる滝 |
おすすめする方 | 家族、カップル |
糸島市の『白糸の滝』は、福岡県指定の名勝にも選ばれています。
滝は、幅14m・高さ24mもあり、迫力のある絶景が広がります。一方で、幾重にも降り注ぐ絹糸のような美しさも持ち合わせており、優しい雰囲気も魅力的です。
夏の暑い時期には、涼を求めて多くの人で賑わいます。さらに春は新緑、秋には紅葉なども楽しめることから、1年を通して人気の観光スポットです。
特におすすめの時期は、意外にも6月~7月の梅雨の時期です。10万本もの紫陽花が咲き乱れて、滝周辺を美しく彩ります。
滝周辺は、きれいに整備されていて、家族におすすめのスポットです。ヤマメ釣りやそうめん流し、そば打ち体験なども楽しめます。
北九州市|落差30m超えの王道の滝
おすすめポイント | 落差30mで迫力満点の滝 |
おすすめする方 | 家族、友人 |
北九州市小倉南区には、家族や友人と訪れるのにおすすめの滝が2か所あります。
1つめは『菅生の滝』です。水の落差が30mもある北九州最大の滝で、3段に分かれており、流れの勢いも強く、迫力満点の景色が楽しめます。
滝付近には木陰もあり、夏でも涼しく水遊びができます。家族や友人と訪れるのにおすすめのスポットです。
2つめは、大小7つの滝が連なっているスポット『七重の滝』です。最大の滝は、落差が15mあり、見ごたえも十分あります。
滝は山の深いところにあり、マイナスイオンをたっぷり感じられます。さらに滝周辺は、登山やキャンプ、サイクリングなどアウトドアに最適です。
糟屋郡|落差8mの風情のある滝
おすすめポイント | 小さめの風情ある滝 |
おすすめする方 | ゆっくりと過ごしたい方 |
糟屋郡には、滝の名所が多くあります。ここでは、おすすめの滝を2か所ご紹介します。
1つめは、糟屋郡宇美町にある『鮎返りの滝』です。落差8mで小さめの風情あるこの滝の周辺には、小さなお地蔵様や神様が祀られており、神秘的で霊的な雰囲気を感じます。
滝の周りは、自然豊かな森に囲まれていて、多種類の野鳥も見られます。
2つめは、糟屋郡篠栗町にある『五塔ノ滝』です。滝は5段になっていて、落差は20mにもなります。
滝付近一帯は、渓谷となっており、人気の景勝地です。くっきりと澄んだ滝つぼには、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉と四季の移ろいが色鮮やかに映し出されます。
うきは市|流水プールで楽しく泳げる
おすすめポイント | 流水プールやそうめん流しが楽しめる |
おすすめする方 | 家族 |
うきは市には、落差27m、幅9mの大きな滝『調音の滝』があります。平成7年には、林野庁の「水源の森百選」に選ばれました。
美しい滝の流れはもちろん、滝の水音が音楽を奏でる調べのように聞こえます。目だけでなく、耳も心地良い空間です。
滝の周囲はきれいに整備され、緑豊かな公園になっています。春の新緑、秋の紅葉と、四季を移ろう景色が楽しめるでしょう。
夏は、滝つぼに落ちる水しぶきと涼やかな風で、人気のスポットです。さらに流水プールやそうめん流しも開催され、暑さを忘れて楽しめます。子ども連れの家族におすすめです。
直方市|近くでキャンプを楽しめる
おすすめポイント | キャンプも楽しめる |
おすすめする方 | 家族、友人 |
直方市には、3段の段瀑をもつ滝『竜王の滝』があります。最大10mの落差で、比較的小さめの滝です。
滝つぼは、広く穏やかなため水遊びに最適です。緑で覆われた渓谷は、夏の暑い日でも涼しく過ごせます。
滝近くには、水の神が祀られている神社があります。木材でつくられた鳥居は、周りの自然と一体となっており、どこか神秘的なパワーを感じるスポットです。
また、滝はキャンプ場内にあります。キャンプ場はバンガローやシャワーなど設備が整っており、管理が行き届いています。
休日には家族や友人と、水遊びやキャンプを楽しめるおすすめのスポットです。
福岡で遊べる滝を選ぶ時のポイント
滝に行く際は、目的によって滝を選びましょう。滝で遊びたいのか、景観を楽しみたいのかによって、選ぶべき滝は違います。
そこで福岡で滝を選ぶ際のポイントを2つご紹介します。
遊泳可能かどうか
パワースポットかどうか
遊泳可能かどうか
滝付近で泳いだり水遊びをしたい人は、周辺が遊泳可能か確認しましょう。
滝によって、泳いだり水遊びがメインのスポットがあります。泳ぎたい人は、そういった滝で遊びましょう。
たとえ滝つぼが広く穏やかであっても、危険な場所もあります。遊泳禁止の場所では、泳がないようにしてください。
子どもと一緒に水遊びをする際は、目を離さないようにしましょう。水深が深いところでは、特に危険ですので注意が必要です。
パワースポットかどうか
落ち着いた雰囲気で滝の景観を楽しみたい方は、パワースポットの滝を選びましょう。
遊泳可能の滝に行ってしまうと、泳いだり遊んだりしている人もいます。いくら滝が美しくても、落ち着いた雰囲気で過ごせないことがあります。
また滝に打たれて身を清めたい人は、滝行ができる滝を選びましょう。福岡には、那珂川市や篠栗町などに、滝行できるスポットがあります。
パワースポットの滝は、山の奥まった場所にあることが多いです。道中は狭い道を通ることもあるため、注意して訪れましょう。
福岡で冬に楽しめる滝はある?
福岡で冬に滝を楽しむなら、糟屋郡の渓谷にある滝『難所ヶ滝』がおすすめです。ここでは、九州の中でも珍しい「氷瀑」が見られます。
「氷瀑」とは凍った滝のことです。岩から染み出た水や雪解け水が、岩肌をつたいながら凍り、寒気が強まると大きなつららになります。
自然のつくる大きな氷の芸術は、壮観な光景です。大きなつららになると、20mをも超える高さになります。
『難所ヶ滝』では、1月~2月の寒い時期が氷瀑の見ごろになります。寒気が続いたあとの、気温が低い午前中は、特に大きなつららに出会える可能性が高いでしょう。
滝を訪れるときには、防寒対策とアイゼンなどの冬用の登山装備が必須です。冬の雪山は危険なため、しっかりと準備して臨みましょう。
滝で遊ぶ際に注意すべきこと
滝で遊ぶ時は、注意が必要です。
雨の日は近づかない
夏は熱中症対策をする
雨の日の滝や川は、大変危険です。行く前には必ず天気をチェックして、雨が降りそうであれば、中止や延期を検討しましょう。前日に雨が降った場合も避けた方が良いです。
今いる地点で雨が降っていなくても、上流で豪雨などがあると急に川が増水し、水難につながる危険があります。上流の雲の様子も、時折確認しておきましょう。
また夏の気温が高い日は、熱中症に気を付けましょう。水の中は冷たくて、体温が下がるため、そこまで喉の渇きを感じない時があります。
しかし暑い夏は、気づかない間に汗で水分が失われています。水分補給はこまめに行いましょう。
福岡で人気の滝があるエリアまとめ
今回は、福岡で人気の滝があるエリアを6か所ご紹介しました。
滝は見るだけでなく、滝つぼに落ちる水の音まで楽しめます。落ち着いた雰囲気の滝で、五感を使って自然を感じましょう。
福岡には、意外にも滝がたくさんあります。「子どもを連れて遊びたい」、「一人でゆっくり滝を眺めたい」などシーンに合わせて滝を選んで、楽しんでください!